◎広東風　伊勢海老の刺身

　6月25日に6回目の取材を兼ねてホテルオークラ福岡の広東料理「桃花林」を訪ねた。

　今回は日本鉄板焼協会の土居義雄会長を招待して、同ホテルの最高のおもてなし、そして鉄板焼「さざんか」スタッフの激励に足を運んだ次第。

　ランチタイムに待ちかまえていた樋場正人料理長。今回も気合の入った料理で我々にサプライズを与えてくれそうだ。

　先ずは新鮮な伊勢海老の刺身が出された。これは甘みといい、食感といい、全てに極上伊勢海老の味わいであった。


◎熊本県産　車海老のガーリックスパイス炒め

　繊細に作り込まれたガーリックスパイス。車エビに絡められており、頭からバリバリと食べれる。酒のつまみには最高である。


◎高級山海珍味の壺蒸しスープ

　この最高級スープは薬膳に近い物があり、飲むほどに身体の芯から暖まってくる。13種類物食材のエキスが心地よく混ざり合い、すこぶる存在感のあるスープとして是非お薦めしたい。

【菜譜】
・広東風　伊勢海老の刺身
・熊本県産　車海老のガーリックスパイス炒め
・高級山海珍味の壺蒸しスープ
・絹傘茸の血燕と蛤士蟆　タラバ蟹蒸しの 天草 天然塩ソースがけ
　※ヒキガエルの卵巣の脂肪
・大分県産サザエのxo醤炒めと大分県産鮑の蒸し肝ソース
・広東風中国粥
・特製デザート

【ホテルオークラ福岡オフィシャルサイト】
　http://www.fuk.hotelokura.co.jp/

◎極上の門崎丑

　繊維の細さと肉自体の味わいを重視して肥育された「門崎丑（かんざきうし）」が鉄板の上で焼かれて行く。

　今回はフィレとサーロインの２種類の食べ比べになっているのだが、表面を薄くカリリと焼いて肉の旨味を包み込んだ吉田流鉄板焼の手捌きを目の当たりにして、某氏も最初の〆に覚悟を決めたらしい。

　さあ、某氏の反応は如何に？？・・・元々、脂が大好きな某氏なのだが、この繊細でこだわり抜いて肥育された門崎丑には脱帽礼のように見えた。しかし、某氏も筆者も、胃袋が突き出て椅子の背もたれに背中を当てて肩で息をするくらいになっていた。


◎インドネシア料理のナシゴレン風のご飯

　彩り鮮やかで、〆にふさわしいご飯となっている。至福どころか昇天するくらいの今日の料理に某氏は喝采をおくっていた。


◎デザート

　某氏曰く、「このような料理は初めてで、鉄板焼の常識が覆った感じです。こんなにも美味しく拘りのある料理なので、是非家族を連れて来たい！」と。・・・今回の「鉄板焼対決」は、どうやら筆者に軍配があがったようである。

【ザ・リッツ・カールトン東京オフィシャルWEBサイト】
　http://www.ritzcarlton.com/ja/Properties/Tokyo/Default.htm

◎蝦夷鮑

　はやり蝦夷鮑は絶品である。また、写真奥に見える冬瓜が何と宝石箱になっているでは無いか。その冬瓜の蓋を開けると、白アスパラのすり流しの中に色とりどりの料理がぎっしりと詰まっている。これまた吉田流サプライズである。

　お味の方は・・・某氏も初めて食した鮑らしく、緻密な計算の下に創り出された料理に大のご満悦状態。・・・「しめしめ！」と思った筆者であった。


◎生野菜

　日本料理ひのきざかの吉田流サラダもいつも見事な盛りつけで、正しく絵画を鑑賞するような気分になってしまう。これも同食事処の黒須料理長の影響なのか、実に素敵だ！


◎青森産のニンニク

　さてさて、次回は某氏との「鉄板対決」の最終回。・・・乞うご期待！

【ザ・リッツ・カールトン東京オフィシャルWEBサイト】
　http://www.ritzcarlton.com/ja/Properties/Tokyo/Default.htm