◎帝国ホテル東京・吉兆のお茶


◎京都・さのわのお茶


◎福岡・霊巌寺のお茶

　旅先で話題のレストランや食事処を訪ね歩くのが筆者のパターンだ。一つ気に入ると、とことん通う傾向にありワンパターン化するのが悪い癖でもあると良く人から言われる。

　その料理長の人柄に惚れ込み、拘りの食材や料理を一度口にすると、その他に挑むのが億劫になりがちになる筆者。それが無難なのかも知れないが・・・できるだけ色んな切り口で取材を重ねたいと、日々自分の尻を叩きまくっている。

　食事が終わり、和食の場合はお茶が必ず出されてくる。日本食の有り難いところでもあるが、しかしそのお茶一杯で今日の食事の〆が決まると言っても過言ではない。珍しい器に愛情が注ぎ込まれたお茶は、ご相伴茶として食事の「〆」の重要なファクターでもあり、手抜きはできない。

　写真のように、吉兆の湯呑み茶碗は外側に「鳥獣戯画」の絵柄が楽しく、帝国ホテルの吉兆まで足を運んで来て良かったと流石に思ってしまう。

　また、京都の仁和寺近くにある茶処「さのわ」は、和のテイストと近代建築が融合した不思議な空間で多種多様なお茶を楽しむ事が出来る。勿論有料だが、和のスイーツとお茶の組み合わせが絶妙で、旅の疲れを癒してくれる処。

　最後は福岡県黒木町にある霊巌寺の「普茶料理（精進料理）」コースの最後に出される抹茶。山深く入り込んだお寺さんで呑むお茶は何とも言えない。八女茶発祥の地として有名なお寺さんだが、霧深い中に足を運べば身体全体が洗われるような気持ちになってしまう。

　〆のお茶。これは要チェックかもしれない！？