2012/01/10
兵庫の旅
播磨の小京都・龍野を歩く。。。。。
久しぶりにまとまった時間ができたので、龍野に行ってきました。
平成の市町村合併で旧揖保郡を吸収して平仮名の「たつの市」となりましたが、個人的には旧地名の方が好きなんです。
揖保川を挟んで蝶が羽根を広げたような形の旧龍野市は醤油造りで有名な落ち着いた城下町です。
但馬地域にほど近いところから流れて来る揖保川が町を東西に分断し、川の右岸に張り出す鶏籠山(けいろうざん)の頂上に赤松氏によって山城が築かれた時から龍野の城下町としての歴史が始まります。
数世紀を経て江戸時代になると城は山の麓に移り、穏やかな気候と豊かな資源に恵まれた地方都市として栄えました。地元産の大豆等を使った醤油造りが盛んになってきたのもこの頃です。
昔ながらの製法で造る小さな蔵もあるのですが、全国に名が知れた大手の工場もあります。
小さな町なのですが、趣きのある立派な建物も多く、広い敷地に建つ豪邸も多い事からも古くから経済的に潤っていたことが伺えます。
今回は、JR西日本のハイキング・ウォーキングマップ(JR西日本のサイト「JRおでかけネット」からも閲覧できます。)のルートに沿って歩いてみましたが、あちこち覗いたり寄り道したりしながら歩いていたら日没になってしまい、予定の半分ほどしか回れませんでした。
近いうちに続きを回りたいと思っています。
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登録2012/01/10 00:45:43 更新2012/01/10 00:45:43
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2011/12/16
兵庫の旅
モトコー
神戸市の中心部を東西に貫くJR神戸線。
「神戸線」というのは路線の通称で実際には神戸駅を境として
東が東海道本線、西が山陽本線となります。
三宮から新長田にかけては戦前から高架化されていて
神戸大空襲にも阪神淡路大震災にも耐えて乗り越えてきた構造物です。
戦後、この高架下にヤミ市が集まり、徐々に戦前の活気を取り戻してきました。
それから60年以上が経ち、元町駅から神戸駅にかけての高架下に小さな商店が並ぶショッピングゾーンとして生き続けていて、神戸に入港する船員や若い人たちの姿が絶えません。
「モトコー」とは元町高架下の略ですが、地元の人達は普通に「高架下」と呼んでいます。
ここでは様々な物が売られていて、
船員向けには中古の家電製品などを扱う店も何軒かあります。
雑誌で紹介されるようになってから若い人達が集まるようになって
少しづつ雰囲気が変わってきました。
飲食店も何軒かありますし、エステやマッサージの店なんかもできています。
元町駅寄りのほうが若い人向けの店が多くありますが、まだまだ「昭和」を感じさせてくれる店も多く残っています。
ゆっくり覗きながら歩いて小一時間。
通り抜けた時にはキャップと財布を買っちゃってました。
■
登録2011/12/16 00:05:49 更新2011/12/16 00:05:49
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2011/10/21
兵庫の旅
生田神社の裔社を訪ねる(5)
生田神社の八裔神を順に巡る旅も後半に突入です。
六甲山系の山裾に一番近いのが、この五宮神社になります。
北野の異人館街から西へ約2km。
生田神社のある中央区から一旦、兵庫区へ入ります。
住宅街の細い坂道を抜けて鳥居をくぐると
広い境内の割りには控えめな社殿がポツンと建っています。
この神社の西には有馬街道。そして東には鍋蓋山を経由して再度山大竜寺に至る参拝の道があり、多くの人が行き交っていたようで
境内に茶店が置かれていた時期もあったそうです。
花隈の花街が賑わっていた頃は、芸者さん達の参拝も多く、境内にある若松稲荷社には奉納された絵馬も残されていますが、今は当時を忍ぶ艶やかさは無くなってしまっているのが残念です。
ご祭神は天穂日命。
葦原中つ国平定の為に出雲に遣わされた神ですが、国譲りの交渉だとか、悪神の鎮圧だとか、記述が分かれているようです。
■
登録2011/10/21 11:43:22 更新2011/10/21 11:43:22
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2011/10/05
兵庫の旅
誰が・・・何の為に?
兵庫県第二の川、加古川の西に位置する高砂市。
「高砂や この浦舟に帆を上げて……」と謡曲にも歌われ、平和と長寿の象徴である「尉と姥」伝承の地としても知られています。
この高砂市は石の町としても有名で、古くは古墳に埋葬されている石棺や石灯籠などとして、現在でも建築用の石材として広く利用されています。
この石は竜山石、現在では主に宝殿石と呼ばれていますが、この石を産出している採石場のひとつ、竜山の一角に生石神社があります。
この周辺の地名にもなっているのですが、超難読地名ですよね。
「おうしこ」と読みます。
石が生まれるという当て字がなかなか憎いですね。
この生石神社に、いつ、誰が何のために造ったのか判らないものがあります。
岩山を削り取って造られていてほぼ立方体のような形状なんですが、裏面に当たる面には四角錐台の突起があります。
幅6.4m、高さ5.7m、奥行き7.2m。重さは500tにもなるといわれている大きな石の固まりなのですが、石の下はくぼみになっていて水がが溜っているのですが、底面にある支柱になる部分が死角になって見えないので、まるで巨石が水面に浮遊しているような錯覚に陥ります。
生石神社の社伝に、出雲の国から来た大穴牟遅神と少毘古那神の二神が石造の宮殿を建てようとして一夜のうちに現在の形まで造ったところで播磨の土着の神の反乱が起こり、宮殿造営を止めてこれを鎮圧している間に夜が明けてしまったために、宮殿は横倒しのまま起こすことができなかった。
という話が伝えられています。
この生石神社の石の宝殿、鹽竈神社(宮城県)の塩竈、霧島神宮(鹿児島県)の天逆鉾(あめのさかほこ)と共に「日本三奇」と呼ばれています。
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登録2011/10/05 11:15:44 更新2011/10/05 11:15:44
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2011/10/04
兵庫の旅
布引の滝
新幹線の車窓から神戸の街並みをゆっくり眺めるチャンスは
残念ながらありません。
長いトンネルを抜けたと思ったら、そこはすでに新神戸駅のホーム。
そして、発車してホームが途切れた途端に再びトンネル。
新幹線の神戸の玄関口はそんなロケーションにあります。
下りホームからは神戸の中心地である三宮から神戸港にかけての風景を望むことができます。
反対に、上りホームから外を見ると目の前に山が迫っていて、同じ駅からの風景かと疑ってしまいます。
この新神戸駅の下を流れている生田川は元々は神戸の中心地、フラワーロードの方を流れていたのですが、流域にあった外国人居留地の水害対策として海まで直線的に付け替えられました。
このように、新神戸駅から南は河川敷を公園として整備した直線の川となりましたが、駅から北側に一歩足を踏み出すと、深い谷間を勢い良く流れる渓流の様相を呈しています。
またまた前置きが長くなってしまいましたが、その生田渓流の奥にあるのが布引の滝です。
政令指定都市の中心地から徒歩でも行ける距離にあるのですが、
華厳の滝(栃木県)、那智の滝(和歌山県)とともに三大神滝とされ、日本の滝百選にも選ばれているんです。
上流から落差43mの雄滝(おんたき)・夫婦滝(落差9m)・鼓が滝(落差8m)・雌滝(めんたき・落差19m)
と、4つの滝があります。
布引の滝のさらに上流には布引水源地があり、「KOBE WATER」の元が一杯溜っています。
ことらは、日を改めて「ひょうごの名水を訪ねて」のシリーズでご紹介することにしましょう。
■
登録2011/10/04 22:04:20 更新2011/10/04 22:04:20
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プロフィール
兵庫県在住、自称”播州人”のShamrockです。
兵庫の折々の出来事や風景などを身近なところから拾って
お伝えできたらいいな・・・・・・。
なが〜いお付き合い、宜しくお願いしますね。
コメント
20年に一度の光景
└
竜舌蘭@@
└
それって密造酒?(笑)
冬の日本海を楽しむ。。。。。
└
こりゃ、違反だ!
└
海の色
└
満喫しました
└
冬の日本海は・・・
冬の円山川
└
積もってますね♪
└
スノーダイブ^^
楠公さん
└
なんこうさん
└
いいところですよ〜
明けましておめでとうございます。
└
美しいですね
└
無駄のない美しさです。
加古川のかつめし
└
勝つ?めし
└
手抜きなのか合理主義なのか。。。。
└
これは、食べてみたい!
└
ボリュームもあります!
須磨海岸の夕暮れ
└
青葉の笛
└
討たれし平家の公達哀れ
皆既月食
└
見事、見事!
└
ありがとうございます^^
└
これはすごい
└
すごい!!
└
ありがとうございます
兵庫ブランチ初の。。。。。
└
なかなか素敵な写真ですね。
└
ありがとうございます^^
飛騨に行ってきました。
└
いいですね〜
└
命の洗濯〜なんちゃって^^
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但馬地域にほど近いところから流れて来る揖保川が町を東西に分断し、川の右岸に張り出す鶏籠山(けいろうざん)の頂上に赤松氏によって山城が築かれた時から龍野の城下町としての歴史が始まります。
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