2009/02/22
特別編
シャムが見たOKINAWA 〜その6・那覇〜
二日目の朝も、雲が低く立ちこめた生憎の天気。
8時過ぎに起きて部屋のカーテンを開けた途端、
ビルの向こうの方に、高速で動く物体・・・・・・。
那覇基地から飛び立った自衛隊のF15でした。
旅客機以上に緩やかな上昇角で高度をとり、左に旋回して雲の中に消えて行きました。
この先は米軍普天間基地の空域となるため、那覇を飛び立った航空機はすべて西側の海上へ大きく迂回しなければなりません。
まだまだ米軍の影響を大きく受ける沖縄を感じつつ、ホテルを出て市街地中心部へ向かいます。
ホテルはモノレール旭橋駅から海側へ300mほどのところにあるのですが、この辺りは真っ平らな土地が海まで広がっています。
そして、モノレール高架が走っている運河状の水路を越え、
内陸寄りに進むと、徐々に緩やかな勾配を見せ始めます。
沖縄県庁前から国際通りに入ったのですが、まだ時間が早く、半分以上の店が開店準備に追われている状態でした。
車も観光客もほとんどいないので視界を遮られることもなく、通り自体の緩やかなアップダウンの様子も見てとることができます。
国際通りから、脇の路地へ一歩足を踏み入れてみると、そこには他と変わりない「生活ベースの沖縄」がありました。
新しいマンションもかなり建っていますが、少し古い建物は低層のものが多いようです。
こんな平屋の棟続き(?)飲み屋も見られたりします。
実は、この写真では非常に判りにくいのですが、右下の部分に
黒い板に白色の文字が書かれた物が取り付けられているのが写っているんです。
石敢當(いしがんとう)というものだそうです。
中国が発祥の魔物除けのお札のようなもので、沖縄地方を中心に、一部、鹿児島辺りでも見られるそうです。
撮影時には気付かなかったのですが、糸満市内で見付けて気になっていたものです。
沖縄でよく見かけるもの・・・・・こんなデザインもあります。
ミンサーという、綿や麻を使った帯などに用いられる模様です。
県庁の南側の高台にある、ハーバービューホテル近くの路地で見付けたものです。
八重山の方では元々、求婚された女性が、相手の男性への想いを込めてこの模様の帯を織り上げ、男性やその家族、親戚に渡す風習があったそうで、
五つ玉と四つ玉の絣が交互に織り込まれて、「いつの(五つ)世(四)までも末永く」という思いが込められているそうです。
織物の耳の部分には、ムカデ模様と呼ばれる模様がついていて、呼び名のイメージとは裏腹に「足繁く通って下さい。」という願いを現わしているそうです。
ホテルからチェックアウトして駅方面へ徒歩で向かう宿泊客へのメッセージ?
などと考えてしまいます。
■
登録2009/02/22 18:00:10 更新2009/02/22 18:00:10
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特別編
シャムが見たOKINAWA 〜その5・うちな〜の宴〜
沖縄1日目の最後は、うちなー料理で締めとなりました。
首里城の近く、住宅街の急な坂を少し登ったところにある「いろは庭」は
周囲の風景に完全に溶け込む、普通の住宅そのままの店構えでした。
よく歩いて汗もかいたので、まずはオリオンビールで咽を潤します。
次々と運ばれるうちなー料理の数々。
どれも、すごく手が込んでいて美味しく頂きました。
料理の詳細はロゼッタストーンBLOGでお楽しみ頂けます。
料理に舌鼓を打ちながら、もうひとつの沖縄の味わい・・・・・
泡盛を頂きました。
頂いたのは、瑞泉・翔〜BLACK〜。
「いろは庭」から一番近い場所にある醸造所、瑞泉酒造が造っている泡盛で
香りも高く、すっきりとした飲み口は、料理との相性も抜群です。
沖縄の人たちは、泡盛と一緒にうっちん茶を飲むそうです。
味の記憶をしっかりと体中にしみ込ませるように、じっくりと味わいながら
楽しいひとときを過しました。
■
登録2009/02/22 13:28:34 更新2009/02/22 13:28:34
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2009/02/21
特別編
シャムが見たOKINAWA 〜その4・沖縄の花〜
初めての沖縄で、もちろん気温の違いはすぐに体感できますが、
もうひとつ印象的だったのが植物の違いです。
「2月なのに、なぜこんなにカラフルなんだろう?」と、季節感が根底からひっくり返るような
鮮やかな色合いに町中が彩られている様子は、気候を感じるだけでなく
「癒し」を与えてもらっているような感覚になります。
南の国を演出する、とても重要な「役者」たちをちょっとだけご紹介します。
おきなわワールド入り口付近にあった花壇。
いきなり、わんさかと出迎えてくれます。
これは、花?
陽光を受けてシャンデリアのように輝いてみえました。
こういうあでやかな色は、本州にはあまり似合わないのかも知れません。
■
登録2009/02/21 22:37:21 更新2009/02/21 22:37:21
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特別編
シャムが見たOKINAWA 〜その3・沖縄を楽しく紹介〜
いろいろ考えながら歩いていると、いつしかそれまでの証明とは違う明かりが
だんだん近づいてきて、神秘の地底から自然の光に満たされた世界に戻ってきました。
1km近く歩いて出たわけですから、ここから1km近く歩いて戻るんです。
その距離を利用して、沖縄の風土や歴史・産業、文化や伝統芸能などを
楽しく紹介する構成になっているのが「おきなわワールド」。
いわば、「沖縄PRテーマパーク」なんですね。
汗だくで鍾乳洞から出てきた僕たちを、程よく冷えた南国のフルーツがお出迎え。
そして、移築された古民家や石畳の路地に民芸品などがあったり、
沖縄の島々で作られる黒糖の紹介や伝統的なお菓子、サーターアンダギーなども味わえます。
地ビールの醸造所を抜けると、地響きにも似た太鼓の音が聞こえてきます。
エイサーの実演。このリズムがDNAの中に組み込まれているかのように
小さい子供も堂々とした叩きっぷり。
最後は、客席の皆もステージに引き込まれ、大きな踊りの輪が出来ていました。
こうして、飽きることも疲れるヒマもなく、気がつくと入り口まで戻ってきていて、
時間もしっかりと経過していました。
こうして、少しづつ沖縄が身近な存在になってきていることを感じながら
ジャンボタクシーは那覇を目指してサトウキビ畑の中を突っ走って行くのでした。
■
登録2009/02/21 22:01:38 更新2009/02/21 22:01:38
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2009/02/18
特別編
シャムが見たOKINAWA 〜その2・神秘の地底探索〜
先に合流する6人が揃い、本島南部の玉泉洞を目指します。
那覇の市街地を離れ、なだらかな丘陵地帯にさしかかると
至る所にサトウキビ畑が現れてきます。
那覇に着いて首里城に行く時から気付いていたのですが、
これまで、沖縄には高い山がなくなだらかな丘陵地帯が続いているという
イメージを持っていたんです。
実際にはその通りだったのですが、思ったよりも起伏に富んでいるんですね。
沖縄本島南部は主に珊瑚性の石灰岩でできているそうで、
高い山が存在しないのは知られていますし、
この石灰岩は溶食が激しいことから起伏に富んだ地形が形成されていることも
考えてみれば「なるほど・・・」と頷ける話です。
そんな石灰岩質の土地に多く見られるのが鍾乳洞で、この沖縄本島南部にも
多くの鍾乳洞が存在しているそうです。
その中でも日本有数の規模を誇るのが玉泉洞。
公開されているのは、僅かに1km足らずですが、
それでも次から次へと目の前に現れてくる光景に
この星が、僕たち人間の想像力をはるかに超えた芸術センスを持っていることを
あらためて思い知らされました。
洞窟内の湿度は90%ということで、適度なミスト状態です。
単なる「地下」という、人間の手によって掘り抜かれた場所と違って
母なる星の懐の中にいるという不思議な安心感と、
今にも自分めがけて落ちてきそうな鍾乳石の向こうに広がる宇宙のような広がりが
僕の身体の周囲を取り巻いて、フワフワと浮いたような足取りで出口まで到達しました。
戦時下の沖縄では、いったいどれだけの人が母なる星に助けを求めて
洞窟の暗やみに身を潜めていたのでしょう?
そしていったいどれだけの人が、今も母なる星の懐に抱かれて眠っているのでしょう?
今、この星の各地から多くの人が訪れ感嘆の声をあげる神秘の空間から
あらためて名も無き無数の御霊に心からの祈りを捧げます。
■
登録2009/02/18 21:35:15 更新2009/02/18 21:35:15
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プロフィール
兵庫県在住、自称”播州人”のShamrockです。
兵庫の折々の出来事や風景などを身近なところから拾って
お伝えできたらいいな・・・・・・。
なが〜いお付き合い、宜しくお願いしますね。
コメント
20年に一度の光景
└
竜舌蘭@@
└
それって密造酒?(笑)
冬の日本海を楽しむ。。。。。
└
こりゃ、違反だ!
└
海の色
└
満喫しました
└
冬の日本海は・・・
冬の円山川
└
積もってますね♪
└
スノーダイブ^^
楠公さん
└
なんこうさん
└
いいところですよ〜
明けましておめでとうございます。
└
美しいですね
└
無駄のない美しさです。
加古川のかつめし
└
勝つ?めし
└
手抜きなのか合理主義なのか。。。。
└
これは、食べてみたい!
└
ボリュームもあります!
須磨海岸の夕暮れ
└
青葉の笛
└
討たれし平家の公達哀れ
皆既月食
└
見事、見事!
└
ありがとうございます^^
└
これはすごい
└
すごい!!
└
ありがとうございます
兵庫ブランチ初の。。。。。
└
なかなか素敵な写真ですね。
└
ありがとうございます^^
飛騨に行ってきました。
└
いいですね〜
└
命の洗濯〜なんちゃって^^
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