2009/03/22
特別編
シャムが見たOKINAWA・南へ 〜その6・海が見える!〜
緩やかなアップダウンの連続だった道のりが、いつの間にかなだらかな下りっぱなしの道に変わって、周囲はすっかり街中の風景になっていました。
期末試験の時期なのでしょうか、女子高生の集団が明るい笑い声を残してすれ違っていきます。
左手には糸満高校。
民家のすき間からチラチラと覗く遠くの景色は、今回のぶらり旅の目的地。
逸る気持ちを抑えつつ、ゴールを目指します。
さらに坂道を下って行くと、右手に何やら展望台のようなものが見えてきました。
せっかくだからちょっと寄り道。
展望台は、狭く張り出した丘の先端に建てられていて、歩いてきた道からは
30m近い高さになります。
まずは歩いてきた方向を振り返ってみます。
一度はかなり近づいた与座岳のレーダードームが、再び遠ざかっています。
そして目を右の方に転じて行くと・・・・・・・・
晴れてなくたって、構いません!
これが東シナ海。沖縄の海なんです。
この方向、20km先には宮古島があるようです。
ゴールまでもう一息!
道に戻り、すぐのロータリーは那覇からの海沿いルートである国道331号線。
知らない道を歩き続けて、出発地点の行き先標識に出会うと何故かほっとします。
■
登録2009/03/22 15:36:12 更新2009/03/22 15:36:12
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2009/03/16
特別編
シャムが見たOKINAWA・南へ 〜その5・沖縄の味!〜
与座の交差点を過ぎたあたりからサトウキビ畑は姿を消し、いつしか交通量も増えてきました。
少し空腹を覚えてきたころ、目に付いたのが黄色い幟に書かれた「ソーキそば」の文字。
前日の昼、これを食べたくて国際通りの1本南のバス道を彷徨い、足が棒になっただけで食すどころか目にすることすらできなかった「ソーキそば」。
ごく普通に目の前に現れたので、少し戸惑いながらも小奇麗な食堂の開き戸を
それでも期待でワクワク・ドキドキしながら開けて中へ・・・・。
どうみても地元の人としか思えないお客さんが2〜3人、食事をしながらテレビをみたり店の人とおしゃべりしたり・・・・・。
そこへ、カメラだけを持って「ソーキそばください!」って、場違いな所に現れた観光客そのものっていう感じで注文したんですが、そんなことはお構いなし。
「は〜い、ソーキそばね〜」って元気な返事とともに調理開始!
少し待ったかなっていうくらいの時間が経過した時、「は〜い、お待ちどうさま〜」。
食べ物ブログは苦手なので、お味のレポートは割愛させて頂きます。
食べ始めてしばらくすると、「よかったら、これどうぞ〜」って持ってきて下さった小鉢には島らっきょが・・・・。
続いて別の店員さんが、「これもどうぞ〜」って・・・・・・。
ぜんざいなんです。
冷やしたぜんざいに、かき氷がうえからかかってる所謂「逆金時」!
ぜんざいの柔らかな甘さと、かき氷のシャキシャキ感がとても爽快でした。
大満足&大満腹でレジへ向かうと、「ちょっと遅れたけどバレンタインだから・・・」って
チョコの詰め合わせを頂きました。
大満足から大感激へと、感情の変化を感じつつお会計600円を払って店を出ました。
お腹は重くなりましたが足取りはさらに軽く、糸満の海へ向かうなだらかな下り坂を再び歩き始めます。
■
登録2009/03/16 22:29:07 更新2009/03/16 22:29:07
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2009/03/14
特別編
シャムが見たOKINAWA・南へ 〜その4・それでも「沖縄」は生きている〜
空を覆う威圧的な轟音から開放され、決して忘れさせてはもらえない沖縄の現実に何故かかすかな罪悪感のようなものを感じながら県道に沿って南西に進んでいきます。
農道のような道が合流していたので、ふと覗き込んでみると・・・・・
沈んでいた気持ちを察してくれたのか、長閑で穏やかな光景を用意してくれていました。
何の変哲もないサトウキビ畑と農道なのですが、癒しに満ちた大地の優しいオーラが伝わってきます。
幾多の銃砲弾を打ち込まれ、河ほどの血を流し込まれた沖縄の大地は、それでもそこに足を降ろす人々に母のような無償の慈悲をもって広がっているように感じます。
その大地からの慈愛のオーラを受け取った人たちは、その応えとして大地への想いを込めて花を植えます。
真冬でも美しく鮮やかに咲き誇る沖縄の花々は、大地と人々の見事に通じ合った心を具現化したもののようにみえます。
■
登録2009/03/14 16:22:15 更新2009/03/14 16:22:15
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2009/03/08
特別編
シャムが見たOKINAWA・南へ 〜その3・緊張する沖縄の空〜
のどかなサトウキビ畑を見ながら歩いていると、曇り空一面をも覆い尽くすような威圧的な轟音が聞こえてきました。
あきらかに戦闘機なんかのエンジン音。旅客機と違って空全体が轟いているように感じます。
時間的に、午前の演習を終えて那覇に戻る空自の飛行機なんでしょうし、戦闘機が配備されている基地のある周辺の町では必ず聞こえる音ではあるのですが、やはり沖縄でこの音を聞くとドキッとしてしまします。
実は歩き出した直後、見晴らしのいい地点から眺めた正面やや左の遠くの丘陵地にレーダーサイトを見付けていたんです。
原風景に出会いたくてもフレームには現風景が記録されていきます。
結局、糸満市街に着くまで、このレーダーに見つめられながらの旅になってしまいました。
丘陵地と書きましたが、実は与座岳という立派な山なんですね。標高は168m。なだらかな起伏のある地形の中で遠目には丘陵に見えます。
最初は畑も向こうに遠く見えていたのですが、時間とともに近づき左手真横方向に見えるようになります。
近くにきてあらためて見ると確かに山。
見上げるほどにそびえていますが、その頂上には例のドーム。
ここに防衛省の弾道ミサイル防衛(BMD)構想の元、3年後の運用開始を目処に新しいレーダーサイトが構築される更新作業が進行しています。
昔も今も、沖縄は空に対しての緊張の糸を緩める暇がありません。
■
登録2009/03/08 19:39:47 更新2009/03/08 19:39:47
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2009/03/07
特別編
シャムが見たOKINAWA・南へ 〜その2・収穫たけなわ〜
県道77号線を歩き始めてすぐに糸満市に入り、しばらくは道の両側にサトウキビ畑が続きます。
沖縄県の農場面積の約半分はサトウキビ畑と言われていて、農家の約70%がサトウキビの栽培を行なっているそうです。
この時期、ちょうど収穫の最盛期で、刈り取られたサトウキビが束ねて置かれていました。
刈り取ったサトウキビが葉を落として束ねられています。
今では機械化も進んでいるそうですが、沖縄本島南部のこの付近では、平坦で広大なほ場はほとんど見当たりません。
収穫作業は手刈りで行なっているようです。
県道の歩道部分には搬出を待つサトウキビが山のように積み上げられていて、これを大型ダンプに積み込んで製糖工場へ運ぶのだそうです。
与座の交差点で、こんなトラックを見かけました。
こちらは葉がついたままの状態で積み込まれていて、砂糖以外の製品に加工する材料となるようです。
サトウキビは砂糖の原料になるだけでなく、葉や茎・絞りカスなども使って家畜の餌や化学調味料、染料、塗料、そして医薬品など様々な製品に加工されるそうです。
本島、島嶼部を含め、広大な作付け面積を持つ沖縄のサトウキビ栽培ですが、
沖縄の産業の中で大きな割合を占めると思っていたら、全く逆の統計値がでてきてびっくり。
農業・漁業などの第1次産業が締める割合は、平成17年度の統計で沖縄の産業全体のわずか1.8%しかないそうです。
80%以上が観光・サービス産業で占められている現在の沖縄ですが、
返還から35年でこれだけの大きな構造変化は、地元の人々にはどのように映っていたのでしょうか・・・・。
■
登録2009/03/07 16:48:01 更新2009/03/07 16:48:01
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プロフィール
兵庫県在住、自称”播州人”のShamrockです。
兵庫の折々の出来事や風景などを身近なところから拾って
お伝えできたらいいな・・・・・・。
なが〜いお付き合い、宜しくお願いしますね。
コメント
20年に一度の光景
└
竜舌蘭@@
└
それって密造酒?(笑)
冬の日本海を楽しむ。。。。。
└
こりゃ、違反だ!
└
海の色
└
満喫しました
└
冬の日本海は・・・
冬の円山川
└
積もってますね♪
└
スノーダイブ^^
楠公さん
└
なんこうさん
└
いいところですよ〜
明けましておめでとうございます。
└
美しいですね
└
無駄のない美しさです。
加古川のかつめし
└
勝つ?めし
└
手抜きなのか合理主義なのか。。。。
└
これは、食べてみたい!
└
ボリュームもあります!
須磨海岸の夕暮れ
└
青葉の笛
└
討たれし平家の公達哀れ
皆既月食
└
見事、見事!
└
ありがとうございます^^
└
これはすごい
└
すごい!!
└
ありがとうございます
兵庫ブランチ初の。。。。。
└
なかなか素敵な写真ですね。
└
ありがとうございます^^
飛騨に行ってきました。
└
いいですね〜
└
命の洗濯〜なんちゃって^^
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