2010/12/03
兵庫の旅
ひょうごの名水を訪ねて・御井の清水
ずいぶんと間があきましたが、兵庫の名水シリーズ第二弾です。
今回ご紹介するのは、淡路島の「御井の清水」。
淡路島の大阪湾側、国道28号線沿いに、かつて日本でサッカーのワールドカップが開催された時にイングランドチームが練習を行なっていた佐野運動公園があります。
そこから2kmちょっと北に小井という集落があります。
このあたりは標高522mの妙見山から湧きだす清らかな水に恵まれ
仁徳天皇の頃には朝廷に献上されていました。
古事記には、以下のように記されています。
「この御世に、冤寸河の西に一つの高樹ありき。その樹の影、且日に當たれば、淡道島に逮び、タ日に當たれぱ、高安山を越えき。故、この樹を切りて船を作りしに、甚捷く行く船なりき。時にその船を號けて枯野と謂ひき。故、この船をもち旦夕淡道島の寒泉を酌みて、大御水献りき。
この船、破れ壊れて塩を焼き、その焼け遺りし木を取りて琴に作りしに、その音七里に響みき。
ここに歌ひけらく、
枯野を 塩に焼き 其が余り 琴に作り かき弾くや 由良の門の
門中の海石に 觸れ立つ 浸漬の木の さやさや
とうたひき。こは志都歌の歌返しなり。」
この一説の中の「淡道島の寒泉」こそが、この御井の清水であると言われています。
海沿いを走る国道から、平衡感覚を失う程の急な坂道を登り、やがて山道のなります。
一気に海抜300m程まで上がったところに絶え間なく湧きだす清水がありました。
六甲山系と同じ花崗岩の中を通って湧きだした清水は、
同様に柔らかく、優しい水になっていました。
ちなみに、国道からすぐのところに、駐車場付きで100円/20Lで汲める水汲み場がありまして、ポリタンクを持った人の姿が途切れる事はありませんでした。
■
登録2010/12/03 01:29:45 更新2010/12/03 01:29:45
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2010/11/30
兵庫の旅
東山寺は花の寺・・・
淡路島では県が推進する「あわじ花回廊構想」をもとに
花をテーマとした公園整備のほか、自然の中で花を楽しむ場所や
花の名所などを広く紹介し訪れる人に島の魅力を感じてもらおうと
「花の札所」を巡る「あわじ花へんろ」を開設しています。
現在、56カ所の「花の札所」が指定されていて、先のブログでご紹介したとおり
東山寺も第19番目の札所に指定されています。
春には桜や藤、そしてこの時期になると鮮やかな紅葉とともに
落ち着いた華麗な色合いの寒椿が参拝者の目を楽しませてくれます。
朝、早い時間に訪ねると、朝露に濡れた花びらが静かに生命の営みを伝えてくれます。
植物にとって大切な生命の源である光と水。
とてもシンプルですが、僕たち人間にとても欠く事の出来ない存在。
花たちを見ていると、それをしっかりと受け止めているということが
とてもよく伝わって来ます。
自分たちが何を受けて、この生命を紡いでいるのか
時々でいいから、漠然とでいいから、思い起こしていたいですね。
■
登録2010/11/30 00:00:29 更新2010/11/30 00:00:29
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2010/11/29
兵庫の旅
淡路島の古刹 東山寺
前回のブログでご紹介した淡路島の紅葉の名所。
それがここ、東山寺です。
弘仁10年(820年)に弘法大師による開基とされる古刹で、
当時は七堂伽藍が立ち並ぶ大寺院でしたが、
不慮の火災による焼失の後、弘安8年(1286年)に現在の地に再興されました。
現在の山門や本堂は、室町時代に当時の淡路守護職であった細川頼春から寄進されたもので淡路島最古の木造建築物といわれています。
本尊は千手観音で、別尊として奉祀されている薬師如来と十二神将は、京都岩清水八幡宮の別当護国寺の霊仏が奉遷されたもの。
また、幕末の頃には勤王の志士である梁川星厳、頼三樹三郎、伊藤聴秋などが幕府の目を逃れて此処で謀議をこらしたことがあり、志士の詩や憤怒のあまり振ったと言われる刀尖の痕が今に残っています。
境内では春にはサクラやフジ、そして秋は紅葉や寒椿など四季折々を楽しむ花の寺としても有名です。
■
登録2010/11/29 00:36:26 更新2010/11/29 00:36:26
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2010/11/28
兵庫の旅
今年最後の紅葉狩り
日本列島が冬型の気圧配置に覆われて
寒さも本格的になりつつありますね。
去り行く秋を追いかけて、淡路島に渡ってみました。
今回の目的地は淡路島で最も古い木造建築物である山門がある古刹、
東山寺です。
あわじ花へんろの19番札所に指定されている花の寺としても
知られています。
訪ねたのがまだ朝の早い時間だったので、観光客は誰もいなくて
安寿様が犬の散歩をしておられました。
挨拶を交わして山門をくぐり、紅と黄のまだらな絨毯の上を歩きます。
風が吹き抜ける度に舞うように落ちて来る葉に気付き、
見上げると折り重なる葉のシルエットも美しく、
見事な色の紅葉を透かして空一面を染め上げています。
境内には白やピンクの寒椿が華麗な花をつけていました。
こちらは今後のブログでご紹介します。
東山寺の紅葉も見頃のピークは過ぎていたのですが
それでも淡路随一と言われるだけあって
立ち去るのがもったいないくらいに見る者を釘付けにする、
艶やかな発色と落ち着いた風情が見事にとけ込んだ紅葉の名所です。
■
登録2010/11/28 16:38:18 更新2010/11/28 17:13:28
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2010/11/17
兵庫の旅
ひょうご秋色紀行 その3
元気に但馬の田園の上を舞うコウノトリに別れを告げ、
円山川を渡って西に走ります。
兵庫県出身の冒険家、植村直己さんの記念館をすぎ、神鍋高原へ向かいます。
このあたりは鉢伏山の山麓と並び、兵庫県下でも屈指のスキー場密集地域。
もうすっかり準備は整って、シーズンインを待つばかり・・・・・
・
・
・
・
・・・んな訳ないですよね^^;;
そう、今はシーズンに向けて造雪機で雪を作っているところなんです。
このところ、雪不足が深刻で
関係者はいつもヒヤヒヤしながらシーズンを迎えるのですが、
猛暑の続いた今年は、冬の冷え込みも厳しく
降雪量も多いという予想もあり、期待が膨らみます。
このコースでは、すでにリフトの取り付けも終わり
空に祈りながらシーズンの到来を待っているところです。
■
登録2010/11/17 00:03:19 更新2010/11/17 00:03:19
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プロフィール
兵庫県在住、自称”播州人”のShamrockです。
兵庫の折々の出来事や風景などを身近なところから拾って
お伝えできたらいいな・・・・・・。
なが〜いお付き合い、宜しくお願いしますね。
コメント
20年に一度の光景
└
竜舌蘭@@
└
それって密造酒?(笑)
冬の日本海を楽しむ。。。。。
└
こりゃ、違反だ!
└
海の色
└
満喫しました
└
冬の日本海は・・・
冬の円山川
└
積もってますね♪
└
スノーダイブ^^
楠公さん
└
なんこうさん
└
いいところですよ〜
明けましておめでとうございます。
└
美しいですね
└
無駄のない美しさです。
加古川のかつめし
└
勝つ?めし
└
手抜きなのか合理主義なのか。。。。
└
これは、食べてみたい!
└
ボリュームもあります!
須磨海岸の夕暮れ
└
青葉の笛
└
討たれし平家の公達哀れ
皆既月食
└
見事、見事!
└
ありがとうございます^^
└
これはすごい
└
すごい!!
└
ありがとうございます
兵庫ブランチ初の。。。。。
└
なかなか素敵な写真ですね。
└
ありがとうございます^^
飛騨に行ってきました。
└
いいですね〜
└
命の洗濯〜なんちゃって^^
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今回ご紹介するのは、淡路島の「御井の清水」。
淡路島の大阪湾側、国道28号線沿いに、かつて日本でサッカーのワールドカップが開催された時にイングランドチームが練習を行なっていた佐野運動公園があります。
そこから2kmちょっと北に小井という集落があります。
このあたりは標高522mの妙見山から湧きだす清らかな水に恵まれ
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古事記には、以下のように記されています。
「この御世に、冤寸河の西に一つの高樹ありき。その樹の影、且日に當たれば、淡道島に逮び、タ日に當たれぱ、高安山を越えき。故、この樹を切りて船を作りしに、甚捷く行く船なりき。時にその船を號けて枯野と謂ひき。故、この船をもち旦夕淡道島の寒泉を酌みて、大御水献りき。
この船、破れ壊れて塩を焼き、その焼け遺りし木を取りて琴に作りしに、その音七里に響みき。
ここに歌ひけらく、
枯野を 塩に焼き 其が余り 琴に作り かき弾くや 由良の門の
門中の海石に 觸れ立つ 浸漬の木の さやさや
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この一説の中の「淡道島の寒泉」こそが、この御井の清水であると言われています。
海沿いを走る国道から、平衡感覚を失う程の急な坂道を登り、やがて山道のなります。
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六甲山系と同じ花崗岩の中を通って湧きだした清水は、
同様に柔らかく、優しい水になっていました。
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