新型インフルエンザの影響で中止になっていた神戸まつりのメインフェスティバルが
7月19日に開催されることになりました。
下見と打ち合わせを兼ねて訪ねた神戸市役所。
朝の10時過ぎだったのですが、すっかり夏の日差しです。

昼間は、じっとしていても汗ばむ陽気ですが夕方になるといくらか涼しい風が
どこからともなく吹いてきて梅雨のまっただ中であることをすっかり忘れさせてくれます。

ちょうど、神戸港に国交省の練習帆船「日本丸」と「海王丸」が仲良く入港していたので夕涼みがてら、見に行ってみました。

一時期は世界一のコンテナ取扱量を誇った神戸港ですが、震災以降はその規模を著しく縮小。
入港する船の数もどんどん減ってきてとても寂しい思いをしているのですが、
それでも時々、こんな素敵なお客様が来港してくれると、とても嬉しくなります。

港湾施設が次々と他の施設に置き換えられていっているので、ピーク時の入港数に回復することは期待できなくなってしまいましたが、
それでも時々、彼女達が美しい船体を見せてくれるだけで、神戸港は以前のような活き活きとした美しい港の風景を取り戻してくれます。

明石に出掛けてみました。
明石は、日本標準時子午線が通る「刻の町」。
淡路島へ渡る海の玄関口であると同時に、眼前に広がる播磨灘の素晴しい漁場から水揚げされる海の幸に恵まれた町です。
すぐ目の前が漁場なので、朝から漁に出かけて昼前には漁を終えて港に帰ってきたりします。
それらは「ひる網」としてすぐに店先に並び、その新鮮な魚を求めて多くの買い物客が集まってきます。
それがここ、「うおんたな」。
魚の棚と書いてウオンタナと呼びます。


本当は市場ではなくて商店街なんですが、場所が場所だけに鮮魚や海産加工品を売るお店が多いんです。
しれでも、活きの良さはそこらの市場に負けてません！
威勢のいい売り声があちこちから聞こえてきます。


店の前に並べられた箱に溢れそうなくらい盛られた魚は、次々と客の手に渡り、
店の奥からひっきりなしに補充の箱がやってきます。
ちょっと立ち止まって見ていた間だけでも、カレイはバシャバシャと水をはね上げるし、エビは10cmくらい飛び上がってるし、タコに到っては箱から出て通りまで逃げ出そうとするし・・・・。


この商店街、今ではすっかり有名になってしまって観光客の姿も多く見られるようになりました。
もちろん、観光で来られた人は鮮魚を買い求める訳にもいかないので
そんな人たち向けに新しい商品も開発されました。
その名も「たこコロッケ」。
そして最近、たこコロッケバーガーなるものまで新登場！
さて、お味のほうは・・・・・・・・？

それは是非、魚の棚に足を運んで実際に味わってみて下さいね。

ＷＢＣ優勝の興奮が冷めやらぬ中で開幕した今年のプロ野球ですが、
早いもので交流戦もすでに後半に突入しています。
ここ、兵庫県をフランチャイズとする阪神タイガースも真弓新監督の指揮の元、
4年ぶりの優勝に向けてチーム一丸！
・・・・と行きたいところなんですが、かなりの苦戦を強いられているようです。
そんな阪神タイガースの本拠地であり、高校球児にとっては聖地と言われている甲子園球場もリニューアル工事が順調に進んでいます。
内野席の端まで覆う大銀傘とともに「新しい甲子園」を印象付ける照明塔も、初夏の青空に向かってそびえ立っています。

大きく変貌した球場外観のおかげであまり目立たないのですが、
今まさに大空に向かって伸びようとしていく、力強い存在があるんです。

球場正面から1塁側へ少し歩くとスタジアムショップがあるのですが、
その入り口付近に「例の物」が・・・・・。

甲子園球場といえば、「蔦（ツタ）」。
球場の外壁をくまなく埋め尽くし、名実ともに球場の顔として親しまれてきた甲子園のツタですが、今回のリニューアル工事のためにすべて取り払われてしまっていたんです。
でも、その前に全国各地の高校に株を送って、それぞれの学校で育ててもらってたんですね。
そして、その中から成育の良い株を選んで球場に移植しなおしたんです。
開幕当初は弱々しかった株でしたが、だんだんと成長してとうとう外壁にそって伸び始めるまでに到りました。

球場全体を覆うにはまだまだ気の遠くなるような時間が必要ですが、
新しい甲子園は、着実に元の顔を取り戻しつつあります。
未来の高校球児達がこのツタを見て、聖地・甲子園に来たことを大きな歓びとして受け止めてくれることを願います。