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天は人の上に人を造らず、人の下に・・・!?

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JOSUI


 「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず...」とは、余りにも有名な諭吉の教えである。この文節だけを読めば、あたかも、人は天から皆「平等」を与えられていると解釈してしまう。更に、「学問のすゝめ(初編は1872年発刊)」というタイトルで、高等教育を平等に受ける権利を有するかのようにも受け止められる・・・。

 勿論、世の中の全ての人は常に平等であるべきである。しかし、学歴主義であったり、世襲制であったりで、思いの外、人の上に人を造り人の下に人を造っている現実において、我々のような凡人の人生が凹まぬように、しっかりと学問をしなさい!と、諭吉は諭しているに違いない。よって、核となるところは、日本に根付いた封建的なものを痛烈に批判する中で、実用的な西洋学問の必要性を唱えているのである。

 巷にある企業や団体などを見渡すと、地方は特に、昭和縦割り社会のオンパレードにて、人の上に人を造り、黒塗りの高級公用車にて、あたかも海外からのVIPのような出立ちで、ホテル玄関をガニ股で歩く。(運転手は車内待機)また、人の下に人を造り、施設清掃担当者を見下し、「おつかれさま!」の声掛けもできない、偽善者がわんさといる。非礼極まりない罵声を連発し、挙げ句の果てには「虐め」を楽しむ能無し経営者も沢山いる。履き違えもよいところだ。

 社会人となる前に、学問とは縁遠く学びがなかった人は、大抵、この不平等なる社会のドロドロとした中で、苦渋を舐めることになる。それが、現実であるのは、周知の事実。聞くところによれば、子供を東大に通わせている家庭の平均年収は1500万円を超えているらしい。これじゃ、簡単に、人生凹まぬようにするために、学びなさいとは無責任に言えなくなってしまう。

 しかし、どんなに高学歴であっても、人格が備わらず、社会人としての常識に欠ける人たちは、社会人となって墓穴を掘り大失態を繰り返したり、また、詰め込み過ぎた脳内が爆発し、伸び代ゼロで役立たずの人生を送る人もいる。よって、我々凡人は、社会人となっても、常々、自分に不足するものを見出し、日々学びを続ければ、学歴なくとも、資格がなくとも、最前線で突出して活躍することが可能となる訳だ。

 話は横道に逸れてしまうが、そろそろ諭吉の1万円札も、栄一の1万円札に変わるようだ。渋沢栄一は、皆さんがご存知の通り、生涯500社以上の企業を創設した超人でもあり、日本経済の神的存在である。国内ホテルのホテルと言われる、帝国ホテル創設の時も、渋沢は、大倉喜八郎と共に、豪商の一人として、多大なる貢献をしている。よって、政府は日本経済の将来に光が射すことを願い、1万円札に渋沢を選んのかも知れないと、勝手ながら思い込んでいる次第。

 時代は、「令和」。昭和の悪しき慣習は、近頃、システムエラーの連続となっている。時代は秒進分歩の勢いにて、変革を遂げている。そこで、過去の悪しき慣習にどっぷりと浸かっている履き違え族は、じわじわと篩(ふるい)に掛けられ、その存在に「違和感大賞」のレッテルが貼られることになる。次から次へと最新技術が導入され、社会構造も変わりつつある中で、最終的には「学び」を続ける人が、勝ち組に残ることになるのだろうと・・・。


▼一つ目神社(熊本県山鹿市)
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写真・文責:西田親生

         

  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/7 12:00 am

Forecastができない人たち・・・

※記事と写真は関係ありません
▼ヒョウモンチョウ

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 Forecast(予測、予想)ができぬ人は、何らかのトラブルの元凶となり、周囲に迷惑を掛けてしまうことがある。

 数日前に、アフガニスタンの祝砲の報道で、機関銃のトリガーを引き、無数の銃弾を空に向けて撃つ人たちの姿を見た瞬間に、「あんなに密の状態で撃ってたら、必ず死者が出るよ!」とスタッフに言ったら、案の定、今日のニュースでは70人以上の死傷者が出たと報じている。

 これこそ、Forecastができない人たちの稚拙な行動の典型的なものとして、苦笑してはならないが、理解に苦しむばかりであった。Forecastができない人とは、後先考えずに、行き当たりばったりの所業を日常としている人のことを言うが、我々の周囲も頻繁に出没している。

 以下に例を挙げて、Forecastができない人の失態のメカニズムを解明してみようかと。

1)冠水した公道を突っ走る車
 豪雨にも関わらず、冠水状態で普段通りのスピードで走る車の運転をする人。水が溜まっていれば、車のタイヤが水を跳ねて、歩行者に大量の泥水を掛けることになるといったForecastができない人の日常的な迷惑行為である。

2)塩っぱい料理
 舌馬鹿なのか、酒飲みなのか、体調が悪いのか、時折、塩っぱい料理をサーブされることがあるが、これもForecastができない実例だ。塩の量を少なめにしておけば、お客は岩塩を加え、好みの味に仕上げることができるが、塩が濃すぎると薄めるのは不可となる。

3)電子レンジで温めすぎた器
 電子レンジでスープを温める時に、器が熱くなるというForecastができていないと、素手で器に触れて、火傷する。また、アルミホイルで芋を包み、電子レンジの「レンジでチン♪」を選び、バチバチと火花が散っている。それも、Forecastができない人の失態である。

4)虚言の先を読めない愚行
 お客のクレームに対して、目の前の事だけでいっぱいいっぱいとなり、虚言で済ませる人がいる。この無責任なる虚言が、後からバレバレとなり、小さなトラブルだったはずが、結局、会社の代表者までが謝罪文を書くことになり、周囲の皆が嫌な思いをする。

5)ノーマスクで喋りまくる
 コロナ禍の時代、ウィズマスクでの食事はニューノーマルとして、ルールとなっている。ノーマスクでワイワイと話しまくり、大声で笑う人もいる。これも、エアゾルとなり周囲の人たちに迷惑を掛ける(感染させる)ことになるが、そのForecastさえできないケース。

6)ロングスカートで自転車
 ロングスカートやパンタロンのような服を来て、自転車でスイスイと走り去って行く。しかし、急に倒れ込む自転車。スカートやパンタロンが車輪に巻き込まれ、布は破れ、油で汚れてしまっている。これもまた、Forecastができない人の失態である。

7)ガソリンスタンドで咥えタバコ
 ガソリンスタンドで給油中する時に、咥えタバコのままの人。一瞬にして、給油口から出てくる揮発性の高いガソリンに引火して、車が燃えてしまった。爆発まではしなかったが、熊本市内の某ガソリンスタンドで実際に起こった事件である。

8)SNSの行動履歴で赤恥
 公職に就いている人物が、足を怪我したとか、ワクチン接種したとか、個人的にどうでも良いことを、写真付きで呟いている。また、某会社トップが、キャバクラなどで多くの女性に囲まれピース。後々、赤恥をかくことになるが、これもまた、Forecastができないケース。

9)人工着色料入りのニッケ水を飲む童(わらべ)
 健康被害を心配する両親や祖父母。遊びから帰ってきた子供に「ニッケ水を飲んだでしょ!?」と聞かれ、首を横に振る。そこで祖母が「舌を出してみなさい!」と言われ、イヤイヤながら舌を出すと、緑色に染まっている。これも、Forecastができないケース。

10)「あの旅館の料理は美味かった!」と自慢げに言う旦那
 テレビを見ている旦那と嫁。旦那が「コロナ禍でも終われば、あの旅館に行こうかね!あの旅館の料理は美味かった!」と自慢げに。間、髪を居れず、嫁曰く「あのお、私、その旅館に行ったことないんだけど!」と怒り心頭。完全に、脳内でForecastができないケース。

 結局、何か言ったり、行ったりした結果が、どのようになるのかのシミュレーションができない人が、上記のような失態を繰り返しているのである。所謂、原因と結果のプロセスも何もかも、頭にない状態である。だから、周囲の人たちへの配慮もなければ、泥水が物理的にどう跳ねるのか、ガソリンに引火したらどうなるのか、一般人が公職の人のプライベートを何故苦笑するのか、危機管理が無いどころか、原因と結果も見えていないことになる。だから、全てにダメダメForecastと看做される訳だ。

 また、何も変化はないが、楽しいこともシミュレートできない、被害妄想の人もいる。過敏すぎるForecastによって、自分自身を雁字搦め(がんじがらめ)にしてしまい、コンクリートで固められた人生を歩む人である。それは、他に迷惑をかけないのであれば、その人の人生観なので、何も問題はない。

 今回のテーマである「Forecast」。一端の社会人であれば、せめて先読みができる人間であるべきであり、その「Forecast」のスキルによって、人生が変わってくることになる。因みに、プロ棋士たちの「Forecast」」は百数十手を先読みすると言われ、そこまでくると「神業」となる。

 最後に、今回の自民党の総裁選については、国民第一主義の「Forecast」で動いて欲しいものである。先読みを間違えれば、国全体が疲弊し、後戻りができなくなる可能性もあるのだから・・・。

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写真・文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/6 12:00 am

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