先般、或る若者との会話の中で、その祖父の助言について話をしてくれた。その若者が幼い頃に、中でも、人様への気配りなどを教わったと言っていたが、愛情たっぷりの躾があったからこそ、その若者は真っ直ぐ伸び伸び育ったに違いない。
しかしながら、ある程度歳を重ねて行くと、周囲の知人友人たちは、その若者に対して、「お前は馬鹿正直だから子供の域を脱しきれていない。駆け引きなり、嘘も方便なりを学び、もっと大人になれよ!」と叱責されたと言うのである。
その話を聞いて、間、髪を容れず、その若者を叱責する知人友人にすこぶる違和感を持ったのであった。叱責、揶揄する人たちの考えは、「子供のような馬鹿正直を卒業して、ずる賢く世渡りできる大人になれよ!」と聞こえてしまうのだ。
「正直者は馬鹿を見る」と昔から伝えられるが、正直者の何処に非があると言うのだろうか。大人になれば、欺罔をこよなく愛し、作為的に人様を騙し錯乱させ、世渡りをするのが大人だと言うのだろうか。実に、エゲツない論理展開だ。
虚言を発し、嘘も方便だと豪語し、己の正当化のためにひたすら言い訳をする人間ほど、稚拙な輩である。子供にとって範たる大人になれぬから、虚栄を張り、仮面を被り、虚言を発し、醜く、さもしく生きているに過ぎないのである。
常に己を過大評価、人様を過小評価にて、煩いハエのように飛び回る。何と無駄なエネルギー消耗だろうと、失笑しかない。それこそ、「もっと大人になって、落ち着いて物事を考え、人様に迷惑を掛けぬように!」と、声を大にして物申したい。
「正直者は馬鹿を見る」ような世の中では、お利口さんの子供は育たない。隠蔽工作やら濡れ衣やらで、人様を不幸に陥れる輩が暗躍することになる。よって、人様を大切にしたい正直者は、煩いハエとは接点を持つべきではないと考える次第。
一度しかない人生なので、可能な限り、民度の高い方々との接点を重視し、悔いのない、実りある人生を過ごしていただければと思うばかり。
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1. ゲジマユ — 2023/01/23--01:22:15