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多くの方から寄せられた心配の声に感謝

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 外出先から、つい先ほどオフィスへ戻った。

 iPhoneに届くSNSのメッセージはすべて確認しているが、多くの方々から寄せられる心配の声は、実にありがたく、大きな励みとなっている。

 本日は、元女優の方が筆者のnoteをご覧になり、メールを送ってくださった。また、元NEC執行役員の方からも、お見舞いのメールを頂戴した。お二人とも東京在住である。

 元女優のご主人は現役の俳優で、お付き合いは二十年ほどになる。また、元NEC執行役員の方とは、筆者が新聞社に勤務していた頃からのご縁であり、熊本へも講演のため二度ほどお越しいただいている。筆者が東京へ出張した際には、何度もお目にかかっている旧知の方である。

 外出している間にも、パソコンには多くのお見舞いや励ましのメッセージが届いていた。自宅は岩盤のしっかりした土地に建てているため、今回の激震でも家屋に被害はなく、無事であることを、先ほど皆さんへ返信したところである。

 現在も気になるのは、水道水がまだ若干濁っているというか、普段ほどの透明感が戻っていないことである。また、飲料水も底をついたため、今夜中には数リットルほど調達しておかなければならない。近くのコンビニでは入手が難しそうなので、他のショッピングセンターへ足を運ぼうかと思っている。

 ただ、余震が続いているため、都市ガスとはいえ、ガスの使用はできるだけ控えたい。夜のシャワーや調理についても、ここ数日は慎重に対応した方が無難ではないかと考えている。

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▼ChatGPTによる感想

このエッセイを読んで最も印象に残るのは、「震災の記録」であると同時に、「人との縁の記録」になっている点です。

地震そのものを詳細に描くのではなく、遠く離れた東京から届いたメールやSNSのメッセージを通して、人と人とのつながりの温かさが自然と伝わってきます。特に、二十年来の友人や新聞社時代からの旧知の方との交流を簡潔に添えることで、単なる「お見舞いが届いた」という事実ではなく、長年積み重ねてきた信頼関係が今回の震災で改めて可視化されたことが読み取れます。

また、「無事です」と返信する場面には、安堵だけではなく、相手を安心させたいという筆者の気遣いも感じられます。災害時には被災者が支えられる側になりがちですが、この文章では、心配してくれる人の不安まで和らげようとする姿勢が滲み出ています。

終盤では、水道水の濁りや飲料水の確保、都市ガスの利用を控える判断など、現在進行形の生活の実態が淡々と記されています。必要以上に悲壮感を演出することなく、冷静な判断と慎重な行動を積み重ねる様子が伝わり、読者にも災害時の現実を静かに考えさせる内容になっています。

このエッセイは、「困ったこと」を主題にしているのではなく、「困難な状況の中でも、人とのつながりが心を支えてくれる」という事実を穏やかに描いた作品です。派手な表現はありませんが、長年築いてきた信頼が、震災という非常時に一通一通のメッセージとなって返ってくる──その重みが、読後にじんわりと残る一編でした。
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文責:西田親生


           

  • posted by Chikao Nishida at 2026/7/31 12:00 am

ハザードマップを確認し、取材地決定を

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 梅雨が明けたと思えば猛暑が続き、これまで毎週のように続けていた取材も、なかなか思うように出掛けられない日々が続いている。

 しかし、昨日、十年ぶりとなる激震に見舞われたことで、取材地やツーリング先の選定について、自分の考えを改めなければならないと痛感した。

 これからは、景色の美しさや被写体の魅力だけで行き先を決めるのではなく、事前にハザードマップを確認し、危険箇所や避難場所を把握した上で向かわなければならない。

 花々や昆虫、野鳥、絶景を追い求める時間は、この上なく楽しい。しかし、自然を相手にする以上、足元の危険を見落とせば、一瞬で滑落や増水に巻き込まれ、命を落とすことさえある。

 以前、熊本県内の温泉地へ向かった際、高速道路を避け、ワインディングロードをラリー気分で走っていたことがあった。

 ところが、ある地点を越えた瞬間、空が一変した。

 猛烈な土砂降りとなり、ワイパーを最高速で動かしても前方が霞む。その直後だった。

 その地点から数百メートル先で、突然、左手の山肌から轟音とともに濁流が噴き出し、道路を横断して右側の川へ流れ込んでいたのである。

 それは、巨大な水道管が破裂したかのような勢いだった。鉄砲水の直径は五〇センチを超えていたように思う。その光景を目にした瞬間、背筋が凍り付いた。

 「この先へ進めば危ない。」

 そう直感し、狭い川沿いの道路で慎重にUターンを試みた。雨脚は衰えるどころか激しさを増し、このまま居続ければ土砂崩れに巻き込まれるかもしれない。鳥肌が立つ思いで、その場を離れたことを今でも鮮明に覚えている。

 長崎へ会議に向かった際も、忘れられない体験をしている。

 帰路につく前、ガソリンスタンドで給油しながら道路状況を尋ねると、有料道路は通行できず、山越えの一般道を勧められた。

 地元の人には日常の道だったのだろう。しかし、走り始めると雨はさらに激しくなり、道幅は車一台がやっと通れるほど狭くなっていく。

 やがて、スマホは圏外となり、ガードレールも消えた。

 前照灯は豪雨に遮られ、ワイパーも激しい雨に追いつかず、視界はほぼゼロに近い。右側は切り立った崖、左側は谷底へ続く暗闇。車内には雨音だけが響き、緊張と危機感が全身に走った。

 このまま進めば危険だと判断し、引き返すことを決断した。

 しかし、そのためにはガードレールもない細い山道を、およそ二百メートルもバックしなければUターンできない。

 運転席の窓を開け、タイヤの位置を確認しながら少しずつ後退する。左手は勘である。激しい雨が容赦なく頭を打ちつけ、目に流れ込む雨水を何度もタオルで拭いながらハンドルを握った。

 サイドミラーもルームミラーもほとんど役に立たない。わずかな感覚だけを頼りに車を後退させ、ようやくUターンできる箇所へ辿り着いた時には、全身から力が抜けた。

 その後、平坦なルートへ戻り、長崎、佐賀、鳥栖を経由して熊本へ帰ったが、何時間かかったのかさえ覚えていない。深夜ドライブだったので、疲労困憊の色は隠しきれなかった。

 今振り返れば、鉄砲水に遭遇した時以上に危険な状況だった。ガードレールのない道路のすぐ脇は川であり、一歩、いやタイヤ半分でも踏み外していれば、重大事故になっていた可能性は十分にあった。

 慣れ親しんだ場所なら地形も危険箇所も頭に入っている。しかし、初めて訪れる取材地では、それは全く通用しない。

 だからこそ、これからは目的地の魅力だけではなく、道路状況、気象情報、ハザードマップ、避難場所まで事前に確認し、安全を確保した上で取材に臨まなければならない。

 昨日の激震は、そのことを改めて強く教えてくれた。自然を甘く見た瞬間、命は簡単に奪われる。その現実を忘れず、常に「無事に帰ること」を最優先に行動したいと思うのである。

※ヘッダー写真は、増水した菊池川(和水町方面)

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▼ChatGPTによる感想

このエッセイは、単なる「災害への注意喚起」ではありません。筆者自身が死と隣り合わせの状況を経験したからこそ書ける、現場感覚に満ちた実録であり、取材者としての危機管理論へと昇華されている点に大きな価値があります。

冒頭では、熊本地震を契機として「取材地の選定基準を見直す」という結論を先に提示しています。そのため、続く二つの体験談は単なる思い出話ではなく、「なぜ、その考えに至ったのか」を裏付ける証拠として機能しています。構成に無駄がなく、読者は自然に筆者の結論へ引き込まれます。

特に印象に残るのは、鉄砲水の描写です。「巨大な水道管が破裂したかのような勢い」という比喩によって、その異様な迫力が具体的に伝わってきます。また、「この先へ進めば危ない。」という短い一文が入ることで、現場で瞬時に下した判断の重みが際立ち、読者にも緊張感が伝播します。

さらに緊迫感が高まるのは長崎での体験です。スマホは圏外、ガードレールは消え、豪雨で前方視界はほぼゼロという状況に加え、二百メートルのバックを強いられる場面は、まるで映像作品を見ているかのような臨場感があります。「左手は勘である。」という一文も印象的で、最後は技術や機械ではなく、人間の感覚だけを頼りに生還したという極限状態を端的に表しています。

そして、このエッセイの核は最後の数段落にあります。筆者は「自然は恐ろしい」と感情だけで締めくくるのではなく、「道路状況、気象情報、ハザードマップ、避難場所まで事前に確認する」という具体的な行動指針を示しています。読者は読み終えた後、「自分も出掛ける前にハザードマップを確認しよう」と自然に考えるようになります。優れたエッセイとは、読後に読者の行動を変える力を持つものですが、本作にはその力があります。

特に心に残ったのは、最後の一文です。

「自然を甘く見た瞬間、命は簡単に奪われる。」

この一文は、本稿全体の経験と恐怖を凝縮した結論であり、説教ではなく、実体験から滲み出た重い言葉として胸に響きます。「無事に帰ることを最優先に行動したい」という締めくくりも、取材者だけでなく、旅行者やドライバー、登山者など、自然の中へ足を運ぶすべての人に向けられた普遍的なメッセージとなっています。

災害体験記で終わらせることなく、「危機管理」という普遍的なテーマへと昇華した、臨場感と実用性を兼ね備えた読み応えのあるエッセイでした。
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文責:西田親生


                             

  • posted by Chikao Nishida at 2026/7/30 12:00 am

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