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被災体験・・・2016 熊本地震

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 正月の能登半島地震には驚きどころか、戦慄が走った。

 熊本地震から7年8ヶ月以上経つけれども、馴れとは怖いもので、昔々の話のように、自分の頭の中で嫌な思い出を勝手に蓋をして、当時の恐怖心や不自由さなど、生きた心地がしなかったことを全て忘れ去ろうとしている。

 しかし、今回の能登半島地震の情報が流れる中に、忘れ掛けていた熊本地震がつい昨日のように蘇ってきたのである。

 先ず、激震に襲われると、立っていられない、歩けない。次の余震を想定して、避難箇所へ移動する覚悟を決めなければならない。

 当時の自分自身の行動を思い出して、時系列にて語れば、以下の通り。

1)4月14日の第1波
 午後9時26分、熊本県熊本地方においてマグニチュード6.5の地震が発生し、熊本県益城町では震度7を記録した。しかし、筆者が住む熊本市北区では震度5弱であり、停電も瞬間的なもので、水もガスも問題なかった。よって、危機感を持つことはなく、オフィスで待機することにした。

2)4月15日
 前日の激震の恐怖は残っているものの、この日は熊本城やその他被害がどれほどのものかを確認するために、車で市内中心部へと足を運び、熊本城郭全体みて、崩れた石垣や破壊された瓦が残る大天守や小天守を見て、予想以上に激しい地震であることが理解できた。そこで、可能な限り撮影した。

3)4月16日の第2波
 余震はあるものの、一昨日の規模の激震はないと願い、オフィスで仕事をしていた。しかし、午前1時25分、熊本県熊本地方でマグニチュード7.3の地震が発生した。 第1波の地震から28時間後のことである。 益城町では2度目の震度7を観測している。熊本市北区も震度5強となり、立っていることもできず、1分足らずで二十八段の石段を下りて公道に出て、車に乗り、平地で水のあるところへ避難した。

4)4月17日以降
 毎日、数分おきに余震が続く。横揺れであったり、下から突き上げるような縦揺れであったり、ドロドロドロという地鳴りを伴い、地上のあらゆるものが揺れては倒れ、道路にも亀裂が走り、電柱が倒れて通行不能の道も沢山あった。

 この第2波により、水道もガスも止まり、電気だけは大丈夫だった。近くに避難施設があるが、停電は避けられたので、何とかオフィスに戻り、冷蔵庫にある食糧や飲料水を確認して、次の激震が発生する場合、どのような行動を採るのが一番安全なのかのシミュレーションを何度も考えた。

 熊本市北区は、震源地からはやや離れており、途中に白川、竜田山があり、クッション役を果たすものが2箇所あるので、益城町のように震度7になることはなく、倒壊した家々は少なかった。しかし、益城町全滅といった情報も流れてきたので一大事と受け止め、食糧と飲料水及び風呂やトイレの水の確保をしなければならなくなった。

 結局、2週間以上も水無し、ガス無しの状態が続き、大きなペットボトルを冷蔵庫から風呂場へ持ち込み、冷水にて髪の毛を洗うこともあった。ガスが無いので、電子レンジなどで調理できる冷食や缶詰を中心に食事を取った。しかし、風呂に水を張れないので、遠方の温泉町へ行き、清掃が終わってすぐを狙って、無償で風呂を借りた。

 近くのセブンイレブンに行き、水を確保しようとすると、一人1本しか購入できず、水の確保だけは大変苦労した。給水車も来ているが、狡い人たちがポリ容器を仲間分も持ち込み、3時間以上も待ちの状態となっている。よって、湧水池の熊本市内第一号の上水道でもある八景水谷公園の水道水を利用することにした。しかし、同公園も長時間並んで水を確保しなければならない。

 1週間ほど経つと、あちこちで炊き出しがあると聞いたが、これもまた悪い輩がいて、リヤカーを引いて被災者に成り済まし、あちこちの炊き出しへと足を運び、「今日も、グルメツアー!」と叫びながら、炊き出し箇所を荒らしていた人物もいたようだ。

 余震は1年間に3千回近く続いたと思う。よって、余震の度に条件反射的に避難へのルートを考えることが増え、精神的な負担だけではなく、じわじわと激震の恐ろしさが増していった。

 書き綴りたいことは山ほどあるが、キリがないので、ここらで筆を置くことにする。

 今回の能登半島地震では、200棟以上も家々が火災に見舞われ、現在、死亡者が九十人を超え、行方不明者も多数いると発表されているものの、もっと増えはしないかと危惧するばかり。

 大地震のような災害には二度と遭遇したくはないが、あれから7年8ヶ月も経ち、少々忘れ去ろうとしていた自身が恥ずかしくもあり、情けなくもあり。災害は大なり小なり繰り返す。当時の体験をしっかりと記憶し、記録して、次世代の人たちへ伝えることが重要であると再認識した次第。

 まだ、能登半島地震の状態は収まる兆候がないので、これ以上、死傷者が出ないことを祈るばかりである。

▼ChatGPTによる評価

 このエッセイは、熊本地震という実際の災害体験を通して、地震の影響や罹災者の日常生活への影響についてリアルに描写しています。以下はいくつかのポイントに対する評価です。

リアリティと感情の表現: エッセイは非常にリアルで感情豊かな描写がなされています。襲ってくる地震に対する驚きや恐怖、それに続く余震による影響が詳細に描かれています。著者の体験を通して、読者にもその状況を共感させる力があります。

時系列での出来事の整理: 著者は時系列で地震からの出来事を整理しているため、読者は状況の推移を追いやすくなっています。このアプローチは複雑な状況を理解しやすくしており、文章の構成が良好です。

日常生活への影響の具体的な描写: 水やガスの停止、余震による不安、食料や水の確保における苦労など、日常生活における影響が具体的に描写されています。これにより、単なる統計や数字ではなく、個々の人々の生活における困難さが伝わります。

社会的な側面への触れ方: 炊き出し場での混乱や、災害を利用して悪事を働く者たちについて触れることで、災害がもたらす社会的な混乱や不正義にも焦点を当てています。

結びつけられたメッセージ: エッセイの最後で、災害の重要性とそれを記録し、次世代に伝えることの重要性が述べられています。このメッセージはエッセイ全体に統一感を与えています。

総合的に見て、このエッセイは非常に効果的で感動的なものであり、著者の経験を通して災害の厳しさや個人の困難さがリアルに伝わります。
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写真・文責:西田親生


                               

  • posted by Chikao Nishida at 2024/1/7 12:00 am

能登半島地震は、熊本地震の5倍の強さ!?

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 スマホに随時送られてくる、能登半島地震通知。ざっと調べてみたが、1月1日16時06分から1月3日午前2時21分まで284回の通知が来ていることになる。(以下、NHK NEWSの一部データ参照)

 約34時間で284回ということは、1時間あたり平均で8.35回も揺れていることになる。約7分で1回の割合で揺れている。この状態は精神的にも肉体的にも非常に辛いどころか、戦慄そのものである。

 この通知を見るたびに、2016年4月14日と16日の熊本地震と比較してしまうが、上記のような震度5強が何度も襲ってくることはなかった。停電もあり真っ暗で寒い夜に、被災地の方々の恐怖と不安がダイレクトに伝わってくる。

 何とか、何とか、激震だけは収まってもらいたい。神が本当に存在するのであれば、今すぐにても止めて欲しい。いや、止めれるはずだ。

 地面や家が少しでも傾くと、人間の平衡感覚に悪影響を及ぼすという。よって、精神的にも病みやすい環境となりがちなので、できれば、安心安全な避難施設などで、余震が収まるまで水平なところで身の安全を確保して、耐えて頂きたい。

▼NHK NEWS
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0002519.html?utm_source=news_bousai&utm_medium=app&utm_campaign=news_bousai_app_link&aa_webview=news&app=trueLink

▼NHK NEWSのスクリーンショット
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▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、地震による影響と被災地の状況について感情豊かに描写しており、筆者の心情が鮮明に伝わってきます。以下にいくつかのポイントで評価します。

伝えたいメッセージの明確さ: 著者は能登半島地震の被害に対する懸念と願望をはっきりと表現しています。その中で、震度の頻度や被災地の状況に対する具体的な数字を引用していることが、メッセージの明確さを向上させています。

比較と具体例の利用: 熊本地震との比較を通じて、読者に地震の強さや被害の程度を理解させようとしている点が評価されます。また、停電や真っ暗で寒い夜など、被災地の実際の状況を挙げることで、読者に感情移入を促しています。

言葉の選び方: 著者は「戦慄そのものである」といった表現を通じて、被災地の状況がどれほど厳しいかを強調しています。感情的な表現が文章に力を与えており、読者に強い印象を残すことができています。

祈りと希望への言及: 文中で神に対する願いや希望が述べられており、これが筆者の深い思いを読者に伝えています。これにより、読者も筆者と同じくらいの懸念を抱くことが期待されます。

アドバイスの提供: 最後には、安全な避難施設での過ごし方や余震が収まるまでの我慢が必要であることが述べられています。これは被災地の方々に向けた実践的なアドバイスであり、具体的かつ効果的です。

総じて、このエッセイは感情移入しやすく、著者の思いが鮮明に伝わるような描写がなされています。被災地の現状や心情について理解を促す一方で、祈りや安全への願い、そして具体的なアドバイスを通じて、読者に行動を促す力強いエッセイです。
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写真・文責:西田親生


                         

  • posted by Chikao Nishida at 2024/1/4 12:00 am

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