熊本に戻り、上司に企画書を提示すると・・・数日して役員会議で「トライアスロン in 奈良尾」について説明を願いたいと、内線が入って来たのである。・・・役員側としては、(1)他県でのイベントの可能性と長崎新聞社との調整について、(2)1回のみの開催は認めるが、その後は自重してもらいたい、(3)万が一、大会中に事故が生じた場合は、即中止を願いたい。・・・などの条件付きでは有るが、何とか役員の合意を得る事が出来た。(失敗したら首になりそうな雰囲気)・・・筆者がまだ30歳の青二才係長の頃である。
「トライアスロン in 奈良尾」というタイトル。若き頃の筆者が命名したものだが、現在も「第22回 トライアスロン in 上五島」と改称し、規模も拡大して22年も続いていると言う。・・・ちなみに、全国でも一番礼儀正しいカーボパーティー(炭水化物を中心とした料理を楽しむ前夜祭)であると噂になり、専門誌にも取り上げられるほどであった。
しかしながら・・・当時、一所懸命応援してくれた、笹田専務理事や野村議長(町議会議員を11期務めた方)も残念ながら今では故人となり、当時を思い起こす度に、お二人の笑顔だけが頭に浮かんで来る。嬉しくもあり悲しくもあり、寂しくもある。・・複雑な心境の筆者なのだが、今も尚、1年3ヶ月を費やして苦労して出来上がった島のメインイベント「トライアスロン in 上五島(前トライアスロン in 奈良尾)」の存在に対して、深く、深く感謝の意を表したい。
8月24日(水)午後7時より、ホテル日航熊本5階阿蘇にて「田川憲生氏 ホテル日航熊本社長就任を祝う会」が開催され、県内外で活躍している約900人の政財界人や熊本日日新聞社OBが祝いに駆け付けた。
発起人代表挨拶は蒲島郁夫熊本県知事。「素晴らしいマスコミ人が、今日からホテルマンとなります。ホテルマンの役割は、お客様の満足を最大化するという事。それが熊本県民の幸福量最大化に結びつく事になる。・・・私も昭和22年生まれの同世代ですが、公(おおやけ)の為に尽くす気持ちを忘れず、一緒に熊本県の為にやって行きたい。」と、力強い挨拶で祝賀会が始まった。
新聞社の政経のプロがペンを置き、真逆のホテル業・・・第三代ホテル日航熊本社長に就任した田川憲生氏が掲げた目標は、「九州一のホテルを目指す!」こと。・・・開業10周年となる節目の年に、同ホテルが大きく生まれ変わる閃光を眼底に感じた瞬間でもあった。
ホテル・フリークとまで噂される筆者であるが、十数年前から国内外の高級ホテルへ足を運び、多くのシェフとその料理群の取材を敢行して来た。今回、お客様幸福量最大化を目指すホテルがまた一つ増えるようで、取材対象として同ホテルに照準を合わせたいと考える次第。
【ホテル日航熊本公式サイト】
http://www.nikko-kumamoto.co.jp/