ロゼッタストーン東京ARTブログ

小鳥のさえずり

高さ8センチほどの、小さな木のおもちゃ。下に付いている台を左右に回転させると...、

キュルルル キュルルル...と可愛らしい声で小鳥がさえずります。

そう、この木製のヒヨコと巣箱は、ドイツの工房で作られたバードコールなんです。

エルツ山地のザイフェンという村には、こうした木のおもちゃを作っている工房がたくさんあるのだそうです。


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このバードコールも、シンプルな作りですが、立派な楽器です。

よく響くホールで鳴らすと、まるで森林の中で野鳥の声を聴いているかのよう...。

想像力豊かな人ならば、この楽器だけで素敵な音楽を創れるかもしれませんね。

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posted by ロゼッタストーン東京ART at 2013/4/18 12:21 am   commentComment [2] 

一雨ごとに....

季節の変わり目は、雨が多くなりますね。そして、一雨ごとに、季節は前進してゆきます。

桜も散って、森はさらに春らしくなってきました。やわらかな紅葉の新芽が芽吹き、

たくさんの野鳥が戻ってきました。ミツバチの羽音も聞こえます。

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イロハモミジは春先に、小さな暗赤色の花をつけます。
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桜が散り始めた頃、山吹が一斉に咲き始めました。森の色彩は一気に明るくなります。

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水辺の植物も、瑞々しい色を取り戻しました。

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冬の間、鮮やかに咲いていた赤い椿の花。落ち葉とともに、新しい命を育てる力に生まれ変わります。

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古木の根元にも、春の植物が目を覚ましていました。産毛に包まれた小さな渦巻きが愛らしいですね...。

新緑の季節には、さらにたくさんの花々で溢れていることでしょう。四季があるって、本当に素晴らしいことです。

posted by ロゼッタストーン東京ART at 2013/4/7 01:36 am   commentComment [0] 

指先に伝わる音楽

子供の頃、最初に私の心を揺り動かした音楽とは、ラテンアメリカの音楽でした。

父が所有していた、ブラジルやアルゼンチン音楽のレコードコレクションの影響が大きかったのですが、

大人になった今でも、まだ出会っていない過去の名作や新しいジェネレーションが生み出す作品をいつも探し求めています。

当時、習っていたのは、クラシック音楽でしたから、もちろんバッハやモーツアルト、ショパン...多くの作曲家からたくさんの

インスピレーションを受け取りました。それでも、ラテン音楽からは更に大きな感動と発見を見出していたような気がします。

私にとって、ラテン音楽はソウルミュージックと言ってもよかったのです。


数日前、神楽坂にあるお気に入りのレコード店で、また素敵な音楽に出会えました。

フォルクローレやタンゴのエッセンスに溢れる、アルゼンチンのギターカルテットの作品です。

時々、フルートや、ささやくような男声のヴォーカルが入った、アコースティックな音楽。

そして、もう一つ、このCDには嬉しい贈り物がありました。

ジャケットの中に、点字のライナーノートが入っていたのです。輸入盤ですから、もちろん、スペイン語の点字です。

最初は気がつかず、デザインの一部だと思っていた、ジャケットの表面にある凹凸も、実は点字なのでした。

音楽の素晴らしさだけでなく、演奏家の方々の、美しい心模様が伝わってくるような作品です。


こんなふうに、点字が特別なものでなくなった時、世界はもっと優しい場所になるのでしょう...。



La Hendija CUARTETO

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posted by ロゼッタストーン東京ART at 2013/3/19 12:26 am  

文京区千駄木 須藤公園

文京区の不忍通り沿いにある、小さな森。

高低差のある地形を生かして作られた、小さいながらも変化に富んだ公園です。

江戸時代、ここは大名屋敷の庭園でした。

昔のままの、楠やイロハモミジの大木が茂り、滝も流れています。

その滝も当時は湧き水だったとか...。

少しずつ、木々の新芽が芽吹いてきました。

池のほとりには、まだ水仙が咲いています。

冬と春が入れ替わる時。

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posted by ロゼッタストーン東京ART at 2013/3/15 12:24 am  

春の到来

暦が如月から弥生の月に替わった日、

東京にも南から吹き付ける強い風に乗って、春の使者が訪れました。

まだまだ寒い日が続いていますが、先月の終わり頃から、お花屋さんには、桃や桜、菜の花、

色とりどりのチューリップが並んでいて、

暖かな季節がすぐ側まで来ていることを教えてくれています。

力強い生命力にあふれる野の花にも心を惹かれますが、

誰かに見られるために大切に育てられた花たちもまた、とても可憐で魅力的です。

ひとつひとつの花に、無二の表情があって、

その短い生命との出会いは、大切な思い出となるのです...。


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春一番の日に出会ったガーベラ。やわらかな春らしい色合いです。


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ガーベラには後ろ姿も披露してもらいました。

そういえば、日本の紋章には、「裏梅」という粋なものがありましたね。




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春を予感させる色。吸い込まれそうな美しいスパイラル。



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薔薇にはたくさんの花言葉があって、白薔薇は「尊敬」を意味する花。

天使の羽のような清らかな花びらでした。




これから、木々の新芽が芽吹いて

あたたかな色にあふれた春がやってきます。

posted by ロゼッタストーン東京ART at 2013/3/5 01:05 am