ここは、語学学校をはじめ、フランスの映画、演劇、美術、音楽、哲学、そして料理などの、文化情報を発信している、フランス政府の公式機関です。
アンスティチュ・フランセが建っている場所は、戦前まで男爵家の土地であった為、今でもその頃の豊かな緑が残されています。 坂が多いのもこの街の特徴です。
先週の土曜日、ここで楽しい音楽のお祭りが開かれました。 1982年に本国で生まれた「音楽の祭典」(毎年、夏至の日に開催されています)の精神を原型としたイベント、「音楽の日 2013」です。

坂を登って、門をくぐると、賑やかな人の声や音楽が聞こえてきました。 焼きたてのガレットや、バーの屋台も並んで、辺りにはいい香りが漂っています。

木立の中を進んでゆくと、不思議なオブジェが現れました。 これは、西原 尚さんという美術作家による「La Vie des Pianos」というタイトルのインスタレーションです。 壊れたピアノを組み上げた作品に近づくと、中からノイズをコラージュしたような音楽が聞こえてきます。

建物の中には、仏語書籍の専門店も。 日本のサブカルチャーを紹介したガイドブックが面白かったです。 日本の漫画も色々翻訳されていますものね。

お祭りには、子供達もたくさん遊びにきています。 かくれんぼやボール遊びに夢中です。

このイベントは、「音楽はすべての人のもの」という趣旨に則ったお祭りです。 ジャンルやプロ、アマチュアを問わない音楽家による、ライブコンサートなのです。 音楽を愛するすべての人への贈り物です。
初夏の爽やかな日に行われた、音楽祭。 ミューズが見守ってくれたせいか、お天気にも恵まれ、コンサートはますます活気に満ち溢れてきました。
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