ロゼッタストーン／THE ROSETTA STONE

　人は社会人となり、混在となりがちなプライベートとオフィシャルを上手にケジメをつけながら、大きく育って行かねばならない。

　しかし、そこでお構いなしに眼前に立ちはだかるのが、上司の壁、同期との競争、そして部下からの突き上げなど、様々なしがらみを解きほぐしながら、日々仕事に精進しなければならない。・・・企業戦士の宿命でもある。

　上司と部下の関係は、特に複雑だが表に出し難い場合が多い。日本の組織、そのピラミッド構造においては、定年まで続くものであるが、その度に上手く処理できるかどうかで、仕事人としての人生が決まってしまうと言っても過言ではない。

　私の経験上、上司、同期、部下・・・私も含めて、その人なりの癖ある人間が多かった。新入社員歓迎会から無礼講で親しくしてくれた役員や、最初から理由もなく批判的で、何かにつけ嫌がらせをする情けない上司も大勢居た。

　今回は特に、当時の上司（部長／５２歳）と私（係長／２８歳）との関係を例に挙げ、振り返ってみたいと思う。

　或る日の事。大先輩（役員）が役員室にて「私が若い頃と良く似ている。おべっかも使わず、やんちゃだが堂々としているところが良い。もっと暴れていいから、頑張れ！！」と突然言われたことがあった。

　しかし、当時の直接の上司（当時部長）は、私の隣のデスクで毎日のように苦虫を噛み潰したような顔をして、私へクレームばかりを吐いていた。それも執拗に何度も何度もねちねちと苦言を放っていた。・・・そして、最終的には無視の方向へ部長の動きは変わって行った。

　部長は、私の直接の上司ではあるが、食事や飲み方に一度も誘うことはなかった。何が気に入らないのか知らないが、私が提出した企画書に目を通すこともなく、ただ私のデスクと部長のデスクの間に、山積みにするだけで、無言の嫌がらせをしていた。・・・既に十数冊の企画書の山になっていた。

　私もとうとう我慢が出来なくなり、部長に「何故、私の企画書を目を通すこともなく、役員へ回して貰えないのですか！？」と聞いた事があった。されど、上司は苦笑いしながら、おとぼけ顔をするばかりであった。

　ここで冷静さをなくして立腹しては、結局自分が馬鹿を見ると思い、入社の頃から良くして頂いていた役員（当時５７歳）へ相談することに・・・。思い切って役員室に直接内線を入れ、昼食後に来るように言われた。・・・そこで、上司である部長の無気力さと企画書の件などを時系列に詳細を話すことにした。

　役員は私の嘆願を全て聞くこともなく、顔が鬼の形相になり、内線電話で「おい、○○部長か。直ぐに私の部屋に来い！」と大声で叫んだ。「こりゃ、不味いことになる。」と心配しながらも、様子を見ながらその流れに身を任せようと腹をくくった。

　数分して、○○部長がドアをノックし、役員室へ入ってきた。私の顔を見ることもなく、うつむき加減であった。・・・たぶん、自分が何を指摘され追及されるのかを予期していたに違いない。「お前は大人げないことをしているようだが、次回から彼の企画書はお前は見る必要はない。役員に直接持参しもらうようにする。お前は何故大人げなくつまらん事をしているんだ。若手を育てる役目を果たさずして部長と言えるのか！」と、まあ鼓膜が破れそうな大声で部長を叱った。・・・

　・・・今まで妙な上司たち（実は、その部長と仲の良い別の部長も同様の虐めに加担していた）は、翌日から、私に何も言うこともなくなった。やっとのこと私に平穏無事な日が、社会人となって初めて訪れた事になる。

　それから２８年が経った。今思い起こせば、私も苦笑いで済むほどのものだが、その当時お世話になった熱血漢の役員は８５歳、おとぼけ部長は８０歳と皆老人となっている。そして、当時２０代だった私も５６歳と、あっと言う間に時間だけが過ぎてしまったようだ。

　組織において、若手に重要な事は・・・人格者である上司に恵まれることである。しかし、人はなくて七癖。その中から、自分の正論をしっかりと受け止めてくれる正義感溢れる切れ味の良い上司に恵まれるか否かが、自分の一生を大きく変えてしまうことを覚悟しておかねばならない。

　よって、如何に直接の上司と言えども、それが理不尽な行動をとる人間であれば、その問題解決の為には、堂々と表舞台で戦う事が、自分自身、そして可愛い部下を守ることになる。

　すなわち、何事も勇気を持って正論を貫き通せと言うことである。

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◎写真上は本物の「フカヒレの姿煮込み」・・・桃花源

　世の中には嘘偽りはあらゆるところに存在する。私たちの周囲、近場を眺めているだけでも、日常茶飯事のように、あちこち湧いては消え、消えては湧いてくる。

　嘘偽りには、物と人というように、大きく二つに分けられる。物は、所謂、「模造品」、「代用品」、「架空のもの」のことであり、人によるものは扇動、洗脳を代表的なものとして、人を操り嘘偽りを如何にも本物であるかのようにお構いなしに詐欺的行為を繰り返して行く。

　一般的には、特に痛手を受けたことのない人は、無数に存在する嘘偽りを見抜けない。見抜いたとしても、時既に遅い。そこで、自分の人生が歪まぬようにするには、自分に現在降り掛かっている環境、物や人の嘘偽りを如何に暴くかにある。

　生きた人間が持ち込む嘘偽り（ハード＆ソフト）ほど始末に悪いものはない。人間関係で困り果て悩んでいる原因の多くは、嘘偽りを運ぶ人物との遭遇と執拗なまでの纏わり付き。知り合って暫くして見え隠れする、その人物の嘘偽り。互いの距離が縮まるほど、次第に加速度を上げてくるのだ。

　最初は糊のように、そしてじわじわとセメダイン、ボンドと強烈に纏わり付き、気付けば瞬間接着剤のように固まって離れなくなる。よって、糊になる前にその人物の嘘偽りを暴くことが肝心となる。

　では、どのようにして、嘘偽りの人物を見抜き暴くことが出来るのか！？・・・それは、ランダムに記した以下を読まれて、自分に当てはめて頂ければと・・・。

１）できすぎた話や好条件・・・最初から耳を傾け興味を持つな。
２）目・・・マジックで描いたような目、三白眼、落ち着きのない目に要注意！
３）饒舌者・・・論理展開の整合性のなさを見抜け（過去の発言をしっかりと記憶すべし）！
４）持ち込む物・・・その人物が直接開発しているのか否か。実証されているか否か。その人物がが持ち込んで来た物や好条件の裏付けを取れ！
５）言葉・・・その人物が誹謗中傷する人や物を客観視し、間違いない判断に繋げよ！（嘘偽りを持ち込む人物は、初手から自分自身を棚に上げている場合が多い）
６）人・・・その人物に対して同情するな！冷静に観察せよ！
７）挙動・・・金銭やエロに対する貪欲さを見抜け！
８）オプション的な物、人・・・裏に潜む「美人局（つつもたせ）」などの影を見抜け！
９）自己コントロール・・・自分自身の脇の甘さを改善せよ！

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　８月７日（火）、ロゼッタストーン静岡特派員一行は、同ホテル地階にある「桃花源」の個室にて、取材方々、本格的な四川料理を体験することになった。

　通常、全国の都市部にある高級中国料理店は、圧倒的に広東料理が多い。・・・優しい味わいの広東料理に馴れている特派員たちは、サーブされた四川料理のインパクトの強さに、驚きの色を隠しきれず、腰を抜かしたようだった。

　熊本県内で中国料理と言えば、勿論、四川料理が定番である。それには長年の間、県内食文化をリードしてきた、５２年の歴史を誇る熊本ホテルキャッスルの存在と、同ホテルのレストラン展開がその種明かしとなる。・・・詳細は、D&L TV（USTREAM番組）の「満漢全席」をご覧頂ければと思う。

▼満漢全席（２０１２年８月１０日放送分のハイライト）
　http://www.ustream.tv/recorded/24601908/highlight/284100

　ちなみに、写真上は当日特派員一行が食したもの。採譜は以下の通り。

１）前菜彩々
２）牛ロースの黒酢炒め
３）あひるの辛子炒め
４）フカヒレの姿辛子炒め
５）小伊勢海老の天麩羅
６）ハタのチリソース
７）四川激辛マーボー丼
８）鶏レバーの茶碗蒸し キヌガサダ茸のスープ
９）白キクラゲ入りデザート　※旨すぎて、撮影を忘れる。

　実は今回当方から料理長へのオファーは「遊んでください！」だった。よって、全ての料理群は同レストランの川上洋信料理長のオリジナルメニューであった訳だが、当日、休暇中にも関わらず、同ホテル顧問 元総料理長の善家繁氏の姿もあり、特派員一行は初めて体験する四川料理の素晴らしさに、至福の時を過ごしていた。・・・大満足！！

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【熊本ホテルキャッスル公式サイト】 http://www.hotel-castle.co.jp