ロゼッタストーン/THE ROSETTA STONE
1995年から情報を発信しているポータルサイト「ロゼッタストーン」
▲
HOME
※このブログの内容は2011年2月から2013年6月までの情報です。現在の情報とは異なる場合があります。
PROFILE
ロゼッタストーンのオフィシャルBLOGです。ロゼッタストーンは1995年に熊本県第一号として生まれた異業種交流ポータルサイトで、現在は、フランスのパリ、カナダ、東京、静岡、京都、兵庫、沖縄など、国内外の特派員が日々アグレッシブに情報を発信しています。
その他、ロゼッタストーンはメディア融合を軸として、2005年にPODCAST、2007年に仮想現実3Dワールド・セカンドライフ、2010年にD&L TV(USTREAM番組)、2011年に先見塾(起業家および女流戦略家育成塾)をスタートし、多元的な情報発信と人材育成に尽力しています。
取材ご希望のところは、お気軽にご相談下さい。
※文責:西田親生
■
先見塾(BASIC/EXEC)
■
THE ROSETTA STONE
■
ロゼッタストーンブログver.1はこちら
【
製作著作
】
ディー・アンド・エルリサーチ(株)
マルチメディア事業部
RECENT INFORMATION
真のメディアとしての礎づくり
新・古それぞれのレンズ実験
最新鋭NIKON本体に、古いレンズ装着実験!
久々の、拘り珈琲!
カメラの設定に四苦八苦・・・
カメラの特性と表現力
一眼レフカメラとiPhone5の映像比較
不思議なマクロレンズの世界
Re BORN クラウンに遭遇!!
SIGMAレンズの実験!!
先見塾の写真撮影会開催!
素敵な父親と娘
心地よいグルメゾーンの構築が急務!!
カメラ専用バッグにTENBA!!
CATEGORY
災害情報 (5)
トピックス (36)
コラム・雑感 (43)
グルメ・料理・レストラン(お薦め食事処) (69)
宿・旅館・ホテル(観光情報) (14)
USTREAM TV(インターネットTV) (47)
先見塾(起業家育成塾) (477)
起業家情報 (6)
SecondLife(仮想現実世界) (0)
訃報 (1)
CALENDAR
2025 年 06 月
S
M
T
W
T
F
S
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
前月
BLOG TOP
翌月
RECENT IMAGE
真のメディアとしての礎づくり
Photo Gallery 2012/08
ARCHIVES
2013/06 (20)
2013/05 (31)
2013/04 (28)
2013/03 (31)
2013/02 (27)
2013/01 (32)
2012/12 (31)
2012/11 (28)
2012/10 (27)
2012/09 (27)
2012/08 (31)
2012/07 (29)
more ...
ロゼッタストーンブログver.1
ロゼッタストーンブログver.1内検索
ディー・アンド・エルリサーチ株式会社
※取材記事及び写真ほかコンテンツの著作権は、全てディー・アンド・エルリサーチ株式会社に帰属します。よって、記事や写真の一部又は全部の転載・転用などを厳禁と致します。
代表取締役社長 西田親生
お問い合わせ
■
計0778119 / 今日00205 / 昨日00232
■
2012/08/19
先見塾(起業家育成塾)
人間関係・・・親と子
親と子の問題は、古今東西のものであり、何かのトラブルに対して簡単に正解を出すことは困難である。何故なら、「子育て」、「親としての責任と義務」、「親に対する敬愛の念」等々、どんなに良い教科書があろうがなかろうが、自分自身が親にならずして親を語れず、子として育つ時・・・その親の仕事ぶりや生活振りを直視しなければ、子として語れないといった・・・単純そうに見えても、他人よりも見えない場合がある。
核家族化が進む一方、特に都市部において、生活水準を何とか維持する為に、両親は皆仕事に専念し、「鍵っ子」という言葉が一般化するようになった現代社会。卓袱台を囲んで三世代の家族(祖父母、両親、子供たち)が食事をする姿など見る影も無い。
子供心を語れば、「何でもダメダメ制限ばかりで煩い。」、「小遣いもくれず、パチンコや酒に入り浸っている嫌な親父やお袋。」、「浮気がばれて、離婚しやがった馬鹿な親。」、「勉強、勉強と自分の理想を語るが、学歴もないくせに押しつける阿保な親。」、「交際相手を無視して、理想ばかりが高い非現実的な親。」、「子供のお祝いを貰っても、自分たちでこっそり遣い込んでしまうケチ汚い親。」・・・など、不平不満が募る一方だ。
また、親心からすれば、「こんなに生活が苦しく必死で働いているにも関わらず、理解しようとしない馬鹿な子供たち。」、「勉強もろくにせずして、色気ばかりにのぼせている馬鹿息子、馬鹿娘。」、「嘘ばかりを並べ立て、根っから信用できない馬鹿息子、阿保娘。」、「自分たちが死んだ後に、家屋敷や通帳の金を狙っている愚息の嫁。」、「仕事意欲も無く、ニートで家でゴロゴロしている阿保息子、馬鹿娘。」・・・と、腹の中が煮えくりかえっている親も多い。
ここで親にも子にも欠落しているのは、何故、その親にその子供たちが存在するのか、また、何故その子供たちにその親が存在しているのか漠然としているのが大きな原因の一つになっている事もしばしば。・・・兎角、親となれば、子供に虚偽の話を沢山植え込み、子供たちが社会人となった或る日突然「あれって、嘘だったんだ。これも嘘か!」と腰を抜かすケースも多々あるのではないか。
親の威厳を保持するために、嘘八百を子供たちへ伝えたとしても、それが彼らの心に響くはずがない。親の都合ばかりのお伽噺が罷り通るとなると、これは一大事。何十年もの間、その親は子供たちを騙して来たことになる。「子供のために離婚したんだ!」と一方的に言われても、「あら、そうなんですか!」と言えるはずもなく、「祖父や曾祖父は凄い職業に就いていたけど、騙されて財産がなくなり、今の状態なんだ!」と聞かされても、百歩譲ったとしても「じゃ、経済的に無理ならば、安易に結婚して私たちを生まなくて良いじゃない!」と反論してみたくもなる。
何はともあれ、親子は互いに血が繋がっているのだから、何事かあったとしても、無言の内に・・・他人より憎たらしくても何とか互いに折り合い、黙認し、日々我慢しながら均衡を保っている訳だ。・・・ただ、そこに生じた何らかの想定外に亀裂が大きすぎる場合、理解の限界を遙かに超している場合は、そう簡単に事が収まるはずがない。
散財癖や色狂いの親を持つと、必ず子供たちは路頭に迷う。逆に非常識極まりない挙動が目立つ子供に育つと、事件や事故に巻き込まれ家庭崩壊へと加速度を上げて行く。・・・これは、先ほど述べた、互いの「敬愛の念」の欠落によるものだ。
よって、親は子育てに於いて何事も包み隠さず子に伝えるべきであり、子はその話へ真剣に耳を傾け、子々孫々に妙な流れを残さぬよう、努力を惜しむ事なく、互いの人生を何度も何度も語り見直す必要がある。・・・しかし、ここで一番怖いことは、妙なDNA(勿論、差別する気持ちは全くない)が先祖から受け継がれている場合、安易な教育論、無責任な理想論だけでは、その解決の糸口は見えてこない。
大人になり家庭を持ち、子育てが始まる。そして、その子は、親の教えを受け継ぎ、同じように大人となり家庭を持ち、親にとっては目に入れても痛くないほどの孫が生まれてくる。・・・その繰り返しで三世代が同居していたのが、古き時代の日本のスタンダードな家庭だったのである。
己と他人、親と子・・・血のつながりがあるか否かではなく、人間関係における問題は全く同じ事。諄いようだが、互いの「敬愛の念」なくしては、良いヒューマンリレーションシップが維持できるはずもない。そこに互いに気付き、勇気を持って本音を語れる環境を作ることが、良好な親子関係を作り出す最良の手法であると・・・。
最後に、親から子への「バトンタッチ」。すなわち、世代交代のタイミングが遅延してしまい、親子断絶や会社崩壊、家庭崩壊に繋がった例が多々あることを知っておかねばならない。・・・オリンピックのリレーでも、勝因の最重要ポイントは「バトンタッチ」。・・・老害と言われぬよう、呉々もお忘れなく!!!
※写真:親と子の住まい・・・スープが冷めない程度の距離が良いのかも知れない。
【先見塾公式サイト】
http://www.senkenjyuku.com/
■
登録2012/08/19 00:37:49 更新2012/08/19 09:54:26
Tweet
2012/08/18
先見塾(起業家育成塾)
人間関係・・・仮想現実世界と現実世界
2007年、春、日本に仮想現実世界セカンドライフが上陸した。想像を絶する、極めて現実に近い三次元バーチャルワールドであった。当初、広告代理店最大手をはじめ、世界のブランドメーカーなど、多くの企業がこぞって参画して行った。
http://secondlife.com/?lang=ja-JP
セカンドライフとは、ネット環境と高速グラフィックボード搭載のパソコンさえあれば、無料専用アプリをダウンロードして、アカウントとパスワードを登録すれば、簡単にログインできるという仕組みである。
セカンドライフでは、自分の分身、所謂、アバター(人間、動物、ロボット、乗り物など)を作り、そのアバターをマウスやキーボードでリモートし、仮想現実世界セカンドライフの舞台となるSIM(島のような存在で、1SIMは正方形で一辺が256メートルの広さ)を歩いたり飛び回ったりして、国内外のアバターとの会話を楽しむことが可能となる。また、スクリプトを組んだオブジェクトを作り、マンションを借りたり自己所有の自宅を建てたりして、今までにない大規模なメタバースが世界を席巻して行ったのである。
セカンドライフ上に無数に点在するそのSIMには、テーマパークやショップ、また熊本ジャパンのように実寸大の熊本城、八千代座、鞠智城などが建造され、地球上のリアルな世界で足を運ばずとも、自由自在に疑似体験が可能となるのだ。・・・或る日、チャペルではアバター同士の結婚式が催されたり、野外ステージでは現実世界の世界陸上番組がリアルタイムに放送されたりと、イマジネーションの全てが具現化できるという、とんでもない世界であったのだ。
前書きが大変長くなったが、今回は、セカンドライフのうような仮想現実世界と現実世界の融合した人間関係と連動性についてお話ししたい。
先ず、当時のことだが・・・素晴らしい夢のような仮想現実世界セカンドライフであったが、特有なIT土壌を持つ日本では、開発運営会社のリンデンラボ社の思惑とは少々異なるベクトルで動き出した感がある。
現在でも欧米、南米のユーザーが主力となり、教育や新商品開発、音楽、映画などの研究が進められている。しかし、日本人は当時全く訳が分からぬまま入り込んだ人が多かった為に、殆どの人たちは、仮想現実世界の素晴らしさと無限の可能性を理解できぬまま、残念ながらとんでもないベクトルへと突き進んで行った。
つまり、あらゆる分野で無限の可能性を秘めたメタバースの世界を、稚拙な一部の日本人は「出会い系」や「詐欺」、「恐喝」などへ突っ走り、美男美女のアバターが現実ではどのような人物なのか特定できないのを良い事に、虚偽、虚栄満載の船出をした人間が集まり、ゲーム感覚でSIMを荒らしたり(業務妨害)、嫌がらせ(セクハラ、パワハラ)を行ったりで、収拾がつかなくなった企業SIMも相当数にのぼった。
ある程度、個人の特定ができそうなFacebookでさえも、同様に勘違い及び履き違い組が大勢存在している。・・・中でも、お馬鹿な日本人は、エロの世界を求めて、あちらこちらのSIMを徘徊するばかり。これは最近始まった話ではなく、特にネット上では、昔から匿名ともなると、辺り構わず悪さをし続けるという暗くて可哀想な人間が多かった。
確かに、仮想現実世界で出会った男女が、毎日のようにSIMの中で語り合い、時にはヘッドセットを使用して、アバターを介して肉声を聞いたり、相談事を言ったり・・・心の癒やしを求めていた人も居た。それが発展し、現実世界へ連動し、いつの間にか健全なお付き合いから始まり、恋人に止まらず、結婚にまで漕ぎ着いたという人たちも出ている。
熊本県内唯一のSIMである「熊本ジャパン」は、D&L社が開発及び管理運営をしているもの。正直なところ、仮想現実社会でも現実社会でも、熊本ジャパンのオーナーは私なので、当時、国内では「国内SIMで一番厳しい!」と悪評が立つほど、常に厳格なルールの下に、今も尚SIMの管理を続けている。
しかし、仮想現実世界で毎日のように国内外からアバターが集い、ラジオ番組を作ったり、イベントを共同でで開催したり、気軽に井戸端会議をしていると、正直なところ損得勘定があるような現実世界よりも、遙かに健全なリレーションシップを交わすことが出来るようになる。
よって、熊本ジャパンでは、厳しい管理下の中、オフ会を各地で開催することになり、現在まで東京、浜松、京都、大阪、神戸、沖縄、熊本など・・・延べ14回ほどオフ会を開催し、今では異業種交流ポータルサイトの特派員として、現実世界でボランティアで頑張っている人も多く存在している。
熊本ジャパンのみが、どのようにルールが厳しかったと言えば、以下の条件を提示し、それに賛同して頂いた方のみ信頼することとし、熊本ジャパンの主力メンバーとして公認するという仕組みを採ったのだった。・・・その条件とは、現実世界の氏名、住所、連絡先電話番号、職業などを提示することで、全国区で開催するオフ会への参加資格、PODCASTやUSTREAM番組に出演許可などを与えることにした。
しかしながら、今思い起こせば・・・現在のSNSよりもセカンドライフに参入していた人たちの方が、当時匿名であったけれども、熊本ジャパンには圧倒的に紳士淑女が集まってくれたということになる。勿論、その他メンバーの中では、不倫を臭わす動きなどもあり、登録抹消を下した事もあったが、それはそれとして間違いない判断であったと思う。
このように、脇が甘ければ、仮想現実世界での出会いは大変危険なものとして考えている一方、仮想現実世界のみならず現実世界においても、モラルあるヒューマンリレーションシップを築く為には、厳しすぎるほどのルールの下に、個人の特定が大前提であると考える次第。
【先見塾公式サイト】
http://www.senkenjyuku.com/
■
登録2012/08/18 00:03:40 更新2012/08/18 00:30:53
Tweet
2012/08/17
先見塾(起業家育成塾)
人間関係・・・分相応に
兎角、隣の芝生が青く見えたりするのは、仕方のないことかも知れない。日頃から近所とは別に競争をして生活している訳でもないのだが、向かいの家が新しく建て替わったり、急に最新ハイブリッドカーがご近所の駐車場にお目見えすると、気になって気になって仕方がないと、毎日のように足を運んで見に行く人もいる。
特に、物欲、金銭欲が強ければ強いほど、他人様の動きに気が取られてしまい、連鎖的に衝動買いをしたりで、予定外の出費に苦しんでしまう人も居るようだ。また、お呼びでも無い色んなパーティや宴会にも強引に足を運び、名刺を配りまくらねばと、落ち着きのない鳩のように地面の餌を突いて回る人も見受けられる。
他人様のことを気にし始めると切りがない。意味も無くその狭い領域、視野の中で動いていると、肝っ玉小さく、妙にさもしい人間となってしまう。人生とはそのように陳腐なものではなく、常に己の背中を客観視しながら、毎回自分自身に宿題を課して、少しずつだがじわじわと己の目的に近づけて行くことが重要なのである。
それを義経の八艘飛びのように、一気にプチセレブへの道を歩もうと無茶をする人。重ね着で十分衣服があるにも関わらず、目先の流行だけにとらわれて、次から次へとブティックに通い込む人たち。安アパートに住みながら、1000万円もする高級車を青空パークに駐車している人。サラリ−マンになりたてというのに、ロレックスの腕時計やエルメスのベルト、フェラガモの靴を履いている人など・・・色んな人が居る。
それは各自の人生の楽しみであるからには、誰もクレームを付けたり、悪事の如く指摘するものではない。しかしながら、人には「分相応」という物差しが存在しているのだ。一過性に稼ぎまくって贅を尽くしている人は、瞬間的に潤沢に金銭があるとしても、その姿はギクシャクしていて、言葉は悪いがセンス悪いチンドン屋かとっちゃん坊やの七五三のように見えて仕方がない。
自分の背中を見てみよう。本当に「分相応」なのか!?・・・どこかで無理して虚栄を張っていないか、見栄を張りすぎて最愛のパートナーを苦しめてはいないか!?度が過ぎたために、とんでもない借金ばかりが残されてはいないか!?
食事でも同じ事。シェフ付の別荘にて数十年もの間、西太后が食したような贅沢な料理を食したとしても、最終的には「母親のおにぎりが最高の料理」となってしまう。贅を尽くすのはその人の自由。贅を求めるのも何ら問題はない。しかし、我々庶民の人生においては、努めて「分不相応」にならぬよう心掛けることが賢明な生き方なのである。
私は、ギラギラと着飾ったちゃらい人物よりも、洗濯石鹸の香りのする清潔な衣服を纏った人物に断然興味もあるし、価値があると考える。タレントなどの情報をテレビやネットで視聴しファンとなるのは結構だが、彼らも我々と同じ庶民。画面の向こうで繰り広げられる下世話な離婚騒動なんぞ、何の価値もない。
【先見塾公式サイト】
http://www.senkenjyuku.com/
■
登録2012/08/17 00:06:22 更新2012/08/17 00:06:22
Tweet
<< 前のページ
次のページ >>
親と子の問題は、古今東西のものであり、何かのトラブルに対して簡単に正解を出すことは困難である。何故なら、「子育て」、「親としての責任と義務」、「親に対する敬愛の念」等々、どんなに良い教科書があろうがなかろうが、自分自身が親にならずして親を語れず、子として育つ時・・・その親の仕事ぶりや生活振りを直視しなければ、子として語れないといった・・・単純そうに見えても、他人よりも見えない場合がある。
核家族化が進む一方、特に都市部において、生活水準を何とか維持する為に、両親は皆仕事に専念し、「鍵っ子」という言葉が一般化するようになった現代社会。卓袱台を囲んで三世代の家族(祖父母、両親、子供たち)が食事をする姿など見る影も無い。
子供心を語れば、「何でもダメダメ制限ばかりで煩い。」、「小遣いもくれず、パチンコや酒に入り浸っている嫌な親父やお袋。」、「浮気がばれて、離婚しやがった馬鹿な親。」、「勉強、勉強と自分の理想を語るが、学歴もないくせに押しつける阿保な親。」、「交際相手を無視して、理想ばかりが高い非現実的な親。」、「子供のお祝いを貰っても、自分たちでこっそり遣い込んでしまうケチ汚い親。」・・・など、不平不満が募る一方だ。
また、親心からすれば、「こんなに生活が苦しく必死で働いているにも関わらず、理解しようとしない馬鹿な子供たち。」、「勉強もろくにせずして、色気ばかりにのぼせている馬鹿息子、馬鹿娘。」、「嘘ばかりを並べ立て、根っから信用できない馬鹿息子、阿保娘。」、「自分たちが死んだ後に、家屋敷や通帳の金を狙っている愚息の嫁。」、「仕事意欲も無く、ニートで家でゴロゴロしている阿保息子、馬鹿娘。」・・・と、腹の中が煮えくりかえっている親も多い。
ここで親にも子にも欠落しているのは、何故、その親にその子供たちが存在するのか、また、何故その子供たちにその親が存在しているのか漠然としているのが大きな原因の一つになっている事もしばしば。・・・兎角、親となれば、子供に虚偽の話を沢山植え込み、子供たちが社会人となった或る日突然「あれって、嘘だったんだ。これも嘘か!」と腰を抜かすケースも多々あるのではないか。
親の威厳を保持するために、嘘八百を子供たちへ伝えたとしても、それが彼らの心に響くはずがない。親の都合ばかりのお伽噺が罷り通るとなると、これは一大事。何十年もの間、その親は子供たちを騙して来たことになる。「子供のために離婚したんだ!」と一方的に言われても、「あら、そうなんですか!」と言えるはずもなく、「祖父や曾祖父は凄い職業に就いていたけど、騙されて財産がなくなり、今の状態なんだ!」と聞かされても、百歩譲ったとしても「じゃ、経済的に無理ならば、安易に結婚して私たちを生まなくて良いじゃない!」と反論してみたくもなる。
何はともあれ、親子は互いに血が繋がっているのだから、何事かあったとしても、無言の内に・・・他人より憎たらしくても何とか互いに折り合い、黙認し、日々我慢しながら均衡を保っている訳だ。・・・ただ、そこに生じた何らかの想定外に亀裂が大きすぎる場合、理解の限界を遙かに超している場合は、そう簡単に事が収まるはずがない。
散財癖や色狂いの親を持つと、必ず子供たちは路頭に迷う。逆に非常識極まりない挙動が目立つ子供に育つと、事件や事故に巻き込まれ家庭崩壊へと加速度を上げて行く。・・・これは、先ほど述べた、互いの「敬愛の念」の欠落によるものだ。
よって、親は子育てに於いて何事も包み隠さず子に伝えるべきであり、子はその話へ真剣に耳を傾け、子々孫々に妙な流れを残さぬよう、努力を惜しむ事なく、互いの人生を何度も何度も語り見直す必要がある。・・・しかし、ここで一番怖いことは、妙なDNA(勿論、差別する気持ちは全くない)が先祖から受け継がれている場合、安易な教育論、無責任な理想論だけでは、その解決の糸口は見えてこない。
大人になり家庭を持ち、子育てが始まる。そして、その子は、親の教えを受け継ぎ、同じように大人となり家庭を持ち、親にとっては目に入れても痛くないほどの孫が生まれてくる。・・・その繰り返しで三世代が同居していたのが、古き時代の日本のスタンダードな家庭だったのである。
己と他人、親と子・・・血のつながりがあるか否かではなく、人間関係における問題は全く同じ事。諄いようだが、互いの「敬愛の念」なくしては、良いヒューマンリレーションシップが維持できるはずもない。そこに互いに気付き、勇気を持って本音を語れる環境を作ることが、良好な親子関係を作り出す最良の手法であると・・・。
最後に、親から子への「バトンタッチ」。すなわち、世代交代のタイミングが遅延してしまい、親子断絶や会社崩壊、家庭崩壊に繋がった例が多々あることを知っておかねばならない。・・・オリンピックのリレーでも、勝因の最重要ポイントは「バトンタッチ」。・・・老害と言われぬよう、呉々もお忘れなく!!!
※写真:親と子の住まい・・・スープが冷めない程度の距離が良いのかも知れない。
【先見塾公式サイト】 http://www.senkenjyuku.com/