ロゼッタストーン／THE ROSETTA STONE

　インターネットに当社が着手したのが１９９４年の年末。更に、熊本県第一号の企業のホームページ、ポータルサイトを手探りの状態で生み出したのが、１９９５年８月２２日だった。・・・当時、地元の熊本日日新聞、読売新聞など・・・大々的に取り上げられ、日々大きな記事が何回も掲載され、講演会にも何度も招聘があった。

　当時は、デジカメもなく、アナログのカメラで撮影したものを現像してスキャンし、WEBに掲載するのが一般的だった。

　しかし、１９９６年３月１５日に、カシオから７万円程度の廉価なデジカメQV-10Aが発売されたのだった。僅か１０万画素という、現在の１６００万画素のデジカメとは比較にならぬほど画素は粗いものの、パソコンとダイレクトにデジタル映像を落とし込みが出来るという画期的なものであった。・・・よって、即購入の為にショップへ一目散！

　最初に撮影したのは、阿蘇地方のジャンボ椎茸。全体的にセピアトーンの色合いだったので、違和感なく、阿蘇取材中に現地からアナログのモデムを使用して、リアルタイムにWEBにフィードバック出来たのだった。従来の手法であれば、一度阿蘇から熊本市へ戻り、フィルムの現像を頼み、数日後にスキャンをして掲載となる。

　数日かかるところが僅か数十分という、デジカメを使用した画期的な取材により、その瞬間、「この方法だったら、世界のどこに居ても、いつでも、ネット事業が可能になるな！」と呟いた筆者がいた。

　それから１８年。ネット環境も、デバイスも、アプリも・・・秒進分歩、いや、光進音歩の勢いで進化して今がある。殆どの人たちはスマホを片手に、写真を撮ってはFacebookやTwitterに当然のようにアップしている。「何と恵まれた環境だろう！」と言いたくなる。本当に羨ましい限りである。

　ネット事業着手から１９年目を迎え・・・昨夜は日々働いてくれているデジカメとレンズを入念に掃除をして、磨きまくっていた。・・・さてさて、これから１０年後のネットの世界はどうなっているのだろうか！？・・・

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