ロゼッタストーンBLOGニュース [セキュリティ面における経営者の脇の甘さ。]

　異業種交流会をスタートして１６年の歳月が流れた。１９９５年に企業専用ポータルサイトとして「ロゼッタストーン」を構築、それを２４時間態勢で管理運営して来たのだが、その中で一番多かったのが「セキュリティ面における経営者の脇の甘さ」。企業機密情報、個人情報、知的所有権、肖像権などについて、地方経営者の無知さと脇の甘さばかりが目立っていた。それは今でも全く変わらず、ユビキタス時代になって、余計にその穴が大きなものとして、第三者に狙われやすい傾向にあるようだ。

　ブック型コンピュータや掌サイズのスマートフォン、iPadなど・・・携帯に便利なデバイスが世に普及すればするほど、益々セキュリティを上げなければならないのだが、その術を知らない経営者は人任せとなってしまいがちだ。「社員を信用しているので、メールアドレスもパスワードも、その他ファックス書類も任せています。」と、口を揃える地方経営者たち。

　社員を信用しているので、いや社員を信用したいから、しっかりとしたセキュリティ管理を行い、機密情報漏洩やその他不正防止の為にしっかりとした認識を持たねばならない。「社員を信用しているので・・・任せています。」は、面倒臭さが伴った単なる逃げにしか過ぎない。社員に愛情を持っているのならば、確たる仕組みを作る事が経営者として社員への愛情ではないかと考える次第。・・・すわなち、過ちを起こしやすい穴を、予め埋めておけと言う事だ。

　では、起業家、女流戦略家、そしてベテラン経営者にランダムにご質問したい。

【設備に関するセキュリティ】

１）あなたのPCは、あなたが席を立った後はどうなっていますか？
２）LAN経由の大容量ハードディスク（共有）のセキュリティは如何ですか？
３）社内にあるPCのUSBポートやBluetooth、Wi-Fiなどのセキュリティは如何ですか？
４）PCに付属するCD又はDVDプレイヤーのセキュリティは如何ですか？
５）全社員のメールアドレス及びパスワードは誰が管理していますか？
６）日頃のオフィスにおける、各社員のPCのブラウザの制限は如何ですか？
７）個人所有の携帯電話やその他デバイスについて、どう管理していますか？
８）ファックスに蓄積されたデータの管理は誰がしていますか？

【人的セキュリティ】

９）社長室への出入りは自由ですか、何かセキュリティを施していますか？
１０）領収証の裏書き（接待相手の氏名など）を徹底していますか？
１１）財務関係書類を信用のおける公認会計士、税理士、銀行以外に見せてませんか？
１２）上手い話に簡単に足を運んでいませんか？
１３）周辺に妙なフィクサーは居ませんか？
１４）自分の財産やその他資産について、無闇矢鱈に顔を突っ込んでいる人は居ませんか？
１５）リスクゼロの人間が、要らぬお世話で近づいていませんか？
１６）会社の存続に関わる事を、第三者（偽善者）が介在していませんか？
１７）会社メリットとデメリットを机上の空論だけで押し進めていませんか？
１８）単なる義理だけで、安物買いの銭失いになってませんか？

　上記の質問に、完璧に答えられる経営者がどれだけ居るのだろうか？・・・特に施設に関しては専門家が必要なところだが、ある程度学習する事で、その仕組みを知る事により、セキュリティ管理に采配を振ることが可能となるのだ。

　しかし、人的なものに関しては・・・その経営者の資質により大きく変わってしまう。善悪が分かっているにも関わらず、義理人情だけで流される人も少なく無い。本当に自分にとって、自社やその社員の将来にとって協力的な人や企業だけを選別し動くべきである。

　騙されても後の祭り。騙される前のセキュリティチェックをしっかりしておけば、後々「あいた、しもた！（熊本弁）」で、頭を抱える必要が無くなるというもの。・・・先ほどのチェック１８項目において、自己採点して頂ければ幸甚である。

　※写真上はイメージ

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ロゼッタストーン／THE ROSETTA STONE