ロゼッタストーンBLOGニュース
※このブログの内容は2011年2月から2013年6月までの情報です。現在の情報とは異なる場合があります。

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ロゼッタストーンのオフィシャルBLOGです。ロゼッタストーンは1995年に熊本県第一号として生まれた異業種交流ポータルサイトで、現在は、フランスのパリ、カナダ、東京、静岡、京都、兵庫、沖縄など、国内外の特派員が日々アグレッシブに情報を発信しています。

その他、ロゼッタストーンはメディア融合を軸として、2005年にPODCAST、2007年に仮想現実3Dワールド・セカンドライフ、2010年にD&L TV(USTREAM番組)、2011年に先見塾(起業家および女流戦略家育成塾)をスタートし、多元的な情報発信と人材育成に尽力しています。

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※文責:西田親生


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2011/10/09 先見塾(起業家育成塾)
Macintoshは有機体!?
Macintoshは有機体!?

 1984年にMacintosh(Apple社)が日本上陸。「Think different.」というキャッチフレーズに、従来のオフコンやパソコン、ワープロに慣れ親しんでいた私の脳の垢がゴロゴロと落ちて行くのを感じた。いや、感じざるを得ないほど、大きな衝撃を受けてしまったのである。

 振り返ると、オフィスに遅ればせながらパソコンが導入されつつある時代。旧態依然とした和文タイプライターが電子化されたようなワープロソフトと四則演算の表集計ソフトだけのモノトーンの世界であった。

 D.T.P.という言葉さえ一般的に普及しておらず、オフィスではアルバイトの女性が手書きの原稿を再度ワープロで清書し、予算表を添付した企画書が出来上がるのを爪楊枝をくわえて待っている上司たち。横で見ているだけで、二度手間な業務の流れに対して、何食わぬ顔をしているではないか。・・・無駄な時間ばかりが過ぎて行く毎日のオフィス風景に、ただ唖然としている私が居た。

 昔も今も変わらぬ事務処理の流れ。ワープロとスプレッドシートさえあれば業務処理が出来るんだと・・・。しかし、過去の処理をするだけではパソコンの能力をフルに引き出せない。もっと新たなプロジェクト、新たな事業展開のシミュレーションの為にパソコンを導入して貰いたいと、何度も心の中で嘆願していた。

 私は自宅で既にSharp社のMZ5500や6500(最初はMZ 80K2)を使っていた。御陰でNHK熊本の特番「私とニューメディア」(第1回放送に国立大学教授、第2回放送に弁護士、そして第3回放送に当時28歳と若輩者の私)に出演させて頂いたものの、プロジェクト・プランニングに必要なクリエイティブさのないパソコンに飽き飽きしていた頃でもあった。

 そこでカーキチの私が新車購入を諦め、Macintoshの購入(当時998000円)を決断してしまったのである。・・・宅配便で送られた来た箱を開くと、上写真(これはMacintosh Plusだが)と同形の筐体Macintosh(128K)の顔が見えた。別にMac paint、Mac Drawという3.5inchのフロッピーなどが含まれている。

 パンフレットには、確かビットマップディスプレイにエアブラシや鉛筆などで描かれた歌麿作のビードロの浮世絵があったような・・・ワクワクしながらMacintoshに触れれば触れるほど、次第に従来のパソコンでは味わった事が無い、何か違う物を感じて行った。

 キーボードはロングストロークの頑丈でコンパクトな作り。ワンボタンマウス。イクスターナルドライブ、プリンタ・・・と。一つ一つが実にシンプルな形をしており、触れると生き物のような温かさをもったマシンであった。

 背面にある細めの縦長スイッチをオンにすると、「プ〜ン♪」と笑顔のアイコンが中央に出現。それからフロッピーを挿入し、表集計やグラフ、お絵描きと・・・時の過ぎ行くのを忘れてしまい、気付いた時は太陽が高く昇っていた。

 すこぶるファジーな感じがするペットのようなマシン、Macintosh。かじられた林檎のロゴマークが何を意味しているのか分からなかったが、「林檎をかじると血が出ませんか!?」ではなく、たぶん「ちょっとかじっただけでも美味しいよ!」と言っているようだ。いや、ニュートンが林檎の落下で重力(g=9.8m/sec)を発見した事から、それほど偉大な発見、発明だという意味だったのか・・・。

 タイポグラフィーに関心が高かったというスティーブ・ジョブズ。果たしてこのMacintoshが、どのような思想を吹き込まれて世に送り出されたのか・・・稚拙な私には、今も尚、心地さを感じるほどの摩訶不思議さだけが脳裏に焼き付いている。

 従来のパソコンは、文書作成、集計、データーベース、そして印刷。そんな業務を的確に処理する機械というイメージがあった。しかしながら、Macintoshを手にしてイメージしたのは、お絵描き、図面、音楽、通信といった・・・言葉では表し難いものを、いとも簡単に、それも楽しく表現出来るマジシャンか道化師のように思えたのだった。

 当時の雑誌だったか・・・モデムの上にMacintoshが違和感無く乗っていて、その横に電話機がある写真を見たことがある。・・既に、ジョブズは開発当初からパソコンを電話にしたいというアイデアを持っていたのか!?・・また、初代Macintoshの画面は10inch。現在のiPadやiPad2の画面とほぼ同じサイズなのである。これも、ジョブズがパーソナルユースにおいて画面は最小でも10inchがベストであると、人間工学的な実験を行った上で決定したサイズなのか等々・・・考えるだけで、楽しくなって来る。

 私が新聞社を去りマルチメディアオフィスを創設した時に、導入したパソコンは勿論全てMacintoshだった。1990年10月1日の事。まだまだ日本に商用インターネットが無い時代である。しかし、驚いた事にアップル・トークというケーブルがあり、オフィス内の全てのMacintosh群が簡単に繋がってしまう。

 当時のジョブズは既に通信を最優先に考えていたのか!?・・・LAN環境を備えたMacintosh群で、社内の共有データの活用や、NTTのISDNを介した社外との通信等も実験する事ができた。特に、SE/30をサーバーにして対外の電話回線から侵入して来た友人と通信ゲームを体験したり、東京新宿の病院や滋賀県の企業とISDNで接続したり、色んな実験を繰り返し行う事ができたのである。

 今考えると・・・アイデアの全てをビジュアル化したり、情報伝達したり・・・従来の四角四面のガチガチのDOS系パソコンと比較すると、実に柔軟性を持ったアメーバーのような存在に思えてならない。

 このようにジョブズの思想が入り込んだMacintoshは、常に私たちにサプライズを与えてくれ、更には自分の能力の限界を感じさせる事もなく、多種多様なプロジェクトを引き出してくれたのである。超アナログ派の方々からは、「たかがパソコンじゃないか!」と言われるかも知れないが、「たかがパソコン、されど有機体!」と言いたくなるほどの生き物であった。

 10月5日のジョブズの死は実に残念でたまらない。私のみならず、MacやiPod、iPad、iTunes、Podcasts、iPhoneなどを生活の道具として活用している方には、衝撃的なものであると推察する次第。

 一人の人間が世界を変える。・・・トーマス・エジソンをも凌ぐ、世界的に偉大な人物の死。・・・これからの時代、ジョブスが残した名言の一つである「Think different.」を継承して、次なるステップを模索しなければならないと、決意を新たにした次第。

 ・・・そして「Stay hungry, stay foolish.」



【先見塾公式サイト】
 http://www.senkenjyuku.com/


 
登録2011/10/09 03:33:19  更新2011/10/09 05:59:43   

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