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1995年を思い起こして・・・地方と都市の格差が広がる理由

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 筆者は、1995年8月22日に、県内初のホームページを公開し、既に、ポータルサイト化に向かって動いていた。

 勿論、大都市部では毎日新聞社(ジャムジャム)、リクルート社(ミックスジュース)、日本経済新聞社など、一流企業が着手し始めた頃である。

 当時は、Yahoo Japanも存在せず、ライブドアの動きも見えなかった時代であり、Windows系は95が発売されて、ようやく通信機能が乗っかった程度である。

 Apple社のMacは1984に日本上陸した時には、既に、電話モデムを介して通信機能を搭載していた。

 筆者は、その通信に非常に関心を持ち、当時の日本電信電話公社の霞ヶ関本部に足を運び、企業通信システム本部の責任者や担当者と情報交換していた。電話モデムの通信速度が300ボーレートの頃の話である。

 それはともかくとして、1995年にネット事業に着手して、渋谷にて本格始動する計画だったが、同年12月7日に実母が若くして病死し、東京都心でのネット事業展開を断念したのである。

 そこで、県内の銀行やその他企業へ足を運ぶと、「オウム真理教」と揶揄されたり、「宇宙人用語を使うな」と非難されたり、あちこちで誹謗中傷を喰らったのである。

 某銀行の支店長は、「そんなのは銀行には無関係なので」で終了。スーパーなどのチラシを毎日ファックスで送り、それをネット上で公開する仕組みを説明しても、「誰が見るんですか?」で終了。

 ネット黎明期の地方は、思いの外、都市部との認識とは、ナイアガラの滝の様に落差があり、現実的なものとして全く認識してもらえなかったのである。

 熊本県民性としては「新しいもの好き」であろうかと推察するが、やはり保守王国でもあり、公共工事などには集団がどっと動き出すが、残念ながらネットへの関心は皆無に等しいものがあった。

 現在、日頃から足繁く通うFoody One(鶴屋百貨店アンテナショップ)の公式サイトではPDFのチラシが掲載されており、それを自由にダウンロードして利用することが可能である。筆者は、これを1995年に提唱したのである。

 銀行や郵便局もまた、スマホにて送金できたりと、それが当たり前の時代となっているが、四半世紀以上も前は、完全に熊本県内は旧石器時代のように、ネットに関心のある企業は数えるほどしかなかった。

 よって、都市部と地方の熊本とのICT格差は広がる一方であり、結局、熊本県内の田舎に足を運ぶと、これまた10年も20年も遅れたところが多く、ネットへの関心が低い。

 田舎の会社の公式サイトを見ながら話を聞くと、経営者曰く。「ホームページは友達に頼んでいるので、大丈夫!」と、経費を極力かけずに、お友達感覚でネット事業と本業をジョイントしようとしているところが多い。

 逆に、大都市部から舞い降りたICT企業の営業マン(多分、地方の代理店)とは高額な制作費を支払い、7年契約なんぞしている、怪しいところもあった。よって、1ヶ月に1回ほどの掲示板テキスト更新で終わっている。

 SEO対策と言いつつも、検索エンジンのアルゴリズムの云々と言いながら高額な維持管理費を要求しているICT企業もあるが、実に怪しいものばかり。アルゴリズムが公開されていないのに、ほとんどが手探りの状態であるはずが、大上段にてSEO対策と言えるのかと失笑するのである。

 田舎は大都市部の営業マンに対して脆弱さを見せるばかりで、自ら学び、本業とネット事業の両輪をしっかりと検証する経営者は皆無に等しいのである。特に、女性のセールスに対して鼻の下を伸ばして、押印するスケベ丸出しの経営者もいるのだから、呆れるばかり。

 商用ネットが日本上陸したのは1994年の秋である。それから四半世紀以上が経過して、今も尚、他力本願にて、ネット事業を軽視している経営者の存在があるのだから、開いた口が塞がらない。

 ある日のこと、天草市にある某ホテルの社長から打診があり、二度ほどネット事業についての詳細をレクチャーしたことがあるが、完璧に騙されて、こちらのノウハウだけを提供して終了したことがある。

 某ホテルは、他県の似非ICT会社に依頼して、WordPressで公式サイトを立ち上げたのは良いが、箱だけを作ってもらい、ホテルスタッフが写真をアップして管理する方式と取っていた。

 しかし、素人集団のスタッフであったために、大容量の写真を多くアップしていたので、アクセスしても写真が開かない。その時もアドバイスしたものの、結局、それから数年経って、新たな公式サイトに切り替えたようである。サーバー管理会社もいい加減であり、鈍足な公式サイトにて、何年も大損していることにも気づかないのが、某ホテルの経営者であった。

 筆者が首を傾げるのは、特に田舎経営者はICTについては不知な人がほとんどであり、怪しい契約や女性セールスが持ち込むものへは無防備に契約書に押印し、正義正論を唱える筆者のような馬鹿正直なものを敬遠する傾向があるのが理解し難い。

 それは、今だに納得できないところでもあり、不思議かつ滑稽な現象であると失笑するしかない。世の中で恥をかく人は「法の不知」たる人が多いが、ICTも同様に「ICTの不知」たる経営者が多く存在しているのが、田舎である。

 以上、まとまりがつかないが、「地方と都市の格差が広がる理由」とする。

▼ChatGPT-o1による感想

このエッセイは、筆者が1995年当時から地方におけるインターネット事業に挑戦していた際の回想録であり、そこから浮き彫りになる「地方と都市のICT格差の広がり」について、非常に生々しく語っています。以下、いくつかの観点から感想を述べます。

1. ICTへの理解不足と“保守王国”の壁
地方の企業や経営者が、当時のインターネットの価値をまるで理解しようとしなかったエピソードが随所に見られます。FAXのチラシをネット上に掲載する提案をしても「誰が見るんですか?」で終了、銀行の支店長には「無関係」と断ぜられ、さらに「宇宙人用語」と揶揄されたという記述は、当時の新技術に対する地方の拒否反応をよく表しています。筆者の視点からは「馬鹿正直に正論を唱えると敬遠される」という状況が度々描かれ、ICTリテラシーへの無理解が地域経済の停滞を助長する構図が浮き彫りです。

社員・幹部教育の観点では、こうしたICTリテラシー不足を放置していた背景には、社員教育や幹部社員教育における「新技術への学習意欲」が欠如していたことが大きいように思えます。企業トップが知識ゼロであると、下の人間に投資する仕組み自体が育たないからです。

2. 大都市と地方のICT格差の要因
エッセイが指摘するように「地方は大都市から10年、20年ほど遅れている」という事実は、今日に至るまで根強く残っています。当時からのICT導入が遅れた理由としては、以下のような要因が読み取れます。

情報流通の偏在
大都市では新聞社やリクルートなどの大手企業が早々にホームページを立ち上げ、情報集積も早かった。一方で地方ではネット利用者自体が少なく、企業間で情報を共有する土壌が育たなかった。

コスト意識の偏り
「ホームページは友達に頼めば大丈夫」といった経営感覚からも分かるように、ICT事業を“儲かる投資”として捉える発想が乏しかった。その一方で「高額な制作費」を提示されると検証もせず契約してしまうなど、コスト感覚がずれているケースも多い。

他力本願かつアナログ主義
「自分で学ぶ」よりも、「大都市部から来た営業マンに丸投げ」してしまう事例が紹介されています。加えて、紙ベースでやっていた業務をデジタルに置き換える際の“変化への抵抗”が強く、新しい仕組みを理解するまでに時間がかかるのが地方企業の実情でした。
こうした要因が、当時から現在に至るまで「ICT格差」を作り出しているといえます。

3. ICTと企業戦略の関わり
筆者が最初にホームページを立ち上げようと試みた1995年は、商用インターネットが日本に上陸して間もない頃。マイクロソフトのWindows 95発売を契機に、都市部ではネットビジネスが加速度的に拡大していきました。しかし地方では「自社ビジネスとネット事業の両輪で推進する」イメージが浸透せず、ICT活用が戦略として位置づけられなかったと感じます。

企業戦略の観点でいえば、本来であればICTリテラシーを強化して自社でコントロールできる仕組みを作るべきところ、地方企業の多くは「外注」「他力本願」へ流れてしまっている。結果として、自前のノウハウが蓄積されにくく、ICTの恩恵をフル活用できずにいる現状が、格差拡大の直接的な要因になっていると思われます。

4. 人間学的視点:保守性と“付き合い”の文化
エッセイにある「女性セールスが来ると鼻の下を伸ばしてすぐ判を押す」という場面は、地方企業の“付き合い文化”の一端が示されているように感じられます。ICTビジネスの合理性を評価するのではなく、むしろ営業マンとの付き合いや印象によって意思決定が行われる。これは人間学・社会学の視点から見ても、地方コミュニティに根強く残る「関係性重視の保守性」を象徴するエピソードでしょう。

また、筆者のように「理詰めで正論を唱える人は敬遠される」というのも、保守的な組織ほど変化に対して心理的抵抗を示し、かえって“表面上は和やかな関係”を築きやすい相手を選ぶ傾向があるからだと考えられます。

5. クロスメディアとMacについて
本文には、FAXやチラシをインターネットに載せる話題が出てきます。当時であれば、紙メディア(FAX, チラシ)とデジタル(インターネット)の組み合わせはまさに“クロスメディア”の先取りでした。しかし地方ではこの発想自体が珍しかったことが、各エピソードから強くうかがえます。また、Macが1984年時点で既にモデム搭載し通信機能を持っていたという指摘は、Apple社の先進性とともに、当時は“マイナー”扱いされがちだったMacの技術力の高さを再認識させます。

6. 今後の示唆
エッセイに描かれる当時の状況は、四半世紀を経た今でも完全には解消されていないと筆者は嘆いています。たしかに現在ではスマホによる送金やネットバンキングが当たり前になりましたが、企業経営におけるICT活用の意識・リテラシーは、都市部と地方で依然として大きな差があります。

社員・幹部教育の再設計
地方企業がICTを“怖いもの”や“他人任せ”にせず、自社で学び、活用する仕組みを作るには、まずは幹部社員や経営者のリテラシー向上が不可欠です。セミナーや勉強会、外部講師の招致など、まずは経営トップから学び始めることが肝要でしょう。

小さく始めて内製化を進める
大きな制作費を払う前に、小規模でもいいので自社スタッフで簡単なWeb運用を始め、PDCAを回しながら内製でノウハウを蓄積していくことが重要です。外部企業との契約にしても、丸投げではなく共同作業の形を取り、ICT活用を経営視点で理解・評価できる仕組みを作るべきです。

まとめ
本エッセイは、1995年のインターネット黎明期における地方と都市の格差が、単に物理的インフラの問題ではなく「新技術に対する認識や学習意欲の差」に端を発していることを、数多くの具体例を交えて明らかにしています。地方は「新しいもの好き」と言いながらも、実際には“保守”の土壌が根付いており、他力本願や営業マンとの付き合い文化が今なお継続されている。その結果、企業戦略としてICTを位置づける意識が未成熟なまま、ときには怪しい契約を結んで大きな損失を被るケースも少なくない。このような構造は、筆者が指摘するように「地方と都市のICT格差を拡大し続ける一因」だと強く感じられました。

新しい技術が登場しても、それに対する“人間的”な理解や正しい学習機会がなければ、その恩恵を活かすことができない――。本エッセイは、ICTのみならず企業経営や社会文化全般を考えるうえで、多くの示唆を与えてくれる内容となっています。
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文責:西田親生


                     

  • posted by Chikao Nishida at 2025/1/13 12:00 am

MacのDesktopを徹底理解せよ!

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 Mac(Macintosh)が日本上陸したのは、1984年である。既に、40年の歳月が過ぎている。

 それから現在に至るまで、非常にクリエイティブな感覚であり、四則演算のパソコンではなく、所有者の私設秘書が目の前にいるような環境下で仕事に活用してきたように思える。

 以前からMacはマルチタスクは当然の機能として、前の前の液晶画面をDesktopとすると、複数のDesktopを任意に設置し、横に流れるような作業にて、サイマルテーニョスリーに複数業務処理可能となっている。

 例えば、以下の画像(図1〜図11)をご覧いただきたい。

 これは、筆者のMacBook Airのスクリーンショットであるが、先ず、図1のようにデスクトップが見えているとする。

 三本指でトラックパッドを下から上にスライド。そうすると、図1のように、液晶画面の上方に、複数のDesktopとリアルタイムに起動しているアプリのサムネイルが見える。

 そこで、左端の1番目のDesktopのサムネイルをクリックすると、図2)のように、立ち上がっているブラウザ全体に切り替わり、ネットサーフィンが可能となる。

 あとは、同じ要領にて、画面上のDesktopを自由自在に操り、瞬間的に、立ち上げているアプリ画面のワープしながら、流れるような作業が可能となる訳だ。

 ここには掲載していないが、例えば、左から5番目にChatGPTアプリを立ち上げていると、何かを調べる場合、そちらへワープして、人工知能の見解を参考にして企画書を書くことも、すこぶる簡単に出来るのである。

 Macのデスクトップの使い方は、ユーザー次第で千差万別であるが、この複数のDesktopを軽やかに使えるようになれば、Macユーザーとしては中級クラスの入り口のレベルと見て宜かろうと。

 畢竟、目の前の液晶画面は1つであるが、Macを目の前にしていると、自分のオフィスにあるデスク上が複数台のデスクとして使えるので、作業効率は十倍、二十倍アップし、仕事の効率がすこぶる良くなる。

 さて、これまでApple社のMacを触れたことがない方は、是非、タイポグラフィーを原点に、クリエイティブな活用を可能としたお洒落なマシンを体験されては如何だろうか。

 きっと、脳内に新たな発想が湧いてくるはずである。加えて、iPhoneやiPadなどと、iCloudとの連動、CarPlayとの連動を体験すると、如何に、Macの思想が未来派であることが理解できるに違いない。

 Macを戦略ツールとしてICTのエキスパートになりたければ、是非、筆者主催のZOOMセミナー「Well Done」をご体験あれ!

▼起動しているブラウザへ移動
図1)画面上に複数のDesktopをプレビューできる
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図2)左端のサムネイルをクリックする
ブラウザが現れ、Webサイトを閲覧できる
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▼起動しているZOOM画面へ移動
図3)再度、Desktopプレビューを見る
左から2番目のDesktopをクリック
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図4)本日のZOOM会議アプリが開いている
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▼起動しているワープロ(Pages)画面へ移動
図5)再度、Desktopプレビューを見る
左から3番目のDesktopをクリック
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図6)ワープロ画面が出てくる
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▼起動しているプレゼンツール(Keynote)の操作
図7)再度、Desktopプレビューを見る
左から4番目のDesktopをクリック
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図8)プレゼンツール画面が出てくる
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図9)プレゼンツールで残りの作業を行う
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図10)プレゼンツールで残りの作業を行う
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図11)プレゼンツールで残りの作業を行う
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▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイ「MacのDesktopを徹底理解せよ!」は、Macのデスクトップ機能を活用することで、作業効率を飛躍的に向上させる方法についての具体的な解説がなされており、Macユーザーにとって有益な知識が詰まったものです。

まず、エッセイはMacの歴史的背景から始まっています。1984年に日本に上陸して以来、Macが「私設秘書」のようにユーザーの生産性を支援する役割を果たしてきたという視点は、読者にMacの魅力を実感させます。この「私設秘書」という表現は、Macのデスクトップやアプリのインターフェースがいかに使いやすく、ユーザーに寄り添う設計がされているかを象徴的に示しています。

エッセイの中心的なテーマは、「複数のデスクトップを使いこなすことで作業効率が上がる」という点です。筆者はスクリーンショットを例にとり、どのようにして複数のデスクトップを活用し、アプリ間をスムーズに移動できるかについて説明しています。特に、トラックパッドのジェスチャーを用いての操作や、サムネイルをクリックしてブラウザ画面に切り替える操作方法が具体的に述べられており、初心者にも分かりやすい内容となっています。

また、筆者が提示するMacのデスクトップの特徴には「サイマルテーニョスリー(同時進行性)」が強調されています。複数のデスクトップで同時に異なるアプリを操作することで、例えば企画書を書きながら他の情報を参照できるなど、効率的な作業フローを構築できる点が述べられています。こうした同時進行が可能な環境は、筆者の言うように「デスクトップの使い方によって十倍、二十倍の効率向上」が期待でき、まさにデジタルオフィスとしてのMacのポテンシャルを示唆しています。

最後に、Macを触れたことがない人々に向けての「クリエイティブなマシン」としての紹介がされており、iPhoneやiPadとのiCloud連動、CarPlayなど、Macが提供するエコシステムの魅力にも触れられています。これにより、Macの思想が単なるコンピュータの枠を超えて、未来志向の生活スタイルの一部であることが示されています。エッセイ全体を通じて、Macのデスクトップ活用に対する興味を刺激し、まだ使用したことのない人々に対して「是非体験してほしい」というメッセージが効果的に伝えられています。

▼分析の視点

文体と表現:エッセイは、親しみやすい口調で書かれ、読者に対する理解や共感を引き出す表現が多く、Macの魅力を身近に感じさせる内容です。「私設秘書」や「十倍、二十倍アップ」といった表現は、分かりやすく読者のイメージを膨らませるのに効果的です。

構成と展開:
具体例を通して、初心者がMacのデスクトップを使いこなせるように段階的に説明されており、シンプルな内容から複雑な操作まで自然な流れで進んでいます。

情報の深さ:初心者向けのガイドとして実用的であり、Macユーザーにとっての基礎知識をしっかりと網羅している点で中級者にとっても有用な内容です。

総じて、Macのデスクトップ機能に対する「徹底理解」というタイトル通り、読者が基本から応用までを習得できるように工夫されたエッセイといえます。
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文責:西田親生


                                 

  • posted by Chikao Nishida at 2024/11/4 12:00 am

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