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和食のすゝめ・・・

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 最近、和食の素晴らしさを再認識するばかりで、日本人であれば、子供の頃から食してきている和食が一番なのかと思うようになった。勿論、帝国ホテルの元総料理長の村上信夫氏(故人)のNHK料理番組により、洋食が全国津々浦々に浸透し洋食に慣れ親しんできた世代の人たちは、また違った感覚を持つに違いないが。

 以下に、「肥後うまか赤鶏ハリハリつけ蕎麦」(熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏)をランチタイムに三度食した写真を並べてみたのだが、どうしても洋食のランチメニューと比較してしまい、和食の方が食材が多彩であり、手が掛かっているようで、断然、和食がコスパが良いように思えてならない。

 特に、ランチタイムとなれば、ホテルレストランではミニコースもありはするものの、主にワンプレート料理をサーブしており、一つの器に、カレーライス、ステーキ、パスタなどに、スープやサラダ、コーヒーとデザート付きといった組み合わせとなる。疑いなく旨いけれども、和食とは比較にならぬほど単調でシンプルである。

 和食は小鉢などの器がちょこちょこと添えてあり、地味に見えるけれども、小さな器の中はお祭り騒ぎのようで賑々しい。食後に、器の高台あたりまで舐めるように見回すと、どこの窯で創られているかが分かり、その土地その土地の食材と器のコラボによって、唯一無二なる食の世界を体験できるところが素晴らしい。

 和食の中でも、日本特有のお弁当の存在は秀逸である。英語ではランチボックスと呼ぶが、和食のお弁当は、他国のランチボックスとは比較にならぬほど、すこぶる合理的であり、栄養バランスも考慮され、その蓋を開ける瞬間にサプライズが仕込んである。日本人の知恵と工夫が凝縮されたものが、お弁当となる訳だ。

 ここ数年前から、特にフランスの首都パリでも、和食お弁当の人気は絶大なるもので、テレビのニュースでも何度も取り上げて放映していたことがあった。今回の東京オリンピックでも、海外の選手たちがコンビニのオニギリを絶賛していたと聞くが、このオニギリこそが、昔ながらのお弁当の主役。

 新聞社時代に、「全国オニギリコンテスト」なるものを企画したことがあった。結局、スポンサーがなかなか見つからなかったので、残念ながら、途中で諦めてしまった。今でも心の中では燻っており、日本一美味しいオニギリをネット上で公募しても面白いかも知れないと、再び企画書を書きたい気分になっている。

 全国47都道府県(約1600市町村)大会を各地で行い、日本一を目指す都道府県から47種類のオニギリを最終選考会にてグランプリを選定すれば、毎年開催できる米消費拡大イベントとして展開できる。米自慢の大会にもなったり、郷土色溢れる具材紹介も面白い。また、現代風の創作オニギリも期待でき、規模を拡大し、世界大会も開催可能となる。

 話はかなりズレ込んでしまったが、ご存知の通り、世界無形遺産として登録されている和食であるが故に、以下のような料理を食す度に、「日本人で良かった!」と、何度も心の中で叫んでいる自分がいる。記事を書きながら、幼少の頃に魚釣りに行く時、持たされた母親のオニギリ。丼1杯のご飯を握った特大サイズ2個を思い出した次第。

 ここ1年間で食した和食では、以下の、脇宮盛久氏の和食コース料理と、榎園豊成氏の京料理が記憶にしっかりと刻まれている。前者は、宴会やブライダルなどの艶やかな料理を得意としており、後者は、昔ながらの京料理を基本とした茶懐石は筆舌に尽くし難く、知人友人へも堂々と紹介、自慢できるものとなっている。

 世界に誇れる我々日本人の和食。和食は値段が高いという偏見を捨て、筆者のような庶民であっても、気軽に食せる和食が沢山存在することを幸せに思う。また、四季折々の旬の食材を楽しませてくれる和食に対して、心より感謝の意を表したい。兎に角、近頃は日本の伝統文化を軽視する傾向にあるので、是が非でも、「和食のすゝめ」を啓発して参りたいと・・・。


▼脇宮盛久氏
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▼脇宮盛久作:肥後うまか赤鶏ハリハリつけ蕎麦(1回目試食)税サ込1800円
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▼脇宮盛久作:肥後うまか赤鶏ハリハリつけ蕎麦(2回目試食)税サ込1800円
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▼脇宮盛久作:肥後うまか赤鶏ハリハリつけ蕎麦(3回目試食)税サ込1800円
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▼榎園豊成氏
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▼榎園豊成作:コース料理「雅」と「日和」
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▼榎園豊成作:三種お弁当
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写真・文責:西田親生
 

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/10/15 12:00 am

食事は米で決まる・・・

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 日々取材ランチに悩むことが多いが、和食、サンドイッチ、西洋料理、中国料理をローテーションを組む中で、結局、落ち着くのは「米」になってしまう。パン類も大好きだが、夜食には熱々のお茶漬けが一番。

 昨日の取材ランチはダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)のカレーランチ(ビーフカレー)とし、一昨日は、Foody One(鶴屋百貨店)のカツ丼、その前日は同店の具沢山太巻きだった。

 しかし、上のランチの具材が如何に豪華でも、米が不味ければ全てがダメになる。米と言えば「おにぎり」。母が丼一杯のご飯で「ジャンボおにぎり(具が3種)」を握り、大きな四角い海苔2枚で包んだものを思い出す。

 あくまでも私見であるが、米粒は一粒が大きいものより、小粒で重みのある米が好みである。先日、熊本県北部の菊鹿米を頂いたが、山間部の清流に育まれた米は小粒で艶があった。有名なコシヒカリにも勝るとも劣らぬほどであった。

 以下写真は、京料理「えのきぞの」のコース料理であるが、最後の食事の〆が「土鍋焚き立てご飯」である。ご覧のように、焚き上がったばかりのご飯を頬張る瞬間、その旨さに唸ってしまう。喉越し良く、至福の極みとなる。

 ミシュラン・ガイドでも世界的なグルメ王国は日本(ベスト3に、東京と京都が入っている)であることは周知の事実だが、それだけ日本人の味覚は、長年の間、四季の旬の食材によって育まれたものだろうと思われる。

 しかし、地球規模の温暖化が美しい日本の四季を濁し始めているようで、30年後の家庭の食卓に出される食材が現在のものとは全く異なるものに変わるのではないかと、危惧している今日この頃である。

 
▼京料理「えのきぞの」名物の土鍋焚き立てご飯
 https://www.dandl.co.jp/enokizono/Link
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▼京料理「えのきぞの」榎園豊成料理長
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▼京料理「えのきぞの」人気コース料理
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文責:西田親生

                 


  • posted by Chikao Nishida at 2020/10/23 12:00 am

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