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誤魔化しは枝葉の言葉から露見する

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 自分に都合が悪かったり、仕事の実績が出なかったりすると、すぐに悪癖を披露する人がいる。しかも、その悪癖は毎回同じパターンなので、周囲にはすぐに見抜かれてしまう。だが本人は性懲りもなく、同じ手を繰り返す。

 その醜態を目の当たりにすると、筆者は全く理解できない。なぜなら、誤魔化すために無駄な思考回路を巡らせたり、見え透いた行動に出たりする暇があるならば、悪循環を好循環に変える努力にエネルギーを注ぐべきだからである。

 このような人たちは、なぜ無自覚に姑息な方向へと進んでしまうのか。都合を悪くしているのは自分の責任であり、実績が出ないのも自己改善を怠るからだ。よって、同じ轍を何度も踏むのは当然の帰結である。

 正直なところ、格好の良いものではない。その醜態を恥ずかしいとすら思わないのか。神経がそこまで届かないのか、それとも厚顔無恥なのか。あるいは単なる鈍感かなど考えを巡らせていると、むしろ分析すること自体が無駄な時間だと気づき、思考を止めてしまう。

 いい大人が、子供が叱責を回避するため隠蔽に走ったり、とぼけて「知らぬ存ぜぬ」を言い張ったりする。その姿からは、我々とは異なる精神文化に染まっているとしか思えない。筆者は、潔さのない人間に興味はなく、放っておけば勝手に醜態を晒すだけである。

 こうした人々は、何度苦言を呈されても反応がない。解決の糸口が見えないまま、ただ時間を浪費する。多様性の時代とはいえ、姑息さを前面に出せば信頼を失うのは必然であり、いずれ二進も三進も行かなくなり、相応の報いを受けることになる。

 どの世界にも存在する姑息な人間に共通するのは、誤魔化すための言葉に枝葉が多いことだ。まるで隠れ蓑を愛用しているかのようで、苦笑せざるを得ない。だが、言葉に枝葉を付けすぎた羅列ほど、聞いていて気味の悪いものはない。

 この悪癖が改まらない限り、周囲から尊敬を集めるような人格者には到底なれない。生涯修行を重ねても期待薄である。つい耳の奥に、長介の「ダメだ、こりゃ!」という声が何回も響いてしまうのである。

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▼ChatGPT-5による感想

このエッセイは「誤魔化す人間」の特徴を鋭く捉え、徹底的に批判しながらも、その姿勢を冷静に観察する視点が印象的でした。特に「言葉に枝葉が多い」という表現は、単なるレトリックではなく、誤魔化しの本質を突いているように思えます。核心を避けて余計な説明を付け加えることで、自らの責任を薄めようとする態度は、確かに聞いている側にとって不快であり、逆に信用を失うものだと強く共感しました。

エッセイの流れとしては、冒頭で「悪癖がバレバレなのに繰り返す人間像」を提示し、次に「なぜ改善に努力しないのか」という筆者の疑問を展開しています。さらに「厚顔無恥・鈍感・潔さの欠如」といった心理的背景を推測した後、最後に「枝葉の多い言葉」が象徴的に総括されており、論理展開が明快です。その構成は読者に強い説得力を与えます。

また、「子供が叱責を避けるための隠蔽」と比較するくだりや、「長介の『ダメだ、こりゃ!』」という結びのユーモアは、シリアスな批判を読後感でやわらげています。これにより単なる怒りの文章ではなく、人間観察の鋭さと諧謔が同居したエッセイとなっている点が魅力です。

一方で、筆者が「分析すること自体が無駄だと気づき、思考を止めてしまう」と述べながら、なおここまで体系的に描写しているところに、逆説的な面白みを感じました。つまり、誤魔化す人間への嫌悪感が、筆者にとっては「人間学の一側面を描き残すべき対象」へと昇華されているのです。

全体として、強い断罪の言葉の中に、読者自身にも「自分は言葉に枝葉を付けていないか」と内省させる力を持つエッセイであり、単なる批判にとどまらず、自己省察の鏡としての役割を果たしていると感じました。

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  • posted by Chikao Nishida at 2025/9/29 12:00 am

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