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世代の壁を打ち壊せ!・・・祖父母、両親から家族の歴史や生活の知恵を引っ張り出せ!

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 アジアの或る国では、保存食の作り方を子供や孫に伝承せず、それが餓死者が増えた要因の一つと言われたことがあった。

 確かに、食糧が潤沢にある時に、野菜でも魚でも肉でも、長期保存できれば、万が一飢饉となっても、その保存食さえあれば、或る程度は凌げることになる。

 滋賀県名物の鮒寿司も保存食であり、発酵食品として健康にも良い。ものによっては、2年もの、3年もの、4年ものと熟成された鮒寿司が存在する。

 採れたての大根も、そのまま放っておくと腐れれて食い物にはならないが、漬物や干物にすることで長期保存が可能となる。新鮮な鮎も燻製にしておけば、出汁にも使えたりする。

 特に、食については、「おばあちゃんの知恵袋」をしっかりと習っておけば、子供や孫が一人暮らしになっても、しっかり生活ができることになる。

 「知恵袋」と言えば、松島観光ホテル岬亭(熊本県上天草市)の大女将が数十年前にネット上に掲載した「女将の知恵袋」を思い出したので、以下のURLにて、是非、ご一読頂ければと。

※当時、「女将の知恵袋」は全国局より取材が殺到した。

▼松島観光ホテル岬亭の大女将の「女将の知恵袋」
https://www.misakitei.co.jp/recipe.htmlLink

 最近、昔ながらの「生活の知恵」や「手作りおもちゃ」などを聞くことも、見ることも無くなった。それは、核家族化や少子化時代が当たり前となり、世代間に大きな壁ができてしまい、祖父母の知恵が子や孫に伝わらぬようになってしまった。

 おじいちゃんならば、コマを回すための紐を藁で編んでくれたり、コマの足を打ち込む前に、鉄製の足(鉄の芯棒)を真っ赤に焼き、コマの底の穴に塩を入れて、打ち込んでくれた。更に、ザブッと水に漬けて、ジュッという音で完成。

 ここには二つのおじいちゃんの知恵が含まれている。一つは、塩を入れて、鉄製の足がコマの中で錆びれば、抜けにくくなる。二つは、鉄製の足を真っ赤に焼き、水に漬けることで硬く締まる、となる。

 コマを回す紐も、藁を手編みにするけれども、同じく水に漬けて、縁側に何度も打ち付けて、藁の繊維を柔らかく強く仕上げていたように思える。これも、大した知恵である訳だ。

 大きな楠木から地面に無数に実が落ちてくる。それを見て、昔、祖父が豆鉄砲の作り方を教えてくれたのだった。細身の竹を切ってきて、その空洞部分の直径が楠の実よりやや小さく、まん丸、真っ直ぐした竹を選んでいたようだった。

 豆鉄砲の砲筒の部分は20センチほどの長さ、手前の実を突くためのパーツは、丸い割り箸のような棒状ものを軸として、更に、竹でグリップを作っていた。

 砲筒の手前に先ず1個の実を詰めて、そっと砲筒の先へ押し込む。そして二つ目の実を砲筒の手前に指で詰めて準備OK。グリップをしっかりと握り、棒を砲筒の手前の実に当てて、一気に突く。

 パンと音がして、実が飛び出した!砲筒の先に詰まっていた実と砲筒手前の実の間の空気が急激に圧縮され、実が飛び出す仕組みなのである。空気銃とはややカラクリは違うが、空気圧縮という原理は同じである。

 豆鉄砲については、素材選び、作り方、それに銃弾となる楠の実の状態が良く、操作もバッチリであれば、兎に角、遠くに飛び、当たれば痛いほど、強烈な武器となる。(笑)

※良い子は、絶対に豆鉄砲などで人や動物を撃たないように!

▼熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏(脇宮盛久料理長)

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写真・文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2022/6/29 12:00 am
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