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散策中に脳裏を掠めたこと・・・

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 本日も、旧細川刑部邸の庭園に舞い降りた。熊本地震前の同園は手入れが行き届き、いつも美しく整備され、散策も楽しかった。しかし、最近は、梅のシーズン、紅葉のシーズンのみ無料一般公開となり、庭園の整備ができないというのが実情のようだ。

 今回の無料開放期間に立ち寄った、特に海外からの観光客は、とてもラッキーな方々ばかりだ。されど、同庭園には鉄製の支柱やテント、その他小物などの人工物が沢山あり、撮影時には、背後の人工物を避けながら、右へ寄ったり左へ寄ったりと落ち着かない。

 折角の鮮やか色染まった庭園が、散在する人工物で、完全に景観が損なわれてしまうのだ。門から入り、ゆっくりと奥へ奥へと足を進めて行くと、左右に違和感のある人工物が、思いの外、嫌味ったらしく目立っている。

 人工物を凝視しながら、ふと、レストランの事が頭に浮かんだのだった。レストランホールでも厨房でも言えることだが、「整理整頓」、「清掃」、「磨き」が完璧な処と、そうでない処を考えている筆者がいた。(撮影を完全に忘れている)

 レストランホールを見回し、無駄な置物や掛け物が有りはしないか。レストラン入り口前には、ガチャガチャとパネル類が立っていないか。天井の汚れやクスミはないか。食器やシルバーなどに水垢や埃はついていないかと、過去に足を運んだ色んなレストランを思い起こしていた。

 埃だらけの所で、食事が美味しいはずがない。汚れたトイレを見れば、二度と行きたくはない。換気が悪く油の蒸気が充満している処は、スーツや着物姿では入れない。民度の低い客の「大声」が木霊する処へは、足は遠のくばかりとなる。

 人は、知らず知らずの内に、「美しい」ものへと心が惹かれる。幻の染「辻が花」であれば兎も角も、一般的には咲きはじめの、瑞々しい花々の美しさを好むのは当然のことだろうと。レストランも同じく、美しい処へは足は軽やかとなり、そうでない処は敬遠する。

 本日は、二日連続の旧細川刑部邸の取材だったが、ガサツな日本人と礼儀正しいアジア系の外国人の姿が対照的であった。日本人はカメラの前を堂々と、お行儀悪く会釈もせず通り過ぎる。外国人は、こちらの撮影終了まで横で静かに待っている。そして会釈して通過する。

 世界第二位の経済大国と自負していた日本だが、今では世界第三位。このままでは、加速度を増して先進国から脱落しないかと危惧するばかりとなる。民度の低さは、最近、あちらこちらで見受けるが、遭遇するたびに、日本の将来は、怖くて怖くて、イメージさえ湧いてこないのである。


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文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2019/11/29 03:52 am
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