梅雨に入る前の、爽やかな森には、たくさんの人が森林浴に訪れていました。
各国の大使館が集まっている土地柄、森の中は様々な国の言葉が飛び交っています。
ここも都会の中にある小さなオアシスです。

野鳥の声が響く、鬱蒼とした森。ここには、メジロやオナガ、セキレイやシジュウカラなどが住んでいます。

一足先に、常磐露草(トキワツユクサ)の白い花が咲き始めていました。この花も、もともとは日本には無かったもので、昭和のはじめに、南米から観賞用に持ちこまれて、野生化したのだそうです。帰化植物ですが、お花には罪はありませんものね....。

これは、何だかわかりますか?実はスミレの種なんです。種を包んでいる莢が乾燥して縮んでくると、その圧力で勢いよく種をはじき飛ばすのだそうです。なんと、こんな小さな体から、軽く4、5メートルは飛ばすことができるんです。
さらに、種にはアリが大好きな成分が含まれていて、地上に落ちた後も、アリに遠くまで運んでもらえる仕掛けがあるとのこと。植物って、本当に賢いんですね...。

お食事中のスズメにも会えました。子供たちからもらったお米を3粒もほおばっている、食いしん坊さんです。

ヤツデも、黒い実をつけていました。昔の子供たちは、このヤツデの実を、竹で作った空気鉄砲の弾にして遊んでいたのだそうです。おもちゃも、自然から与えられていたんですね。
森のあちこちで、アジサイやドクダミの蕾を見かけました。植物たちは梅雨の準備を始めています。雨の季節に入ったら、また新しい色彩であふれていることでしょう...。
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