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40歳のバトンタッチ・・・

◎記事と写真は関係ありません

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 地方の政界財界を見回すと、「老害」という言葉があちこちで聞こえて来るほど、高齢者が暗躍している。全国も同様であると察するが、なるほど、後期高齢者がずらりと並び、諸団体の重職を占めていることが確認できたのだった。(興味はないが)

 特に、地方の財界は同族企業が多く、後期高齢の域に達している親父が、夜の帳を肩で風を切って徘徊している。息子が五十路を過ぎていても、「うちの坊主は、つまらん!」と、いつまでも息子や娘のことを見下したように口外する。また、息子たちも全く覇気がない。

 流石に、数十年も親父が社長をしていると、人脈は広いのかも知れないが、これじゃ、次世代の若者が育つはずもなく、活躍するタイミングを逸してしまう。筆者も過去を遡れば、新聞社時代の28歳〜30歳頃が、頭も体も矢のような勢いにて全国を走り回っていた。

 表題の如く、親父からバトンを手渡されるのは、息子や娘は40歳前後がベストである。よって、息子たちが40歳の時にバトンを渡す覚悟しておくことが、親父の責務でありはしないか。ご存じの通り、政界では60代は若造と揶揄するらしいが、それでは、遅すぎる。

 アメリカンドリームとして台頭してきたビッグボスたちは、皆20代にて起業し、世界を席巻している。その発想というものは、どう逆立ちしても、後期高齢者には無理(本田宗一郎氏など例外も存在するが)な話である。「老害」という単語が付き纏うだけで、洒落にもならない。

 以前、「去り際の美学」について記事を書いたことがあったが、まさしく、「引き際・去り際の美学」をもって、同族企業であれば、諄いようだが、息子たちが40歳前後でバトンを受け取るのがベスト。もし、息子たちが出来が悪ければ、致し方なく第三者に社長業を依頼すべきかと・・・。

 上のタイミングであれば、息子や娘も25年ほど社長として企業を牽引できる。それから65歳で退任する時には、親父は90歳で大往生。孫が40歳となり、次のバトンを受け取るの繰り返しとなる。これは数のお遊びではなく、未来の日本を牽引する若者が活躍する為のノード(node)である訳だ。

 「引き際・去り際の美学」は、特に胡座をかいてきた経営者に求められるものであり、また、人生100年というプロパガンダに騙されてはいけない。年金問題が浮上すれば、「現役で75歳までは大丈夫!」と言い放ち、年金額が激減し、健康高齢者雇用の可能性へと話をすり替える。

 とんでもない話である。一人一人に個人差はあるものの、75歳まで健康高齢者として仕事が可能か否か。否である。ヨーロッパの或る国では、50歳を過ぎれば年金暮らしとなり、余生を謳歌している。日本はとことん心身ともに疲弊するまで働かされ、余生は不安だらけとなっている。

 これまでの効率の悪い日本を変えるには、「40歳のバトンタッチ」が、何事も好循環を呼び起こすのではなかろうかと。次の若き世代、そして次の世代がしっかりと世の中を牽引できる時代とならねば、余生を謳歌することなど夢のまた夢、世界有数の貧乏先進国に成り下がってしまう。

 貴方も、水戸黄門のように「田舎ジジイ」と呼ばれぬように、心してバトンタッチの時期を再考されたし!!!勿論、継承者が居ないとなれば、生涯現役にて、医者要らずの健康高齢者として、尚且つ、御意見番として、軟弱なる若者に喝を入れて頂ければと願うばかり。勿論、自戒を込めての話である。


▼ステーキサラダ(熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏)
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▼シェフランチ(熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏)
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写真・文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/11/5 12:00 am

助言を聴くか否かで人生が変わる・・・

◎記事と写真は関係ありません

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 これまでの半生において、助言によってどれだけ助けられたかと振り返ると、数えきれないほどの助言があったように思えてならない。ぺいぺいの新聞社当時は、正直なところ、先輩たちの助言は突き刺さるばかりで、聴く耳を持たぬ時もあった。実に、恥ずかしい話だが。

 ところが、起業する時に、新聞社の先輩が「会社を起こすのは大変なことだよ。でもね、経理だけはしっかりとしておかないと!」と、鬼の様な先輩だったが、その時は、観音様の様な顔になり、笑顔で送り出してくれたことを思い出す。

 その先輩は、後々、新聞社の重役へと昇り詰めたが、流石だと、今更ながらに頷くのである。誰でもプライドなり、我なりを持っている。ただ、全ての思い込みが一般的に通用するかは疑わしいが、その身勝手な思い込みが、重要な助言を邪魔するのである。

 また、故人となった父親について考えると、一端の社会人として、社会正義を重んじた職種に就いていたので、これまた、親子の関係は良好であったとは言えない。特に、父親と息子の関係は、母親と娘の友達感覚ではなく、常に、妙なライバル意識が発生するものだ。

 よって、父親と息子との会話というものは、日常少なくなるのが一般的だと思うが、筆者の場合は、殆ど父親に対しては畏敬の念しかなく、日々、父親のプレッシャーとの戦いで疲弊気味であった。次男であるが故に、当然のことながら、長男との確執も生まれて来たのだった。

 思い起こせば、父親の口癖は、「お前は検察官には似合わない。性格的には馬鹿正直なところもあるので、まあ、司法試験に通ればの話だが、裁判官の方が良いかもしれない!」と、含み笑いをしながら諭されたことがあり、それは、逆立しても、心地よい助言とは思えなかった。

 数十年もの長きにわたり、兄弟のような関係が続く幼友達がいる。非常にクレバーで人格者の立派な心友である。性格は柔和で思考深度が深く、互いの父親同士が同じ職種であった為に、共通項が多い。以前、心配に痺れを切らした心友から、唐突に厳しい助言が発せられた。

 その時は、相当身に沁みた。起業時に頂いた先輩の助言も有り難かったが、竹馬の友の助言は、また質が異なり、その柔らかい言葉の中に、筆者の歪み掛かったベクトルに鋭いメスを入れてくれたのだ。ハッと気付かされた。どんなに感謝しても感謝しきれぬほど有り難かった。

 また、その心友とは別次元にて、心を許す人が存在する。絶えず応援をしてくれている人だが、特に、筆者のお人好しさ加減に腰を抜かし、ベクトル修正に日々突っ込んでくれるのである。幼い頃から周囲の友に恵まれていた故に、性善説に偏りすぎたところを、遠慮なく突き刺してくれる。

 助言は、時には「耳にタコができる!」と言って、さっさとその場を立ち去ることもあったが、助言ほど、人生を修正してくれるものはないと言っても過言ではない。よって、盧舎那仏開眼のように視野を広げてくれる助言は、一生物として大切にしなければならない。

 知人友人の中でも、自分自身を気遣ってくれる人は極僅かであるものの、心から「アドバイス」、「サジェッション」をしてくれる人は、家、土地、金銭に替え難く、心の宝物として、厳しい助言であればあるほど耳を傾け、間違いのない人生を歩むんで行くべきであろうかと考える次第。

 ※上記の助言は「人格者からの助言」と受け止めていただければと・・・。


▼4羽のアゲハ蝶(奇跡的に撮影できたもの)
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▼ポルトガルの写真愛好家グループで選ばれた
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▼今年撮影したヒョウモンチョウと花々
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写真・文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/11/4 12:00 am

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