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異常な思考回路を持ったエゴイスト

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 或る日、或る人から相談があった。それは、随分前の事・・・仕事の関係でノートブックパソコンを貸し出したらしい。傷も無く、現役バリバリのもので、数ヶ月が経った頃、返却を願うために連絡を取るけれども・・・借りた方は突然音信不通となり、全く連絡が取れなくなってしまったと言う。

 それからというもの、貸した方は何度も連絡を取ろうと試みるも、電話は通じているようだが、呼び出し音がするだけで、電話に出てくれないらしい。更に、メールで返却願いを出しても、全く返信もない状態が続いているようだ。

 たかがノートブックだと、借りた本人は思っているかも知れないが、新品は十数万円もする高価なものである。・・・仮に中古であったとしても、他人様の物を借りたのならば、そこは早急に返却するのがモラルと言うものであり、無言のままのエスケープという常識を逸した挙動は、決して許されるものではない。・・・社会人として人間失格の何ものでもない。

 もしかしたら壊れたまま放置されている可能性もある。もしかしたら乱暴な扱いで既に壊れてしまい廃棄された可能性もある。もしかしたら中古屋さんに転売された可能性もある。・・・色々と推測すると切りが無いけれども、事と次第によっては器物損壊や横領の罪に問われるくらい、社会人であれば分かりそうなものである。

 自分の物は自分の物、人の物も自分の物と・・・典型的な利己主義者がとる行動なのだろうと、聴けば聴くほど情けなくなってしまう。・・・現代社会において、この日本において・・・このような小さな常識さえも理解できない、異常な思考回路を持ったエゴイストが増えて来ているのかも知れない。・・・既に、心は病んでいるに違いない。


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  • posted by Chikao Nishida at 2013/9/11 02:51 am

治水事業の神々

▼右から宇土櫓、大天守、小天守。
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 大いなる自然に逆らわず、自然を利用した「治水事業の神」と称されるのが、武田信玄(たけだしんげん/1521-1573/甲州)や加藤清正(かとうきよまさ/1561-1611/肥後)、成富兵庫茂安(なりとみひょうごしげやす/1560-1634/鍋島)の三武将たちである。

 以前、実戦型の要塞である熊本城を調べているうちに、ふと「治水事業」の文字に目が留まり、いつの間にか城の仕組みを調べるのを忘れ、治水事業の歴史に釘付けになったことがあった。

 特に、当時ハイカラな武将(胴着の下には幻の染辻が花を着用・・・現在であれば、アルマーニやヴェルサーチ)で知られた武田信玄の治水事業は、将棋頭、十六石、信玄堤などの巧妙な仕掛けにより、途方もない水の力に逆らわず、その力を無理なく抑える武田流の治水事業が目を見張るものがある。

 しかし、そのアイデアも歴史を紐解けば、二千数百年前の中国四川省成都盆地で治水事業を行った利冰とその息子利一郎の話を禅僧が直接信玄に伝えたことから発端している。

 更に、その治水事業の根幹を成すものが「孫子の兵法」ということに驚くばかり。彼らは決して自然に逆らわず、その自然の力を上手く利用して、当時としては大変困難であった治水事業を親子で成し遂げたことが素晴らしい。

 よって、時系列に古いものから並べてみると、利冰とその息子利一郎→禅僧→武田信玄→加藤清正→成富兵庫茂安ということになるが、特筆すべきは清正の偉業の数々である。例えば、肥後藩は石高54万石とされてい。

 ものの本によれば、武田信玄を手本にした加藤清正の治水事業の成果で、細川の手に移り90万石を軽く超えていたと記録されている。細川は他の大名から暴露されぬよう、当時の江戸にいる老中には虚偽の申告をしていたかもしれない。(袖の下の存在がちらほら)

 尚、清正は治水事業を行うにあたり、信玄の偉業を参考にしたが、独自のアイデアを盛り込み、高度かつ完成度の高い、意表を突くような治水事業を成し遂げた。また、その知恵は治水事業の範疇に留まらず、熊本城築城当時を紐解けば、あらゆるところに清正の天才的で憎たらしいほどの知恵の痕跡を見ることができる。

 茶臼山の自然の起伏をそのまま活かし、川の流れを直接外堀へ引き、万が一の籠城戦に備えて、城内には食用として銀杏を植樹し、各部屋の畳床には芋茎を編み込んでいる。これにより、戦いの最中であっても、食糧が不足した場合も、その芋茎をお湯で戻せば、即座に飢えを凌ぐことができるといった具合だ。

 清正は、「超人」としか言いようがない。今でも、熊本県内各地に清正が残した治水事業の跡が点在しており、現在でも役立っているのだから、驚きである。

※「知識と知恵」+「洞察力と判断力」+「行動力」

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  • posted by Chikao Nishida at 2013/9/10 03:38 am

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