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鰻一筋 百四十年の水前寺東濱屋

▼熊本地震からリニューアルした水前寺東濱屋
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 三十数年前から通い詰めている鰻専門店がある。それは、百四十年もの歴史と伝統を誇る、水前寺東濱屋。

 筆者の知人友人が「鰻を食べたいんだけど!?何処かいい店ありますかね?」と問われると、間髪を入れず、唯一同店を紹介することにしている。それは、百四十年の歴史もさることながら、現在の店主の苦労と工夫が、目一杯凝縮された鰻料理であるからだ。

 今回は、特上鰻のせいろ蒸しと白焼きをオーダーしたのである(実はこの組み合わせが癖になっている)が、勿論、特上鰻の蒲焼は言わずもがな。工夫を凝らした炭焼きによる芳ばしい焼き加減、ジューシーさと食感、タレの絡み具合と米の艶・・・非の打ち所がない逸品となっている。

 九州では柳川の老舗鰻の鰻料理に舌鼓をしたこともある。静岡へも数回足を運び、人気店の鰻を堪能したこともある。東京では、吉兆にて鰻料理の真髄を垣間見たこともあるが、この水前寺東濱屋の鰻料理は、国内の頂点に立つ老舗に勝るとも劣らぬもので、気づけば三十数年間に、数百匹の鰻が筆者の胃袋に入ったのではなかろうかと・・・。

 店のすぐ横には加勢川のせせらぎ。時には、野鳥が水面で餌をつついている。本日は、青鷺が魚獲りをやっている。じっとカメラのシャッターチャンスを狙っていると、この青鷺は想定外に魚獲りが上手いのか、十数分の内に、大物二匹をゲットした。一つは加勢川が澄み切った浅瀬で、流れも緩やかであることも、青鷺には優位なのかも知れない。

 何はともあれ、水前寺東濱屋の鰻が一押しであることに変わりはない。ただ、駐車場が3台ほどのスペースしかないが、今日のランチタイムも客が多く、近場の駐車場を利用したり、バスやタクシーを使ったりして、この極上の鰻を食すのである。また、水前寺成趣園方面から歩いてきたアジア系観光客も居たようだ。


▼特上鰻のせいろ蒸し
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▼特上鰻の白焼き
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▼魚獲りが上手い青鷺
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▼取材風景
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◎水前寺東濱屋公式サイト
 http://www.dandl.co.jp/higashihamaya/Link

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2017/5/16 12:00 am

芝居小屋 八千代座のレア処。

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 芝居小屋 八千代座のマーク(写真上)は、年代を感じさせるもので、実に面白い。「八つの千がヨを囲んでいる=八千代座」という事だ。

 我が国の国歌は「君が代は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて こけのむすまで」とある。この短いフレーズの中に、「八千代」、「さざれ石」、「いわお」が、この芝居小屋の呼称に関係があるのではないかと考えてみた。

 実は、山鹿市には巨岩の山 不動岩というものがあり、それは、「さざれ石」、「いわお」そのものなのである。誠におめでたい名称だと、今更ながらに頷いた。

 八千代座は100年以上の歴史と伝統を持つ、全国でも数少ない地方の芝居小屋である。一時期は、崩壊しそうにボロボロになっていた八千代座。その復元には色んな方々の苦労があったけれども、現在、威風堂々としたトラス構造の巨大建造物(木造)として、一見の価値ある名物芝居小屋となっている。

 先ずは、正面回り舞台の奈落に潜ることに。驚いたことに、鉄製のレール側面に1910年にドイツのクルップ社が製造した刻印があった。100年経っても錆一つなく、人力回り舞台を支えているのだ。これは人伝てに聞いたことだが、八千代座が復元される頃に、現在のクルップ社から視察団が訪れ、自社製品が現役で動いていることに歓喜したと言う。

 次は、奈落から玄関の方に続く細いトンネルを進むことに。丁度、花道の真下の通路となっているが、中ほどに「すっぽん」の看板があった。4人の人力で、役者を奈落から花道へ担ぎ上げる装置である。これまた、人力というところがアナログでいい感じだ。

 地下の探索を終え、桟敷席の中央に座ることにした。見上げると、当時の広告看板が天井を埋め尽くしている。正方形の広告で、当時のハイカラな店舗の広告コンテストのようにも感じた次第。

 桟敷席は当時の人たちのサイズに合わせてあるのだろうか、思ったよりも狭い。桟敷を仕切る木の表面を見ると、小さい焦げ跡のような黒点を発見。聞けば、当時の観客がキセルで煙草を燻らした後に、その仕切りの木の上に「パンパン♪」と煙草の燃えかすをのせていたようだ。今なら「禁煙!即、退場!」となるに違いない。

 ずいぶん前に取材した時のこと。当時のトイレが全て豪華有田焼で作られていたのに、腰を抜かしてしまった。(現在、どうなっているのか知る由もない)・・・

 まだまだ、この芝居小屋を探索すると、驚くような仕掛けやエピソードなどありそうだが、また、次回の楽しみにしておこうかと。

 
▼奈落
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▼すっぽん
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▼天井の広告
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▼八千代座の赤提灯
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▼桟敷席
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▼雨風で揺れる屋外の赤提灯
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▼取材風景
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◎芝居小屋 八千代座サイト(powered by D&L Research Inc.)
 https://www.dandl.co.jp/gold/yachiyoza/Link

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2017/5/15 12:00 am

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