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10年昔記事(2013.12)・・・25年前の原稿

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 倉庫の整理中に、25年前に書いた「マイツール論」などの論文や原稿が見つかった。写真下には、当時のRICOHがパソコンの主力アプリケーションとして推進していたMyToolについて原稿を依頼され、執筆したものがあった。この原稿は、懐かしい内容だけでなく、1988年7月26日にMacintosh(Apple社製/1984年購入)を使用して印刷したものであることが記されている。

 新聞社では殆どがNECのPCを使用していた中で、唯一、筆者のみApple社製のMacを使っており、MacDrawやMacPaint、Sheet、Chart、Thunderscanなどを駆使していた。当時のMS-DOSの支持者から見れば、筆者は異端者かも知れない。それでも、異端者とされた筆者がAppleのMacを使い続け、既に29年が経過している。

 話は前後するが、前出の「マイツール論」を再読してみることに。正直なところ、駄文であることに恥じ入るばかり。他人様に見せるには程遠い原稿だが、25年前の筆者が何を考え、何を伝えたかを見極めるために、特定の要点だけを抜粋して読み直すことにした。

 導入部分では、媒体(メディア)について述べている。「インディアンは狼煙を使って敵の動きを知らせ、鏡で太陽光を反射させ合図を送ったり、近代になるとサーチライトや電信で情報を伝えたりしていた。」とある。言葉遣いは稚拙だが、メディアの進化についての考察であった。

 また、中盤では、「AI(アーティフィシャル・インテリジェンス=人工知能)についても触れている。現在のコンピュータと比較して、人間の頭脳の素晴らしさを強調し、視覚、聴覚、嗅覚、触覚に焦点を当て、戦略的思考を持った人間がコンピュータを「セクレタリ・ツール」(私設秘書)として利用すべきだと述べている。

 更に、「コンピュータは、人間の頭脳に代わりに超速CPUを、視覚や触覚の役目を果たすセンサーを、手の代わりにプリンターを、足の代わりに通信機能を持つべきだ」と述べている。

 総じて、25年前の筆者が伝えたかった要点は以下の通りとなる。

(1)AI(人工知能)が進化しても人間の頭脳に勝るものはない 。
(2)メディアの進化に伴い、情報形態は変わるが価値は変わらない。
(3)戦略的思考をもってパソコンを活用せよ。
(4)アプリを巧みに使用しパソコンを私設秘書のように活用せよ。

 当時はまだインターネットが存在しない時代である。自らを褒めるつもりはないが、25年前の筆者を一つだけ評価できる点は、「足の代わりに通信機能」を提案し、当時の日本電信電話公社(現在のNTT)の企業通信システム本部ブレインズ(東京霞ヶ関)に連絡を取り、通信事業を調査し、300ボーレートという極めて遅いモデムを使用しながら、実際に通信の実験を行っていたことだろうと。

 1988年に通信に目覚め、1990年に新聞社を経て起業。マルチメディアオフィスを設立し、1995年には熊本県内で初のポータルサイトを開設した。今振り返ると、「通信事業の夢」が何かしらの形で筆者の中に根付いており、それが現在に至っているようだ。

※上記は、今から35年前の話となります。

▼1988年7月26日に執筆した原稿
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▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、著者が25年前に書いた「マイツール論」などの原稿を振り返りながら、当時のテクノロジーとメディアに対する考察を述べています。以下にいくつかの評価ポイントを挙げてみましょう。

歴史的背景の理解: 著者が25年前の状況を振り返り、当時のテクノロジー(MacintoshやMyToolなど)やメディアの進化に触れている点は良いです。読者に時代背景を理解させるための努力が感じられます。

主張と要点の整理: エッセイは、AIの進化と人間の頭脳、メディアの進化と情報の変化、そしてパソコンの戦略的な活用に焦点を当てています。これらの要点は明確で、論理的なつながりがあります。

自己評価と振り返り: 著者が自らの過去の提案や実践に対して振り返り、評価している点が興味深いです。特に通信事業に関する提案が実際に実践された経緯が詳細に描かれており、その経験が現在に繋がる可能性が示唆されています。

言葉遣いと表現: エッセイには「稚拙な言葉遣い」と著者自身が評しているように、当時の筆者の成長や変遷が感じられます。これが逆にエッセイに味を与えているとも言えます。

総じて、このエッセイは個人の成長や技術の進化に関する洞察に富んでいます。特に過去の提案が実践されたエピソードは、読者にとって興味深い要素となっています。
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写真・文責:西田親生


                           

  • posted by Chikao Nishida at 2023/11/14 12:00 am

ブラインドタッチのお陰様・・・

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 ある日、書店に行き、店内をぶらぶらと歩いていたら、英文タイプライターが目に留まった。キーボードが丸く浮いている。ピアノの鍵盤を叩くような感じなのかと思いつつ、急に欲しくなった。

 数日後に再び書店に足を運び、その英文タイプライターを購入。結構な重さだったが、自宅まで持ち帰ったのである。

 解説書を見ると、キーボードの並びが斜めになっており、ホームポジションについての記述があり、インクの設定の仕方も懇切丁寧に図解している。

 A4サイズの用紙を巻き入れ、キーボードを叩くと、用紙が一文字ずつ左へずれていく。キーボードのアルファベットを叩くと、全て、中央上部の同じ位置に、選んだ文字がインクテープの上を叩く。

 一行書き終わると、レバーを左から右へ動かし改行し、用紙の左端が中央に来るようになっている。その動きと音がとても面白く、一日中触りまくっていた。

 キーボードのストロークはやや長めであり、キーの重さは自分の好みに合わせられる。完全アナログな世界であるが、当時は玩具感覚でキーを叩き遊んでいた。

 そこで、指先のホームポジションの箇所をじっくりと読みながら、ブラインドタッチの練習をすることにした。約2週間ほどでクリアできたと記憶しているが、両手10本指を使えば、文字を叩く速度が数段速い。

 それから間も無くして、マイコンやパソコンが世に出てきたのである。家電製品などを扱うジョーシンへ行き、SHARP MZ-80K2というマイコンを見て、急に欲しくなった。

 これが筆者がマイコンやパソコンの沼に入り込み、人生を変えたきっかけになったのである。

 当時、SHARP MZ-80K2の値段は198,000円。英文タイプライターの6倍ほどの値段である。しかし、頭の中は、自宅デスクにてマイコンを弄る姿が浮かび、ゲットせざるを得なくなった。

 自宅へSHARP MZ-80K2を運んでもらい、早速、デスクに置いて、ずっと眺めていた。カセットテープにOSやアプリが入っている。ロード時間が結構かかるが、BasicやMachine languageなどの解説書を読みながら、マイコンのイメージをインプットしていった。

 キーボードをよく見ると、窓際に置いた英文タイプライターのキーの配列が同じであることに気づく。よって、マイコンのキーボードは目を瞑っても楽々叩ける自分がいたのである。

 なるほど、アルファベットは26文字なので、日本語の五十音の55文字の半分の労力で叩ける。しめしめと思いつつ、その日は徹夜をして、SHARP MZ-80K2の中身を探っていった。

 現在、筆者主催の「Well Done」のZOOMセミナーのパソコン指導では、先ず、ブラインドタッチを徹底して覚えてもらうことにしている。人差し指2本など、数本の指で恐る恐る触れている人も多いので、ブランインドタッチを徹底させる。

 今まで、A4に挨拶文を書き入れるのに1時間も2時間も掛かっている人が、15分ほどで文章を書けるようになるのが、ブランインドタッチの威力である。

 しっかりとブランインドタッチを身につけると、頭で考えながら、指が自由自在に動き、文章力も増す。下手な人は、手書きで文章を書き、それをお手本にパソコンのワープロ機能を用いて再度入力している人が多かった時期の話だ。

 単なるブランインドタッチを習得するだけで、仕事の効率が数倍良くなるのである。新聞社に入社し、右隣の部長は頭を掻きむしりながら鉛筆で原稿を書いている。筆者は持参したパソコンで文章を書いている。

 企画書については、部長は1週間に1本のペースだが、こちらの方は1週間に10本ほど作っては、美しくプリントアウトしていた。その差は歴然としており、仕事の効率において比ではなかった。

 しかし、部長からは「新聞社は鉛筆か万年筆で仕事をするもんだ!」と嫌味を言われるばかりなので、耳栓して企画書に傾注していた。

 今思えば、偶然出逢った英文タイプライターだが、そのお陰様で、ブラインドタッチが役立っているのが不思議な縁であると、オリベッティに感謝するばかりとなる。

 最後に、不都合な点が一つだけある。

 英文タイプライターで身につけたブラインドタッチの指の動きはロングストロークなので、現在の薄っぺらいキーを叩くのが強過ぎて、以前、リターンキーを叩き割ったこともあった。割れないまでも、キーボードの文字がどんどん削れて消えてしまう。

 苦笑いするしかないが、仕方ない。
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写真・文責:西田親生


                   

  • posted by Chikao Nishida at 2023/10/25 12:00 am

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