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不思議な「裏の細道」!?

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 全国の装飾古墳の四割弱が熊本県内に点在することは、周知の事実ように思えるが、実は、ほとんどの熊本県民も知り得ぬ情報となっている。中でも、山鹿市に存在するチブサン古墳、弁慶ケ穴などの壁画はあまりにも有名で、考古学的にも価値あるものだ。更に、鍋田地区にある大規模な横穴群、岩原古墳近くにある横穴群など、山鹿市内にはどこを掘っても何かが出てくるくらいに、あちらこちらに古代の謎、古代の宝物が隠されている。

 本日足を向けたのは、山鹿市立博物館。移築された石橋付近は、地震の被害のためか、キープアウトとなっていた。よって、同博物館の裏側に回り、ちょっと坂を登り、車が行き止まりのところで、あまり人が通らぬような、苔むした歩道を見つけたのだった。

 そこには、上述の鍋田横穴群の壁画など、数多くのレプリカと説明文が書かれた陶板があった。筆者にとっては、たまたまの発見であり、同博物館へは何度も足を運んではいたものの、この古代の「裏の細道」には気づかなかった。多分、建造された頃は、公園の一施設として整備が行き届いていただろうけれども、今回、周囲を歩き回ると、残念ながら、ほとんど手付かずで、放置の状態であった。

 沢山のレプリカを見ながら、次から次へと撮影を敢行。しかし、設置場所と時代の流れとか、それらのストーリーの乏しさが気になった。当時の企画を誰が中心に行ったのか知らないが、このままでは、ただの石碑以下の扱いとなり、誰の目にも留まらず、風化して行くに違いない。相当額の予算を投じての施設。税金の無駄遣いと単に切り捨てるのではなく、これらの再活用、そして、欠落していたコンセプトなりストーリーなりを、しっかりと後世に伝える施設として再興してもらいたい。


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▼取材風景
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  • posted by Chikao Nishida at 2017/1/6 12:17 am

弁慶ヶ穴古墳を訪れる・・・

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 数十年ぶり・・・小学校5年生以来だろうか、熊本県山鹿市八幡校区にある、史跡「弁慶ヶ穴古墳」(円墳)を訪ねた。

 残念ながら、玄室内の壁画などの風化が進み、現在は一般公開されていない。記憶にあるのは、壁面に鮮やかな朱色で描かれた馬や舟である。幼い頃、昔の人たちは何を伝えたいのか、全く分からぬまま現在に至っている。

 熊本県は全国でも装飾古墳のメッカである。約40%弱が熊本県内に存在しているのである。宇宙人と七つの円盤のような壁画のチブサン古墳(前方後円墳)。これも歴史書や朝日新聞社刊「装飾古墳」冊子などにも掲載されている、貴重なものである。

 巷ではマイナーな資源のように見えるが、歴史的に価値あるものを、もっと観光資源として有効に活用し、観光立県を目指してもらいたいと、再認識した次第。荒れ果てた円墳周囲を見て、落胆の色を隠しきれない筆者である。


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  • posted by Chikao Nishida at 2016/6/5 12:00 am

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