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月の想い出・・・

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 初めて、月というものを拡大して肉眼で見たのは、小学校4年生の時だった。

 筆者が生まれた山鹿市には、当時、天文台(大型屈折望遠鏡)が存在していた。今は跡形もないが、その天文台を教えてくれたのは、2年先輩の幼友達だった。

 手元には高額な天体望遠鏡など無かったので、天体の本を手にして、太陽や太陽系の惑星についての知識を増やし、さらに星座にある環状星雲や暗黒星雲などの記事を読むたびに、子供なりに興奮していたものだ。

 それから1年半ほどが過ぎ、アストロ望遠鏡だったろうか、念願の屈折望遠鏡が手に入った。調べて行くうちに、ダイヤゴナルドプリズムや、サングラス、ムーングラスが必要であることが分かり、微々たる小遣いを貯めて、少しずつ揃えて行った。

 画用紙に大きく太陽や月を写し出しても構わないが、やはり、肉眼でしっかりと見たかったのである。

 写真上は、先日のスーパームーンの時に撮影したものを、敢えてコントラストなどの調整を行い、月のクレーターなどが鮮明に見えるように加工している。当時の望遠鏡は、このように大きく見えるはずもなかったが、初めて肉眼で捉えた月面は、今でも鮮明に覚えているほど、衝撃的な姿であった。

 それから、天文についての興味は加速度を増し、寒空の下で、土星のリングやガリレオ衛星の位置などを確認しては、諸手を挙げて騒ぎまくっていたことを想い出す。

 技術は光進音歩の勢いで、どんどん身の回りのものが進化して行く。今では一眼レフデジカメに超望遠レンズを装着すれば、当時の天体望遠鏡より遥かに大きく月を写せるようになっている。

 世界の技術革新をリードして来た日本。・・・現在、残念ながらパイオニア的な大企業が他国の企業に喰われる時代となったが、私利私欲ばかりで金ボケ、平和ボケしている悪玉菌(心無い経営者)は退職金無しでさっさと現役を去り、技術大国日本の再生に向けて、再起動する時が来た。

 イデオロギーや政党再編成、相撲界の暴力事件なんぞ、どうでも良い話である。・・・当時、子供達が情熱を傾注できた時代のように、子供達に夢と希望、そして多大なる可能性を与え、彼らが世界を再びリードできる土壌づくりに加速度を上げるのが先決ではなかろうか。

・・・先見塾より

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  • posted by Chikao Nishida at 2017/12/9 10:53 am

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