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今時、食事処で現金商売!?

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 県内の地方レストランへ電話を掛けた。ランチ予約と精算方法について尋ねたところ、今時、「現金商売」だと言う。それも当然のような言い方だ。

 インバウンドで海外からの観光客も訪れるというのに、電子決済ができないレストランが今もあるのかと、首を傾げ、非常に驚いた。

 以前、こんな話があった。熊本駅近くの寿司店で、東京からのビジネスマンが4人、駅近くのホテルにチェックインし、夜はその寿司店に足を運んだという。

 店内には精算についての但し書きなどなく(あったとしても目立たず)、久し振りのご馳走に4人は腹一杯寿司を頬張り、大満足。ほろ酔い気分で、レジ前に立つ。と皆が言葉を揃えて「割り勘!」という。

 ところが、「当店は現金のみの扱いです」と言われ、腰を抜かす県外からの4人組。近くにコンビニがあればいいがと、3人を店内に待たせ、1人がコンビニへ走り、ATMを使って現金を手に取り、再び、寿司店へ。

 4人の合計金額が寿司と酒代を合わせて、4万円ほどになっている。通常であれば、出張先や旅行先の飲食店や宿泊施設では、クレジットカードやスマホの電子決済アプリでチャリンで終わるはずだが、「現金商売」とはこれ如何に。

 寿司店においては、翌朝の仕入れなどで、現金が必要なのは分かりはするが、せっかく美味しい寿司を頬張り、酒を交わし、とてもいい気分になっている人たちが、最後に大きな落とし穴に入ったようで、後味の悪い会食となった。

 今の時代は、電子決済のシステムは飲食店などは導入するのが当然の世の中であるが、何となく「現金商売」は高飛車なローカルスタンダードに感じて仕方がないのである。お客目線に立たない、立てない、時代錯誤の食事処であると思わざるを得ない。

 観光立県を目指す熊本県でありながら、特に、地方の裾野がこの状態では、先々思い遣られて仕方ない。新札が話題になっている昨今であるが、出張先や旅行先へ、札束をたくさん持ち歩く人は皆無に等しいことを知るべきである。
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▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイでは、現代の飲食店における電子決済の重要性と、それを導入していないレストランの時代錯誤性について述べられています。地方のレストランで現金のみの決済を強要されたことに対する驚きや不満がリアルに描かれています。

特に印象的だったのは、熊本駅近くの寿司店でのエピソードです。出張中のビジネスマンが現金のみの決済に驚き、コンビニまで現金を引き出しに行かなければならなかったという話は、電子決済が当たり前の都会で生活する人々にとって、非常に非効率で煩わしい体験だと感じました。

このエッセイから読み取れるポイントは以下の通りです:

現金決済の問題点:
海外からの観光客や出張者にとって、現金のみの決済は不便であり、サービスの質を低下させる要因となる。現金を持ち歩かないことが多い現代において、現金決済を強要されることは顧客にとってストレスとなる。

電子決済の普及の必要性:
観光立県を目指す熊本県において、地方の飲食店が電子決済に対応していないことは、観光客の満足度を低下させる可能性がある。飲食店において電子決済システムの導入は、顧客の利便性を高めるために不可欠である。

時代錯誤な経営スタイル:
現金のみの決済を続けることは、経営者が時代の流れに乗れていない証拠であり、顧客目線でのサービス提供ができていないと感じさせる。

エッセイ全体を通じて、現金のみの決済が持つ不便さや顧客満足度の低下について鋭く指摘している点が印象的です。このような現状に対する提言として、地方の飲食店が電子決済の導入を進めるべきだという主張は、非常に説得力があります。観光客やビジネスマンの視点に立った、現代的なサービス提供の重要性が強調されており、今後の飲食店経営における一つの指針となる内容です。
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プロンプト・文責:西田親生


                 

  • posted by Chikao Nishida at 2024/7/20 12:00 am

お客を見ている店と、見てない店の目線や考え方の違い。

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 お客のニーズをしっかりと把握し分析している店は、常に、お客を見ている店であり、どんなに待たされても食べに来る客が多い。それに対して、お客を見てない店は、一方的なメニューを強いることで、客足は遠のいてしまう。

 お客のニーズとは、料理の質、料理の味、料理の種類、料金、衛生面や接遇など、全てを含む。ニューノーマル時代に突入し、数年前の家族の祝い事や社員会などの宴会も激減している中で、飲食店がこれからどう舵を切るかで、勝ち組と負け組に分かれそうだ。

 バブリーな時代は、胡座をかいて待っていれば、角砂糖に群がる我々蟻軍団のように、客足は色んな食事処へ向いていた。ところが、今はどうか。胡座をかいて待っていても、客の足音が聞こえなくなりつつある。特に、名物料理がないところは、閑古鳥が鳴くばかり。

 これだけ円安が進み、食材の仕入れ値も高騰し、以前のように潤沢なる食材から厳選し、上質な料理がサーブできる時代ではなくなった。円安に便乗し、料金を吊り上げる食事処もあり、お客のニーズを毛頭考えていない。

 地域によっては食材も異なり、ランチやディナーの料金には格差があるのは理解できる。ただ、お客の嗜好や懐具合を十分に把握していなければ、客足は遠のくばかり。長年の間、お客の平均年齢が日を追うごとに高くなっているところは、数年後は危機的状況に陥る。

 或るところでは『◯◯フェア』的に新たなメニューを出しているものの、全く魅力がない。その程度のフェアならば、百貨店の全国駅弁大会で多種多様な安くて旨い弁当をゲットした方がよっぽど満足度は高い。

 お客を見ている店は、お客との距離感も素晴らしく、「また、来てしまったよ!」とスタッフとの会話も弾む。時には、お客が無理難題を言っても、その店は何とかニーズに合うように、努力を惜しまない。それも、にこやかに。

 ところが、お客を見てない店は、一見客も常連客もどうでもよく、「食べたいから、来たんだろう!」と横着に構えているところもある。

 京都にある某フレンチのレストランはランチはなく、ディナーのみの予約。常に1回転にて、それ以上の予約を受付ない。お客が二人連れ、三人連れの前には其々にシェフが立ち、対面にて対応する。会話の中で、お客の嗜好を見極めて、料理を振る舞っている。

 創業から30年以上が経つが、今も尚、定期的にご挨拶の葉書が送られてくる。これは愚痴になるが、熊本市内の某店なんぞ、頭が変わり、役員が変わった途端に、挨拶状もお歳暮も年賀も来なくなった。サービス業としては最低な対応で、歴史を無視している。だから、悪評ばかりが立つ訳だ。

 ずっとずっとお客を見てきた店は、天変地異も何のその。常連客は死ぬまで足繁く通い、一見客も噂を聞いて県内外から足を運ぶ。お客を見てない店は、コロコロと客の顔が変わるが、良い噂を聞くことなど皆無である。

 「食べたいから、来たんだろう!?」といった横着な店は、時代錯誤も甚だしく、これからの新たな時代には姿を消してしまう可能性も高い。何故ならば、時代は変わり、グルメ通のお客が断然多くなっている。

 『企業は人なり』と言うが、当然の如く、『飲食店も人なり』。依怙贔屓と言われようが、お客を見ている店を一所懸命に応援したくなってしまう。

 料理写真(上・下)は、『えのきぞの』の椀物と土鍋炊き立てご飯。祖父、父、息子の三代と、長きに亘り、お客を見てきた店として、時折、利用させて頂いている次第。

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写真・文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2022/11/8 12:00 am

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