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円安&原材料高騰と言いつつ、質の低下、便乗値上げが目立つ食品群。

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<黒砂糖菓子>
 先日、黒砂糖でコーティングしたお菓子を久しぶりにゲット。以前と比較すると、コーティングされている黒砂糖の色が白っぽいのが気になる。食してみると、以前とは別物のような味、食感であり、大変不味くなっている。

<人気シュークリーム>
 カスダードクリームと生クリームを合わせた、人気のシュークリームがあった。残念ながら、最近はカスタードが抜いてあり、何とも薄っぺらい味で、魅力のないシュークリームになっている。

<上鉄火巻き>
 或るスーパーのお気に入りの一つに、魚専門店が提供している巻き寿司がある。特に、上鉄火巻きは美味であったが、近頃の上鉄火巻き断面を見ると、マグロ2種が詰めてある。よって、以前とは別物になってしまった。

<珈琲豆>
 普段は粉コーヒーで珈琲を楽しんでいるが、同じ豆を購入し、開封してその香りを嗅ぐと、粉が乾き切っている。珈琲を点てると、まろやかさも深みも艶もなく苦味だけが刺さり、豆自体が酸化しているように感じた。

<ブランド米>
 熊本県産ヒノヒカリは日本一を何度も受賞するほど、米の旨い。他に、県産コシヒカリもあると言うので試食してみると、米が軽くボソボソしている。値段は高いが、本家新潟産コシヒカリとは全く別物であった。

<サラダの野菜>
 ランチタイムに提供されるサラダ。レタスは固く歯切れが悪く、ブロッコリーも苦味が強い。その他野菜も質が悪い。原価を下げた結果なのか、野菜卸業者が作為的に劣悪なものを通常価格で卸しているのか!?

<アニサキス入り鯖のおかず?>
 スーパーの弁当のおかずに、鯖の塩焼きや煮付けが大量に販売されていた。アニサキス食中毒で世間がざわついていた頃だったが、寄生虫アニサキスありありで焼いて煮てやれば問題ないと、大量に弁当のおかずにするのは如何なものか。

<便乗値上げの鶏卵?>
 鶏卵の値段が高すぎる。スーパーの高級卵が6個330円だったのが、399円になっている。鳥インフルエンザによる影響と言っても、その鶏卵は影響を受ける地域ではないので、便乗値上げであるとしか思えない。

<偽装ちらし寿司>
 ひな祭りのシーズンに、スーパーには沢山のチラシ寿司が並んでいる。美味しそうなので、早速持ち帰り蓋を開くと、食材がカミソリで削いだように極薄となっており、酢飯は押し寿司のように潰れて重く、砂糖まみれのデンブは頂けなかった。

<根菜類の煮物>
 スーパーに、リーズナブルな里芋やこんにゃく、椎茸、筍などを食材とした煮物があったので、それを食すことに。何と、筍は竹細工のコップを齧るほどに硬い。食用としては育ち過ぎの部分を材料にしている。決して、健康には良いとは言えない惣菜である。

<贈答用の高級馬刺し>
 今回の中では、最悪な偽装事案である。或る日、贈答品として高級馬刺しが届いた。送り手は最高の馬刺しを注文し、何万円も負担されたに違いない。ところが、届いた馬刺しは並馬刺し。霜降りもなければ、味も悪い。このようなトラブルが起きないためには、送り手の方へ感謝の言葉の後に、事実を正確に伝えるべきである。

 以上のように、一つ一つを思い起こして書き綴ればキリがないけれども、余りにも消費者を愚弄するような、作為的な偽装が水面下で行われているのでは間違いなく、消費者としては懐疑的になってしまう。

 食育と豪語するのであれば、また、高級スーパーと言って高値で販売するのであれば、大元の食材チェック(トレーサビリティ)をしっかりして貰いたい。家畜でさえも、餌の質によっては肉質や味が変わるのだから、劣悪な食材を口に入れたくはない。
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文責:西田親生


                 

  • posted by Chikao Nishida at 2023/5/5 12:00 am

代替食品は、本当に必要なのか!?

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 商品開発ほど難しいものはない。それも、毎日お客様へ提供する料理の世界では、メニュー開発はベクトルを間違えると、オリジナルの良さが失われ、客足が遠のき命取りとなる。

 最悪の組み合わせは、「原価最優先の押し付けメニューと思いつき料金体系」である。施設側の都合によって、お客様が望むはずもない新メニューを開発しても売れるはずもなく、誰も見向きもしない。

 地方に行けば行くほど、ネットで話題となっている珍メニューを真似た「なんちゃって料理」が目立つ。以前話題となったマリトッツォ。色んなところで販売していたが、それも、アレンジしすぎて理解に苦しんだ。

 和食は日本の四季折々の旬の食材を使い、シンプル且つ体に優しい料理として日々進化してきた。江戸時代に「豆腐百珍」というベストセラーグルメ本のように、大豆という一つの食材についても、日本人ならではの創意工夫の賜物として、我々庶民食から殿様御膳までのレシピ集が現存するくらいだ。

 グルメの世界で許せないのは代替食品の存在である。カニカマや食パンもどき、カステラもどき、パスタもどき、うどんもどき、ラーメンもどき、シュウマイもどき、餃子もどきなど、我々庶民を愚弄するような「もどき食品」が堂々と販売されている。

 人工着色料や化学調味料を使い、さらには、肉など接着材を使用し整形し、ぐるぐると丸めた整形肉などもある。何処の部位だか判らないが、粗悪な肉片を固めて整形し、ステーキとしてサーブしていたレストランがあった。

 或る焼肉店に行くと、「ハラミをカルビ」と明記し、本物の上質カルビを使わず、ハラミを出すところがある。肉業界においてカルビの定義があやふやなのか、純然たるカルビとホルモンに属するハラミを一緒くたにしているように思えてならない。

 アレルギーや宗教上の縛りにより食せない食材については、代替食品を認めらざるを得ない。蕎麦の乾麺でも合成繋ぎを使い、手打ちと書いてあるものもあるが、化学の実験のような偽装的な代替食品は御免被りたい。

 戦後動乱の時代では、「ブラジルコーヒー」と書かれてはいるが、実は大豆を代用したもので、ローストして販売していたという話を聞いたことがあった。焦げた豆の独特な雑味が想像でき、食後のデザートが台無しになってしまう。

 国内における食の安全基準は随分高くはなってきているものの、以前、韓国即席激辛ラーメンの含有物の問題が報じられたように、健康被害をもたらすような毒物を混入したものが、販売されていたのだから空恐ろしい。

 納豆も同じことが言える。大都市部に生まれ、大都市部で育った人たちは、発泡スチロールに入った納豆が納豆だと思い込んでいる。本物の発酵食品の代表格であるものは藁苞納豆であり、熟成の仕方も風味も別物である。

 本物のシシャモを食した人がどれだけいるのだろうか?その辺のスーパーでお安く入手できるものは、実は、カペリン(カラフトシシャモ)と言い、これもまた別物。注射器で他の魚卵を注入し、お腹をパンパンに「シシャモもどき」として販売していることがあった。

 タラバガニについても、偽装事件が多発した。ネットショップなどで購入したものが、ほとんどがアブラガニを送りつけ、高額な料金を支払わせていた悪徳業者もいたが、タラバガニとアブラガニもまた全く別物である。

 最後に、我々の主食である白米もとんでもないものが存在する。それはブレンドという手法によるもの。プロの米販店が良心的に安くて美味しい組み合わせのブレンド米を提供するのは有難いが、粗悪な米をブレンドして高値で売るという詐欺商法もありそうだ。

 以上のように、ランダムに代替食品やら偽装などを書き綴ってきたが、命を支える重要な食において、このような代替食品や偽物が、我々にとって本当に必要なのか。

 広告業界でも「誇大広告」が後を絶たない現在、食品業界は襟を正して、信頼のおける質の良い食材を安価に提供して頂きたいものである。特に、市場(いちば)、仲買、組織としてのJAにおける悪しき慣習を払拭するのが、当面の大きな課題と言える。
soup2022-2116


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写真・文責:西田親生


           

  • posted by Chikao Nishida at 2023/4/25 04:54 am

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