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解雇を依願退職へと脅し導く経営者

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 5月13日付で、ある人が某会社を辞職することになった。

 これまでの流れを紐解くと、社内の同僚間のトラブルが原因で、喧嘩両成敗だと言いながら、さっさとその人を先に追い出しに掛かっている。もう一人のトラブルメーカーは会社にぶら下がり、延命作戦で生き残っている。

 経営者が「お前はクビだ!」と大声で怒鳴りつけ、形相を変えて解雇する旨を本人の前で言い放った。社会保険も労働保険もないままに、短期雇用という契約書を突きつけ、その人の弱い立場を見透かして、ボロ雑巾のように使い捨てる経営者。

 今回の社内トラブルのきっかけは、その人と経理を一手に取り扱う社内トラブルメーカーの代表格と称される経理担当者の二人にある。この人物は、有る事無い事を経営者に告げ口し、虚偽情報を蔓延させ、自分が気に入らぬスタッフを次から次へと追い込む策士である。

 裸の王様と化した経営者は後期高齢者でもあり、理解力も判断力も日々衰え、虚偽情報と知りつつも、経営者に都合の良いものは悪手であったとしても積極的に取り入れる始末。よって、社内のガラス張りであるべき環境が、常に虚偽、虚言の巣窟ような最悪の状態となっている。

 「クビ」とは言ったものの、社会保険労務士がついているのであれば、そう簡単に解雇できるとは判断し難い。よって、会社に都合の悪い状況に陥ることを避けるために、目の前に小銭をチラつかせながら「依願退職」を強要し、その人をゴミ箱に捨てる選択をしたに違いない。

 上はその人が中途採用されて、僅か1年足らずの出来事である。僅かな期間に、経営者の挙動がどう豹変したのかを分析すると、異常さを感じるばかりか、その悪手が非常に分かりやすい。

1)採用条件とは異なる雑用を強要され、その人は、昨年夏に一度「退職願」を提出し退職している。
2)会社が秋口から多忙となるので、経営者が折れて、その人を再雇用する旨を通知し、半年契約という県庁の嘱託のような契約を強いている。
3)経営者は「半年契約」を切り札として、「お前が更新時まで何かやらかしたらクビにする!」と連呼し恫喝する。
4)ある日突然、経営者が「君を秘書にしようかな!?」と近寄り、裏で小遣いを与えては、経営者の懐に飛び込ませるような小細工を仕掛ける。
5)年が明け、経営者とその人の関係はささくれだつものが消えたかに思えた矢先、今回、経理担当者とその人の口論がきっかけで、「クビ」という縁切りの罵言が放たれた。

 その人は、やや短気で先走りなところがあり、人との距離感が分からないという不器用さは無きにしも非ず。しかし、仕事はしっかりと捌ける能力は持っており、その一つ一つを理解させることができれば、人間関係も問題なく、仕事は円滑に進んだはずである。

 ただ、前述のように、「自分の気に入らない人物は徹底的に叩く」を信条としている経理担当者の横柄な対応が、全てを狂わしていることは間違いのない事実。更に、経営者もそれに同調し、高圧的で独裁者として君臨しているので、「自分の気に入らない人物は徹底的に叩く」がピッタリ合致する。

 以上を振り返れば、全てが大人気ない「感情」により動いているという、会社組織としてはあってはならぬ、稚拙な状況であることが理解できる。世の中は、アンガーマネジメントの存在さえ知らぬ人たちが、如何に多いかと言うことである。

 陰口、虚言、罠が辺り一面に転がっている会社。また、経営者自身が「自己愛」のかたまりであり、社員は安価なカートリッジと思っており、その結果、過去に遡及すれば、驚くほどの離職率の高さがそれを物語っている。

 ある同業種の方が、「地獄の○○」と揶揄するほど悪い噂が立っているとのこと。その意味するところは、職場環境は長年に亘り地獄の様相を呈しており、追い出されたり、とことん潰されて泣き寝入りしたスタッフが数限りなく存在していると言う。

 今回も、理不尽なる蛮行が常態化した会社であるが故に、同様の流れにて、経営者は採用当時とは全く異なる雑用ばかりをその人に強要し、それに対する不平不満を良い機会として捉え、気に入らなくなったから「クビ」という言葉を放っている。山ほどの雑用を言いつけて、本来の業務が怠慢だと切り返すのは、難癖としか言いようがない。

 このような蛮行が繰り返されるのが、会社なのだろうか!?どこもかしこも、非常識が常識として罷り通るというのが世の中のようだが、膿を出したくとも、目に余る膿は一気に絞り出せるものではない。

 外科手術にて膿が溜まった部分を切開するだけではなく、内服薬にて企業の腐った部分を健康に戻すというのは、殊の外、正常化のための強い信念とエネルギー、そして正義正論を唱える社員の団結が必要となる。

 それが一つでも欠ければ、このような蛮行が延々と続くだけで、「離職率の高い会社」として、没落するまで改善の余地なしとなってしまう。

 その人の辞職までの期限は24時間を切ってしまった。一人の人間の人生を不幸のどん底に陥れる、実質的な「クビ」とう荒療治は、その経営者や会社の特権ではない。結果的に、その会社自体がどんどんと脆弱になるだけの話となってしまう。

 無思慮な経営者が「あ、しまった!」と振り返った時は、既に、その周辺には誰も支える人たちがいなくなってしまうというのが、何とも寂しい結末であろうかと。
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写真・文責:西田親生


               

  • posted by Chikao Nishida at 2023/5/14 12:00 am

企業における若者の「覚醒」は、その企業の「宝」である。

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 近場の人間で、仕事現場で「覚醒」する瞬間を見れる時ほど嬉しいものはない。「覚醒」した若者は、眼光が鋭く輝き、次のステップへ走り出しており、ターボエンジン音のように加速度が心地良く伝わってくる。

 それを経営者自身と比較し、若者の仕事に対する「覚醒」の価値を認めず、一つ一つ「難癖」を付けたがる経営者もいる。いくら自分の技術力が高く、経歴が輝かしいと自己満足していても、目の前の若者の「覚醒」を見過ごすものではない。

 何事も、過去よりも今、そして近未来が重要だ。過去の栄光に固執して、それを若者に強要しても、何の意味もなさない。時代は変わり、世界も日々変化日々進化しているのだから、当然の流れとなる。

 中でも、「自己愛」を好む経営者は、己が一番で、己の言うことが全てであり、己が「法典」のように勘違いしている経営者も存在する。「自己愛」は結構だが、度が過ぎると、専制国家が「国際法」を無視するようなものとなる。

 それでは、伸び代大の若者も育たず、気づけば、他の世界へと流出して行く。しかし、日頃から若者を認めたがらぬ「老害」は、立ち去るものを悪人に仕立て愚弄し、追い払ってしまう。

 独裁企業に共通する特徴は、「離職率」の高さにある。それが、十年、二十年、三十年と長年続くと、心に傷を負った多くの人が外界へ逃げ出す。よって、周囲には企業を支える人が激減し、結局、経営者自身は「裸の王様」となり、「企業力」は思いの外減衰する。

 若者の「覚醒」は金銭に変え難く、企業の「宝」である。その「宝」を、何の根拠もなく、経営者の胸先三寸で叱責してしまうと、今の世であれば、「パワハラ」という犯罪に繋がる可能性がある。

 筆者は、コンサルティング業務を行っている時に、「老害」なるものを数多く見てきたが、若者の仕事への取り組み方に「非」がないことが大半であった。それに「難癖」つけて若者の「覚醒」を否定するならば、若者のモチベーションは下がるばかり。

 「気づき」ありきで「覚醒」が生まれる訳だ。純朴な若者を、何故認めようとしないのか。更に、「依怙贔屓」により「差別待遇」が横行すると、「忖度」ばかりの歪んだ社内環境となってしまう。

 従って、「正義正論」を貫き、「ノー!」と言える、遣る気ある若者をしっかりと育てるが、クレバーな経営者としての責務ではなかろうか。
CHIE2022


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書・文責:西田親生


                     

  • posted by Chikao Nishida at 2023/3/24 12:00 am

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