先般、MINI KUMAMOTOに足を運んだ。
ご存知の通り、MINIは世界の名だたる車の中でも、「遊び心」を徹底的に追究し、それをコンパクトに取り込んでいる車の頂点に立つと、私なりに考えているが、今回の取材で、その遊び心が数段進化していることに驚かされた。
車としての機動力は言わずもがな。特に、インテリアのイルミネーションとナビなどの装備の進化は際立っていた。ダイヤル&プッシュだけで、簡単に全ての設定を確認したり、変更できる仕組みとなっている。よって、以前、インパネ中央部の大きなスピードメータが、まったく異なるものに置き換わっていたのだ。
ミッキーマウスのような形状だった箇所にナビが埋め込まれ、それを大きなリング状のLEDが囲み、車内のアンビエント光と連動して、美しい可視光が複雑に可変したり、ぐるっと回ったりと、「そこまで遊ぶ!?」と笑いたくなるほど、拘った作りこみとなっている。まるで、ファッションショーの照明のように、見事な演出となっているのだ。
LEDは我々の生活を全て変えてしまいつつある。室内照明、スマホやパソコンのキーボード、その他工業製品に次々に採用されて行き、LEDありきで工業製品の完成度が高まると言ってよいほど、いつの間にか、不可欠なアイテムになってしまった。青のLEDの発明により、光の三原色が出揃い、思いのまま、あらゆる色を作り出すことが可能となった訳で、その発明が如何に偉大なものであったかを思い知らされるのだ。
MINIも御多分に洩れず、あらゆる箇所にLEDを組み込み、ビジュアルな「遊び心」を演出している。よって、直感的に計器の動きを察知し、小さなデジタル狼煙のように様変わりする姿を見ていると、深夜のドラインビングが一段と楽しいものとなる。
このような進化する遊び心は、車をグレードアップするのみならず、ドライバーの苛立つ精神状態までをも和らげてくれる。今回の取材を通して、MINIの遊び心の進化に何度も触れながら、その製作者の意図を思う存分楽しませていただいた次第。
【ディー・アンド・エルリサーチ株式会社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/
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