人は知らず知らずの内に、癒しを求め、考え、そして動く。
愛犬を連れて散歩する人、子供を連れてゆったりと自然に触れる人。
私がバズーカのような超望遠レンズを持ち歩いていると、「あ、今日はカワセミは向こうに居ますよ!」と話し掛けてくれる人。
時には、仏頂面で、会釈もなしに、そそくさと通り過ぎる人も居る。
見ず知らずの人間でも、同じ空間にて、癒しという共通項を感じている人は、自然と笑顔になっている。
がむしゃらに、あちこち寺社仏閣を走り回り神頼みするような、殺伐とした、さもしい生活とは180度異なる、実に静かな時空である。
今日は、足繁く通うようになった、蕎麦屋さんのアルバイトのお姉さんから、こんなことを言われた。
「すいません、お名前を教えていただきませんか?よく来られるので、お名前だけでも・・・。」と。
店主の徹底した指導だろうか・・・名前を聞かれただけで、逆に、ホッと安心してしまったのである。よって、名刺と小生が書き綴ったグルメの小冊子第4弾「如水」を差し上げた。
「こんなに立派なものを頂き、勿体ないです。」と言って、料理長に手渡してくれた。
そのお店には、若い女性も年配の女性も沢山働いている。言葉数は少ないけれども、体がよく動く。例えば、レジで対応している若い女性が、私が外に出ようとすると、レジで他の客に対応しながら、左手で引き戸を開けている。
お客の動きをしっかりと観察し、先を見据えて、しっかりとしたサービスを行っている。それも、自然に。正直なところ、蕎麦屋さんで、そこまで徹底して躾が行き届いているところは見たことがない。
そんなこんなで・・・今日は野鳥の取材は大して出来なかったけれども、まったりとした気持ちになり、帰途についた。
自然の魅力・・・筆舌に尽くしがたいほど偉大なもので、人の心をより美しく洗い流してくれるのだろうと。しかし、根っから、淀んだ心、くすんだ心、汚れた心が入れ墨のように染み込んだ人には、その効用はなさそうだと、ふと思った次第。
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