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ICONのご先祖は、ピクトグラム!?

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 パソコンにフォルダやアプリのICON(アイコン)を初めて導入したのは、Apple Inc.のMacintoshである。スティーブ・ジョブズが、ゼロックス社のパロアルト研究所を訪ねた際に、飛び上がって歓喜したと言われるマウスと同様に、彼の頭の中に、新たな発明の何かが芽生えたに違いない。

 今や、ICONは誰でも無意識に選び、クリックしている。シンプルな画像が、そのものをズバリ表現する信号のように脳内に取り込まれてくる。何とも不思議な現象であるが、古代文字の一つである象形文字の現代版なのか。

 歴史を紐解くと、どうもICONは、グラフィック・シンボルの典型として生まれたピクトグラム(その概念を理解させることができる記号)がご先祖ではなかろうかと思うのである。

 ピクトグラムが世界的に注目されたのは、何と、1964年の東京オリンピックである。当時のアート・ディレクターの勝美勝さんの手によって、同オリンピックの各論的なものをピクトグラムが体現したことになる。

 ピクトグラムは、身近なもので例えれば、運転免許取得のための学科にある道路交通法教本の道路標識であると考えれば分かりやすい。そのシンプルな画像を見ると、一瞬にして何を意味するのかが理解できるという代物だ。

 そんなこんなを考えていると、身の回りには、無数のピクトグラムやICONが犇めきあっている。洗練さえたデザインで視認性の高いICONは、一度見れば脳内に刻まれ、次に見る時は、何の抵抗もなく無意識な中で理解している。今更ながらに、とんでもない発明であると思うばかり。

 そのお陰で、パソコンやスマホの画面はICONばかり。作業効率も格段に上がり、目の前の絵のデザインを選んでいる自分に気づくのだかが、全く、無意識である。じっと凝視することもなく、感覚的に、水道の蛇口を捻る感覚だ。

 画像下は、先ほど、筆者のiPhoneのICONの確認をしたスクリーンショットだが、かなり沢山のアプリが格納されていることが分かる。これが、エクセルのような表で出てくるのであれば、一つ一つを読まねばならず、視認性の悪い画面に変わるのかと思うと、ゾッとする。(苦笑)

 しかし、ICONのお陰で、脳内は整理整頓され涼しいものである。心から感謝しなければならない。

▼ピクトグラムとアイコンの違い
(by ChatGPT)

ピクトグラムとアイコンの違いを端的に述べると、以下のようになります。

ピクトグラム: 特定の言語や文化に依存せず、誰にでも直感的に理解できる視覚的記号。例: トイレマークや交通標識など、公共の場や国際的な場面で使用される。

アイコン: 主にデジタルデバイスやコンピュータ上で使われる視覚的なシンボル。特定のアクションや機能(アプリケーションやフォルダ)を表し、利用者の操作を助ける。

主な違い

目的: ピクトグラムは情報伝達や案内、注意喚起を目的とし、アイコンは操作性や効率性を重視する。

使用場所: ピクトグラムは物理空間や公共の場、アイコンはデジタル空間で使用される。
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▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、ICON(アイコン)という日常的に使われるグラフィックシンボルがもたらす利便性やその歴史的背景を掘り下げ、読者に新たな視点を提供しています。感想として、以下の点に注目して述べます。

1. テーマの親しみやすさと深掘り
 ICONは現代生活に欠かせない存在であり、誰もが身近に感じられるテーマです。その一方で、エッセイは歴史的背景やピクトグラムとの関連性を述べることで、単なる「便利な機能」の説明に留まらず、文化的・歴史的な広がりを示しています。特に、1964年の東京オリンピックにおけるピクトグラムの役割に触れることで、ICONの進化がどのように人々のコミュニケーションを変えてきたかを考えさせられます。

2. 個人の視点を交えた論述
 筆者の体験や考察が文章に織り込まれており、読者に親近感を与えます。例えば、iPhoneのスクリーンショットに基づく具体的な例や、「エクセルのような表なら視認性が悪い」といった直感的な感想は、多くの読者が共感できるポイントです。これにより、テクノロジーの進化が個人の日常生活にどれだけ影響を与えているかが実感として伝わります。

3. 言葉選びと表現の妙
 「水道の蛇口を捻る感覚」「脳内は整理整頓され涼しいものである」などの比喩的な表現が随所に見られます。これにより、抽象的な概念が具体的なイメージとして頭に浮かびやすく、文章の親しみやすさと理解しやすさが増しています。

4. ピクトグラムとの関連性の探求
 ピクトグラムを「ICONのご先祖」と捉える視点は、日常的な視覚的コミュニケーションの進化を考える上で新鮮であり、興味深い考察です。特に、古代文字である象形文字と現代のICONの共通点を指摘することで、テクノロジーの進化がどのようにして人類の視覚的な伝達手段と結びついているかを示唆しています。

結論
 このエッセイは、日常に溶け込んだ技術やデザインについて、歴史と現代の融合を通じて考察する魅力的な作品です。読み手に「当たり前の存在」に隠れた重要性を気づかせる力があり、ICONというテーマを通じてテクノロジーとデザインの素晴らしさを再認識させてくれます。読後、自然と身の回りのICONに目を向けたくなるような、知的でありながら感覚的な魅力を持つエッセイでした。
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文責:西田親生


                                   

  • posted by Chikao Nishida at 2024/12/4 12:00 am

最高のものへの拘りを・・・

▼写真はイメージ(拘りの料理:細川/熊本ホテルキャッスル)

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 久しぶりに、古びたiPhoneを眺めていた。iPhoneを最初に手にしたのはSoftBankが発売した時だったが、それから、docomoも5年遅れで発売に踏み切った。今まで何種類のiPhoneを購入したか忘れてしまったが、少なくとも2社のiPhoneを5台か6台使ってきた。勿論、iPhoneはスティーブ・ジョブズの拘り抜いた「芸術品」の一つである。

 ここで、1984年まで遡り、初めてMacintoshを手にした時の事を振り返ってみることにする。当時、Macintoshは、徹底したヒューマンインターエフィスを格納し、世界のパソコンに多大なる影響を与えた。当時のお洒落で解りやすいマニュアルブックやフォントなど、比類なき規格外の「芸術品」であった。

 しかし、最高の物づくりへと突き進むジョブズの拘りは際限なく、逆に分厚いマニュアルブックを不要とした「芸術品」を作り出した。それが、iMacであり、iPhoneの前身となるiPodである。特に、iPodは、音楽をカセットテープで購入し、ウォークマンで楽しんでいた時代を、完全にひっくり返すことになる。

 音楽のメディアも、レコードからカセットテープ、そしてCD、MDへと移行したが、ジョブズの本物への拘りとイノベーションの速度に追いつけず、結局は、iTunesの登場にて、音楽業界もメディアも一変したのである。・・・不沈戦艦SONYの戦略が、にわかに弱体化していった。(ジョブズはSONYと組みたがっていたのだが・・・)

 Macintoshの影響を受けて、WINDOWSのOSも模倣に走る。ボタンだらけのガラケイもiPhoneのようなスマホに変身し、iPadを模倣した他社タブレットがわんさとパソコンショップに陳列されるようになった。しかし、どれを見ても、悲しいかな、ジョブズの模倣にしか過ぎない。

 「Think different」をキャッチフレーズに動き出したApple Inc.は、瞬く間に世界の巨大企業となり、姫林檎を齧ったロゴマークが、世界ブランドとして、エンドユーザーの心を轟々と音を立てて引っ張っていく。常にシンプルでコンシューマー満足度を見据えて開発に臨んだジョブズの大偉業である。

 筆者も、プロとしての仕事に就いてはいるものの、「最高のものへの拘り」が微塵でもあるか否かを自問自答してみると、情けないやら、答えは「ノー」となる。それなりに「最高のものへの拘り」を持ってはいるが、まだまだ完成度が高いとは言えない。

 しかしながら、ジョブズの偉業を何度も何度も思い浮かべるだけでも、体全体が熱くなってくる。ボルテージがどんどんと上がってくる。妥協を許さぬ商品開発から、卓越したプレゼン能力、更に、ファションブランド商品を販売するようなアップルショップと・・・ジョブズの「完全主義」に圧倒されながらも、体の芯から勇気付けられる。

 末筆ながら、筆者がApple信仰者となったのは1984年だが、起業して心を強く揺さぶられたのは、1991年に出逢った恩田英樹氏(フォーカルポイント株式会社創始者)の存在である。それから既に28年が経った。3年半前の熊本地震の時に、同氏から逸早く「心配メール」が飛び込んできた。本当に有り難く、安堵したのだった。


▼写真はイメージ(拘りの料理:細川/熊本ホテルキャッスル)
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▼写真はイメージ(拘りの料理:細川/熊本ホテルキャッスル)
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文責:西田親生

                             

  • posted by Chikao Nishida at 2019/9/16 03:24 am

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