
数日前だったか、或る方から「松の木で名刺入れを作って貰いました。ご興味あれば、贈ります!」とメッセージが入った。
5つほど、全て木目が異なる名刺入れの写真が送られてきたので、瞬間的に、このデザインの名刺入れを選ばせて頂いた。
「私も、これがバランスが一番良いと思います。流石です!」と。本日、宅配便にてオフィスに届いたのだが、早速、以前の名刺入れにおさらばして、この松の木で作られた名刺入れに名刺を二十五枚ほど入れた。
以前の名刺入れは、十数年間使い古したものだが、ロエベの革製名刺入れだったので、使い勝手は良かったが、多めに名刺を入れると、名刺の角が僅かに潰れることもしばしば。
よって、この松の木で作られた名刺入れに名刺を入れてみると、ピチッと収まり、名刺の角のことは全く心配しなくて良いようだ。
お礼のメッセージを送ると、後ほど電話が掛かり、「この名刺入れは、蓋を閉めるときに音がカチッとしますので、人前では閉めない方が良いと思います。人が去ってのち、閉めてください。」と。
礼節をすこぶる重んじる方なので、流石のシミュレーション&サジェッションである。
因みに、この松の木は、某店の『松の廊下』という階の高級建材として使用した松の木と同じものを材料にしていると言う。
年輪をじっと眺めていると、プレゼントして頂いた方の年輪を感じさせるような気がしてならない。密なる年輪が、ある時覚醒して、穏やかな年輪に変わる人生を示唆しているのだろうか。
とても不思議なご縁を感じる松の木製の名刺入れ。再び掌に乗せ、握りしめると、既に筆者の手に馴染んでいる。
最後に、もう一度、名刺入れの蓋を開けてみた。ふわっと優しい松の木の香りが鼻腔に入り込んできたのであった。とても、いい感じだ。



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