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コース「日和」に舌鼓・・・

▼前菜

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 本日は、京料理「えのきぞの」のランチコース「日和」(2500円 税別)」を試食した。今回が初めてと言うご夫婦が先客として、コース「雅」(3500円 税別)を食されていたようだ。余りの美味しさに、夜のコースの値段を背後で聞かれている。ご担当が安い料金を言うと、すかさず、「一番高いのはいくらですか?」と・・・。

 食欲の秋。前菜には当然の如く、栗が鎮座している。内容は、栗の田舎煮、むかご、もみじ麩、蓮根のもち米射込み、穴子真丈、ぜんまいの信田巻き、海老、かぼちゃ。どれもこれも手が込んでいる。秋の旬を目一杯凝縮した前菜は、見た目も美しく、早速、海外の写真愛好家グループで紹介した。

 向付のお刺身。今回は、熟成された鯛と鮪のようで、今日の料理の中で、突出していたように思えた。魚の臭みなど全くない。旨味成分が溢れんばかりの、柔らかで味わい深い刺身となっていた。某所にある、ひなびた食事処の硬くてコリンコリン刺身とは比較にならぬほど、上質で旨い。

 焚合わせでは、「ひろうす」が目を引いた。元々は「飛龍頭(ひりょうず)」と呼ぶが、地方によって異なる。例えば、熊本県北では「ひろす」と呼ぶようだ。江戸時代のベストセラーグルメ本である「豆腐百珍」にも登場する「飛龍頭」。豆腐料理の代表格であり、同店のそれは最高だった。

 揚物は、ホタテのアーモンド揚げ、茄子、小芋のケシの実揚げ、青唐。同店のアーモンド揚げは弁当に入っていることもあるが、このホタテは分厚くブルンプルンしており、コロモがサクサクだ。また、小芋のケシの実揚げは見た目も珍しく、存在感があった。一気に、丸呑み状態で頬張った。

 そろそろ〆に近づいてくる。ご存知の通り、同店は「土鍋焚き立てご飯」が名物なので、久しぶりの熱々のご飯を、遠慮なくお替り。味噌汁は優しく甘しょっぱい。ナメコがツルツルと喉を通り落ちて行った。最後の甘物には、牛乳豆腐らしい。食感あっさり目の胡麻豆腐のようだ。喉越しよく、ミルキーな残り香がたまらない。

 完食しお茶を頂こうとしていると、同店玄関がにわかに騒々しくなった。20食ほどの弁当を受け取りにきたお客のようだ。聞けば、2000円(税別)」の弁当らしいが、日々この弁当の注文が増えていると言う。何はともあれ、「ニュー・ノーマル」と言われ数ヶ月が経つ中で、弁当のニーズが急増している。(昨日の記事でも紹介)

 冗談抜きに、日本人で生まれて良かったと思えるのが、日本古来の「弁当文化」である。世界に誇る日本の「弁当」は、実に繊細であり、食材の複合的な旨味が内包され、かつ、合理的に創られているところが素晴らしい。

▼向付
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▼焚合わせ
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▼揚物
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▼焼物・飯物(土鍋焚き立てご飯)・汁物
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▼甘物
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▼お茶
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<えのきぞの>
〒862-0975 熊本市中央区新屋敷1丁目9-19濫觴77A TEL: 096-211-5525
定休日:月曜日

◎えのきぞの公式サイト
 https://www.dandl.co.jp/enokizono/Link
 電話番号:096-211-5525
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文責:西田親生

                                         

  • posted by Chikao Nishida at 2020/10/29 12:00 am

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