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激辛カレーの悲劇と喜劇・・・

▼本日のカスタマイズされたカレーライス(熊本ホテルキャッスル)

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 ガラス窓を通して、厨房の料理長がいやにニコニコと、こちらがカレーを食す反応を見ているようだった。冷めないように、ウォーマーで器などは温めてあるが、さっと撮影を終わらないと、折角の熱々カレーを食すことができない。しかし、あのニコニコは、何かがありそうな。

 マネージャーがカレーをサーブしてきた時に、「目が痛いほどに沁みます!」と言っていたが、それも非常に気になる。スプーンに一口食してみたのだった。最初はスープカレーのような食感で甘味を感じた瞬間、激痛が脳髄に刺さった。既に、頭頂部からは汗が吹き出してきた。

 キャロライナ混入罪にて逮捕しなければならぬほど、辛味が刺さりまくった。しかし、味は従来のカレーよりも旨みを感じる。されど、大きなペーパーナプキンが何枚も必要なほど汗が止まらない。メガネが曇る。シャツの襟に汗が染みそうなので、ペーパーナプキンをネックサポートに!

 なるほど、これが料理長の不気味な笑みになっていたのかと思い、ガラス窓を覗くと、その姿はなかった。悪戦苦闘している様子を見て、安心して厨房奥へ隠れたのだろうと。目が痛いほど目に沁みるとマネージャーが言ったのも、よく理解できるが、寝不足気味の全身に喝が入ったようだ。

 時折、レストランホール側と厨房側とのキャッチボールの中で、今回のような定番料理のカスタマイズが提供されるところが楽しくてたまらない。我儘な筆者なので、時には不機嫌になったり、時には絶賛して満面の笑みになったり迷惑を掛けているが、そこはご愛嬌ということで・・・。

 コロナ禍により重苦しい毎日が続くけれども、ガラス窓越しの無言のコミュニケーションは、実に面白いものである。では、またまた、次回、何が飛び出してくるのか期待することに・・・。


▼本日のカスタマイズされたビーフカレーライス
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▼定番のビーフカレーライス
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写真・文責:西田親生

               

  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/23 12:00 am

能ある鷹は爪を隠す・・・

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 写真上は、熊本ホテルキャッスル 細川の脇宮盛久和食料理長の笑顔である。自称グルメ難癖男の筆者が、常々お世話になっている和食のプロフェッショナル。研ぎ澄まされた感性を持ち、気さくで白黒はっきりしたところが素晴らしく、厳しさと優しさを兼ね備えた人格者と看ている。

 時には電話で近況を話したり、時にはダイニングキッチン九曜杏にて直接談笑する仲となった。同料理長は、「如水」をよく理解していて、物腰柔らかい中に、喜怒哀楽もはっきりしている。「虚言」を好まず、約束事をしっかりと守る人柄として、勝手ながら敬愛している次第。

 同料理長は若くして黄綬褒章を受章しており、周囲の和食のプロ仲間からも絶大なる信頼を得ていると、筆者なりに受け止めている。以下の料理群をご覧頂きたいのであるが、同料理長が織りなす和食は秀逸極まりなく、特に盛り付けに「拘り」と「遊び」、そして「祭り」を感じるのである。

 これらの料理群は、同料理長黄綬褒章受賞記念(平成三十年)として、当時、期間限定にてサーブされたコース料理。今でも、一つ一つの料理の香り、温度、風味、空気感を昨日ようによう覚えている。よって、記憶に刻まれた大切な料理写真として、今も尚、クラウドに大切に保管している。

 或る日のこと、ご本人に和食について質問した事があった。同料理長曰く「私は盛り付け、飾り付けが好きなんです。今回のような特別料理となればボルテージが上がりますが、お客様が目を丸くして美味しい美味しいと言って頂く時が、一番ですね!」と、ニコニコと語ってくれた。

 同料理長については、残念ながら、料理のプロセスや盛り付けの仕上げの瞬間を直接取材したことはない。日頃から寡黙な人柄なので、言葉は適切ではないが、地味な方に属するプロフェッショナル。「能ある鷹は爪を隠す」の典型でもあり、田舎熊本には勿体ないほどのレベルである訳だ。

 グルメに興味のある方、熊本ホテルキャッスルにお立ち寄り頂く方には、機会があれば、脇宮盛久和食料理長をご指名され、個室細川にて、大切な方々との誕生会や記念日などで、脇宮流和食の祭典をご堪能頂ければと。勿論、遅くとも1週間前にはご予約されることをオススメしたい。

▼脇宮盛久氏黄綬褒章受章記念特別料理(平成三十年)
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写真・文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/9 12:00 am

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