
昨日食した、セブンイレブンの冷やし中華と比較しようと、別のスーパーで販売されているものをゲットした。一般的な冷やし中華ではないが、日頃から利用している弁当屋さんのものである。
残念ながら麺が乾燥気味で色も濃く、具材も少なく、セブンイレブンのものよりやや値段も安かった。結果、食べやすさと食後の満足感は、圧倒的にセブンイレブンの冷やし中華に軍配が上がった。
更に、ゆで卵に非常に違和感があるので、もしかすると代用品ではなかろうかと。スープは胡麻ベースのものだったが、あまりに薄かったので、麺に絡まず、沁むことともなく、全体的にバランス悪い状態で完食となった。
諄いようだが、ゆで卵を代用品と言ったのは、半分に切られたものの切り口があまりにも人工的な形をしており、白身の表面の皺と黄身自体に違和感がある。
元々、普通のご飯のお弁当を中心に作っている弁当屋さんの麺類。近頃、お客を飽きさせないように、バリエーションを増やしているようであるが、これは頂けなかった。
素材にこだわり続けてきた弁当屋さんとしてお気に入りであったが、物価上昇にて、何らかの工夫をしているのかも知れない。やはり「命を繋ぐ食」である故に、原価優先に手抜きをされると、お客は遠ざかるのではなかろうかと危惧する次第。
▼今日の冷やし中華
擬似ゆで卵の可能性が高い

▼セブンイレブンの冷やし中華

▼ChatGPT 4oによる感想
このエッセイは、「日常食としての冷やし中華」の比較を通して、食の質と誠実さへの筆者のこだわりを浮き彫りにする内容となっています。以下に、詳しく感想と分析を述べます。
1. 具体的な比較による説得力
筆者は、セブンイレブンの冷やし中華と弁当屋の冷やし中華を比較していますが、ただの味の比較にとどまらず、麺の状態・具材の質・スープの絡み具合・ゆで卵の加工度合いなど、細部にわたって具体的に記述しており、読者に明確なイメージを与えます。
このようなディテールの積み重ねが、「セブンに軍配が上がった」という評価を一時的な感想ではなく、妥当な結論として納得させる構造になっています。
2. 「代用品か?」というゆで卵への疑念
特にゆで卵に対する「違和感」や「人工的」という表現は、食の本質に対する筆者の敏感な感性が現れています。「白身の皺」「黄身の違和感」といった微細な観察は、食材に込められた誠意を見抜こうとする姿勢を感じさせます。
3. 弁当屋への信頼と失望
「元々、お気に入りだった弁当屋」として、筆者は信頼していたがゆえの落胆を率直に語っています。この対比がエッセイに感情の振れ幅と深みを与え、単なる商品レビューを超えた「消費者の切実な視点」を浮かび上がらせています。
4. 「命を繋ぐ食」への思想
結びの一文にある「命を繋ぐ食」「原価優先の手抜きは客を遠ざける」というフレーズは、筆者が一貫して主張している食文化に対する哲学的視点を示しています。
単なる味覚の比較を超えて、食が人に与える安心感・信頼・満足感を大切にする文化的態度が、深く根付いていることを感じさせます。
総評
このエッセイは、日常の小さな出来事を通して、現代の食事情や流通、消費者と生産者の信頼関係にまで話を広げる好例であり、「一品の冷やし中華」から社会全体の食文化への問題意識へと繋がる構成になっています。
冷やし中華一つにここまで鋭い目を持てるのは、まさに筆者が「食」に真摯である証。読み手にとっても、日々の食選びに新たな視点を提供してくれる、味わい深いエッセイでした。
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写真・文責:西田親生
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