インドやスリランカ、タイとなれば、カレーというイメージが強いが、日本もなかなかのカレー王国。世界へ進出している『CoCo壱番屋』などの情報を得ると、「あっぱれ!」と叫んでしまう。
カレーのルウは、どう見ても、『薬膳』である。昔、東京在住の幼友達から贈られてきた香辛料に魅せられて、常に、ターメリック、ガラムマサラ、カエンペッパー、クミンシード、コリアンダーなど五種類以上の香辛料を常備するようになり、カレーライスを作っては、独りで楽しんでいた。
全てに『勘』で作るので、具材も変わり、味も変わり、全く同じカレーライスにはならなかった。よって、ホテルメイドのカレーライスを食すと、レシピ通りに作られたものはブレがなく、いつも同じカレーライスを提供していることに敬服していた。
しかし、現在、足を運び入れる『ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)』では、筆者好みにカスタマイズしてくれるので、これまた、毎回辛味も味わいも異なり、変化に富んで楽しくてたまらない。
台風一過、晴天になるかと思いきや、何となく空が霞んでいて、三連休ともなれば、逆に、部屋に閉じ籠り、日頃できないことを考えては、黙々とやっている。変化のない三連休。ただ、頭に浮かぶのは、刺激的なカレーライス。
この時間に、またまた『食テロ』をやってしまいそうだが、今回も、キーボードを叩きつつ、カレーライスの写真を貼り付けながら、額と頭頂部には既に汗がじんわりと。『条件反射』って、不思議なものである。
読者の方は、どんなカレーライスが好みなのだろうか!?筆者が好むのは、やはり、脂身が甘く美味しい豚肉のカツカレー。それに、天草産の『車海老』を使った贅沢エビフライカレーだろうか。
特に、豚肉の甘味のある脂身はたまらない。時々、既述のレストランにてオーダーすることもあるが、すごく良い豚肉に当たった瞬間、両手を挙げて、喜びを表現する。『Good job!』である。サクサクとした中に、チュルンと口に広がる脂身の甘味。至福の極みとなる。
しかし、最近、大変困ったことに、どのカレーライスを食したら幸せなのかの基準が変化したように思えてならない。仕事が忙しい時は、夜食にて、レトルトカレーなるものを食すこともある。
先般、鶴屋百貨店のアンテナショップである『Hoody One』へ足を運び、どのレトルトが旨いのか調査することに。国内のご当地カレーが沢山陳列してあった。日本列島の北から南まで、厳選された人気レトルトカレー群。結局、選びきれずに、奥のコーナーへ行き『黒亭の生ラーメン』を買ってしまった。
更に、悩んでいるのは、どの程度のモルノードがカレーのルウとしては最適なのかが、分からなくなっている。ねっとりしたルウは苦手であり、ジャブジャブとしたスープカレーも好みではない。ただ、どの程度のモルノードが良いのか、完璧悩み、負のスパイラルに入り込んだ状態だ。
これまで数十年間に食したカレーライスは何食、何種類あるのか記憶にないが、今まで最高に旨いと思ったのは、女性スタッフたちが、筆者の亡き母の復刻版カレーライスを作ってくれたものではなかろうか。
欧風と和風の中間地点に着地したようなルウであり、牛肉は最上級に近いものを使っている。カレー皿に盛ったカレーライスを三杯食すのが、常であった筆者だが、その母の復刻版カレーライスの時も、三杯食してしまった。
何故、女性スタッフが母のカレーライスを作れるのかと聞けば、母が存命の時に、何度かスタッフに差し入れていたようなので、その時にレシピを貰ったとのこと。
勿論、昔の母のカレーライスはルウから作っていたので、上述の復刻版とはやや異なるが、味付けについては、ほぼ間違いない香辛料のバランスであったと記憶している。
これは憶測であるが、母の両親は、戦前、海外で洋食レストランを経営していたと聞いている。その当時、子供だった母が、ハイカラな洋食の味を覚えていたのではないかと。
人間は面白いもので、大人になってどんなに極上の料理を食べたとしても、幼い頃から食べ慣れた、おにぎりやカレーライスに回帰するのである。まあ、いい意味で、『餌付け』の罠に嵌っているに違いない。
話はどんどん飛んでしまって申し訳ないが、『食テロ』のカレーの話はここらで、お仕舞い、お仕舞い。
<ダイニングキッチン九曜杏のカレーライス群>
(熊本ホテルキャッスル)
▼カキフライカレー
▼カツカレー
▼カツ+激辛カレー
▼焼き野菜カレー
▼ビーフカレー
▼焼き野菜カレー
▼ビーフカレーと焼き野菜
▼赤鶏と焼き野菜のスープカレー
▼激辛カスタマイズカレー
▼ハンバーグとカレールウ2種
▼ビーフカレー
▼ビーフ+激辛カレー
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