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片田舎で製造された木村ピアノ(再掲載)

▼木村ピアノ(山鹿市立博物館所蔵)

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 昨夜、NHK BS プレミアムカフェ「ピアノと日本人」(2017年放送)が再放送された。確か、筆者も取材した記憶があったと思い、早速当社ニュースから検索したところ、2015年8月15日付けで「片田舎で製造された木村ピアノ」と題して、記事を書いていた。

 NHKさんの情報源は定かではないが、Googleで「木村ピアノ」で検索したところ、検索1ページ目に筆者の記事も抽出されたので、何となく、勝手ながら嬉しさが込み上げてきたのである。実は、山鹿市立博物館で当時の館長と立ち話の後に取材したものだった。

 ピアノと聞けば、ヤマハやカワイ、そして海外のスタンウェイなどを思い浮かべるが、当時、庶民には手が届かぬような高価なピアノが、この片田舎の熊本県山鹿市で製造されたことは、驚くばかりか、それが生まれ故郷となれば、嬉しさも倍増するのである。

 以下は、2015年8月15日付けの当社過去記事。ネット事業を1995年からスタートした当社(ディー・アンド・エルリサーチ株式会社)としては、今回の検索結果と、NHK BSにてドキュメンタリーとしてアーカイブが残っていることに、更に、嬉しさ倍増するばかり。

 何の気なしに記事にしたものが、これほどまでに価値があるのだから、生まれ故郷の田舎も捨てたもんじゃないと、独り言。因みに、木村兄弟が製造した「木村ピアノ」は十数台だが、山鹿市に残る「木村ピアノ」は、山鹿私立博物館に寄贈された、この1台のみとなる。

※スタンウェイの前身第一号ピアノ:1835年
(作者:ハインリッヒ・エンゲルハルト・シュタインヴェーク)
※ヤマハ第一号ピアノ :1900年
※木村兄弟第一号ピアノ:1924年
※カワイ第一号ピアノ :1928年

▼2015年8月15日付けの過去記事(一部)

 帰り際に何気に置いてあった小さなピアノに目が行った。じろじろ見ていると、館長が説明に来てくれた。

 何と、1924年頃(大正時代末期)に、山鹿市の木工所職人だった木村兄弟が製作したピアノらしい。鍵盤も象牙製。軽く鍵盤を抑えた音が、とにかく透明感があり、こんなに立派で豪華なピアノを、山鹿の職人が作ったと聞けば、とても誇らしく思えてならない。

 当時は、国産アップライトピアノが650円、スタンウェイなどの輸入ピアノが1600円で(当時の公務員の初任給が60円の時代)、とても庶民の手が届くものではなかったようだ。

 館長から特別に取材許可を得て、鍵盤を叩いてみた。ちょろんとビートルズのヘイジュードの頭の部分だけ弾かせて貰ったが、手触り、鍵盤(象牙)の重みと戻り、奏でられる音色に驚いてしまった。失礼な話だが、片田舎の山鹿で製造されたピアノとは思えぬほど、完成度が高いことに、また、当時の兄弟職人の腕がとんでもないことに気付かされた。

 蛇足だが、私が自宅に持っている電子ピアノ(本格的な造りの結構なお値段のYAMAHAピアノ)でさえも、その生の音には敵わぬことがよく分かる。今回の取材では素敵な発見があり、すこぶる清々しい気持ちで帰途についた。

https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1439618790Link


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写真・文責:西田親生

                         

  • posted by Chikao Nishida at 2022/4/28 12:00 am

日本の国土面積は、意外に広い!

newstop


 日頃からなかなか世界地図を見ることがなくなって、何年が経つだろうか。最近の、余りにもローカライズされた生活に甘んじていることを反省した。勿論、国内外からの写真愛好家グループ「Obscura Photo Club」を主催しているので、コミュニケーションで英語を使うことで、グローバル化と思っていたが、頭に地図が浮かばないでは、グローバルとは言えない。

 2月24日、ロシアによるウクライナ侵略が始まり、ローカライズされていた生活が一変した。グローバル感覚が薄れていた中で、ウクライナ危機が火を付けてくれた。よって、無料ダウンロード可能な世界地図(白地図)を入手することに。ロシアのジェノサイドで苦しんでいるウクライナ国を中心に、他国の位置関係などを検証することにした。

 何より、各国の歴史、国土面積、人口や産業に関心を持った。小学校から中学校と、義務教育課程で学んだ古い地理感覚。随分国名も変わっている。ただ、国土面積については、ヨーロッパの人たちと会話を交わしていると、日本国土がとても小さいという感覚を持たれていることに気づいたのである。

 メルカトル図法を見れば、ヨーロッパや北米の人たちからは、日本は極東という、東の果てにある小さな島国と見られがちで、図の収差のために、やけに日本がちっぽけに見えて仕方がない。ところが、世界約200ヵ国の中では、日本国土面積の順位は62位(Wikipediaより)と、思いの外、広い。

 噛み砕いて説明すると、意外にも、皆さんがご存知のドイツ、ベトナム、マレーシア、ポーランド、イタリア、フィリピン、イギリスよりも日本の国土面積が広い。ウクライナ及びその周辺国家を見ても、ルーマニア、ベラルーシ、ギリシャ、ブルガリア、ハンガリーなどよりも、断然広いことになる。

 勿論、世界最大の国土を有するのは、ロシアである。世界総陸地の11.5%を占めている。その広さは、米国やカナダ、中国のそれぞれ約2倍の広さになる訳だが、ツンドラ地帯などの一般的な生活には不向きな地域を差し引けば、広大な割には西欧や北米の方が、有効活用できる土地は多そうだ。

 しかしながら、それだけ広い国土を持つロシアが、私利私欲、歪んだ歴史観、宗教観、政治観によって、ウクライナやその他周辺国、特に、西側に近い小国を威嚇殲滅しようとするなど、主権国家の乗っ取り工作を仕掛けるのは、時代錯誤も甚だしい。理解できるはずもなく、認める者は誰一人としていない。

 ヨーロッパ圏は、現在の日本であれば、各国が47都道府県のようなリレーションシップを維持し、隣の県境を跨いで気楽に旅行できるような自由なところだ。東側の大国(大国と呼ぶにはふさわしくない神経過敏国)が、皆の自由(Freedom and Liberty)を潰そうとするのだから、とんでもない話だ。

 そうそう、本日は、ならず者や筋論が通らぬ神経過敏国の話をする予定ではなかったので、本論に戻すことにする。

 再び、世界白地図を見ていると、こんなに地球は小さいのかと思ってしまう。知人が多いヨーロッパであるので、旅客機に乗りひとっ飛び。また、豪華客船の旅であれば、長期間の旅を楽しむこともできる。ただ、予算的にも時間的にも叶う話ではないので、地図上で航海してみようかと・・・。

 パリやローマなどは、しっかりと記憶に刻んで歩いたので、時折、Google Mapsをネットで開き、自分が歩いたところや立ち寄ったホテル、レストランなどをぐるぐる見回すこともある。随時SNS上で発信される、ウクライナ情勢。同国へは一度も足を踏み入れたことはないが、いつの日か、ひまわり畑と青空の地平線を見てみたいものである。

 因みに、筆者が参加しているBehance(芸術家の集まるサイト)で、フォロワーを調べてみると、十人近くがウクライナ(キーウやオデーサ)出身の芸術家がいる。素敵なデザインをする人、油絵を描く人、そして、流石にIT王国なのか、3D CGにて建築物やインテリアデザインを仕事とする、素敵な方々ばかりだ。

 これからも、非道なるロシア侵略に決して怯むことなく、素晴らしい作品を創造されることを祈るばかり・・・。

▼ウクライナ出身のデザイナーMs.Alla AVitkoの過去記事
https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1650466800Link

※国別国土面積順位などはWikipediaを参照
※世界白地図は白地図専門店(freemap.jp)よりダウンロード


▼見慣れた日本人感覚の世界地図
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文責:西田親生

           

  • posted by Chikao Nishida at 2022/4/27 12:00 am

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