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「一生、現役!」が作るカツ丼・・・

▼「一生、現役!」の仕事環境「やすらぎ館」のスタッフたち
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 下3枚の「カツ丼」の写真は、全て鹿央物産館のふれあい館で食したものである。今年の6月12日から足繁く通うようになり、しっかりと数えてはいないが、同店の「カツ丼」だけでも十数回は食しているに違いない。

 その「カツ丼」だが、時には大盛りだったり、時には米の質や水加減が違ったり、出汁が少なかったりと、若干のブレがある。それは、どこのレストランでも言えることだが、作る人により差が出たり、大勢の客でてんやわんやで目が届かなかったり、少々のブレは仕方ないことだ。特に、同店が五つ星ホテルのレストラン(質の量化・量の質化を徹底しているところ)ではないのだから・・・。

 先日、「カツ丼」を注文して、30分経っても来なかったことがあった。筆者の後に4名が「カツ丼」を頼んでいたが、お茶を飲んでいる間に、15分経って右斜め前のお客に「カツ丼」が2セットサーブされ、更に、15分ほどが経って、後ろの客に「カツ丼」が2セットサーブされた。

 「ん?」と思いながら、30分経ってもこちらのテーブルに「カツ丼」が来ないので、厨房近くまで行って確認することにした。何故か、料理の受け渡し口のすぐ下に「カツ丼」が置きっ放しとなっていた。多分、筆者のものと思うが、上の4名よりも早く注文していたので、器の蓋を取ってみると、既に蒸れている。「申し訳ないけれども、作り直してください!」と伝えた。

 少々気不味い空気になってしまったけれども、誰が正しく、誰が間違っている事など問題ではないので仕方ない。どれくらいの時間、置いてきぼりになっているのか分からないが、料理というものは、注文から15分以内に何らかのアクションがあり、食する瞬間の温度が重要になってくる。よって、既に蒸れたものはコンプレして、再度調理を促したのだった。

 されど、筆者は激昂はしなかった。何故なら、70代、80代のおばあちゃんたちが一所懸命、「一生、現役!」で仕事をしている食事処なのだから、その程度のイージーミスを根に持ち、突っ込む必要はない。いつぞや、施設の或る方が「ここは死ぬまで現役でやってるんです!」と仰っていたが、高齢化社会となり、「一生、現役!」と言える施設は、全国でもすこぶる稀有であり、貴重なお手本ではなかろうかと常々感じていた。

 お陰様で、「カツ丼」は新たに熱々のものをサーブしてもらい、無事、美味しく頂くことができた。帰り際に、レジでコンプレした「カツ丼」の分も支払おうとしたが、「一生、現役!」のおばあちゃんは受け取ろうとしない。それで、「カツ丼が遅くなったのは何かのトラブルだけれども、作り直してと頼んだのは私ですよ。受け取らなければ二度と来ませんよ!」の言うと、渋々コンプレ分のお代を苦笑いしながら受け取ってくれた。

 このような小さなトラブルが生じた時に、激昂して大声を上げる客もいるに違いない。更に脅しのような口調で威嚇して、支払わずにドンドンと足音を立てて帰る客もいるのだろうと。まあ、そのような民度の低い客は二度と来て欲しくはないが、「お金を払う方が偉いんだ!」と思っている人は、想定外に多くいるようだ。そんな人は、己の背中をじっと客観視することをオススメしたい。・・・そうすれば、日頃のイライラが無くなること、間違いない。

 いやはや、先般お聞きした「一生、現役!」という名言・・・筆者もまた、豪語できるような仕事環境を創りたいものである。


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◎鹿央古代の森 鹿央物産館
 熊本県山鹿市鹿央町岩原2965/TEL 0968-36-3838
 物産館営業時間 10:00~17:00(直売所8:00~)
 ※定休日:月曜日(祝日の時は翌日)
 ※季節限定の料理は要予約(電話にてご予約ください)

▼鹿央古代の森 鹿央物産館公式WEBサイト
 http://kao-kodainomori.comLink

                     

  • posted by Chikao Nishida at 2018/8/21 03:39 am

地に沈んだ「向こう三軒両隣」。

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 良き時代と言われた昭和は、「向こう三軒両隣」が日頃の感覚であった。その昭和に生まれた筆者としては、現在、都市部に住んでいるとしても、近所のご老人や子供達を気遣う気持ちはないと言っては、嘘になる。

 或る時、近所のご老人(高齢女性)と立ち話をすることがあった。ご老人曰く、「最近、高齢となって、腰や足の痛みもあり、ちょっと野菜を買いに行くにも大変なんです。主人も免許証を戻そうかとも言ってますし。また、近場の共同畑で、茄子やニガウリ、キュウリなどは作ってはいるけど、段々と辛くなって・・・。」と、筆者に愚痴を交えての弱音を吐いていた。

 筆者は取材方々、地方の物産館などに立ち寄ることもあるので、「では、名刺の裏に大きく私の携帯電話を書いておくので、何か必要なものがあったら、遠慮なく連絡してください!」と言って、名刺をご主人の分を含め2枚手渡したのであった。

 それから数日後、たまたまお縁近くにそのご老人が居たので、「明日、物産館に行くので、カボチャとか人参とか買ってきましょうか!?」と言うと、豹変したように、怪訝そうな顔で「いえいえ、結構です。」と、数日前とは全く別人のように断りの言葉だけが飛んできたので、少々考え込んでしまった。要らぬ世話だったのかと・・・。

 実は、日頃のそのご老人の挙動を見ていると、すこぶる特徴的なものがある。筆者が取材から戻り、車を駐車場へ入れようとすると、必ず、お縁のカーテンが揺れ動き、チラチラとこちらを見ている。時には、わざわざ玄関から出てきて、咳払いやご主人との会話で大声を上げて、その周りをウロウロしている。認知は入っていないが、どうも気になるらしい。

 これは何度も迷惑を被った話だが、常々、そのご老人の息子たちの公道における無断駐車で、何度か苦言を呈したことがあった。それが、ご老人や息子たちの記憶に、筆者が「悪玉菌」として刻み込まれているのだろうと。しかし、原因は、向かいの筆者の駐車場の真ん前に、駐車するという違法行為をしているのだから、逆恨みがその家庭内の認識となれば、「向こう三軒両隣」どころの話ではない。

 だったら、愚痴を交え、困り果てたようは言葉をこちらへ発するものではなさそうな・・・。このように、些細なことではあるものの、良き時代の「向こう三軒両隣」の心は、根こそぎ地の底に沈められているらしい。特にそのご老人の家庭では、顕著なようだ。

 素直になれないご老人は、決して幸福な道を歩んでいない。心温まる人生を一日一日歩んでいるご老人ならば、もっと日頃から笑顔が多いはずであると、妙な歪みを感じながら、「信頼」という言葉さえ無くしてしまったご老人の行く末を案じるばかりとなった。

 つい最近、スーパーボランティアのご老人が報道を賑わせているけれども、神様仏様のような人物は、すこぶる稀有な時代となっている。対価を求めないのがボランティアの真の姿。そのご老人の執念が幼い子供の命を救ったというニュースを拝見する度に、本来の日本人精神文化について、強いメッセージを受けたのだった。・・・言葉は悪いが、目の前のご老人とは雲泥の差であると・・・。

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  • posted by Chikao Nishida at 2018/8/20 12:00 am

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