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離れ九曜の透し彫り・・・

▼観光客なのか、一人の女性が熱心に撮影していた。
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 泰勝寺は、細川家の菩提寺。熊本市内中心部から、車で約10分ほどのところにある。・・・大きな手水鉢横の急な石段を登ると、そこには荘厳な廟があった。

 溜池や茶室などへ何度も足を運び入れたものの、同廟を取材したのは初めてのこと。細川ガラシャが使ったという小さな手水鉢も置かれ、無言のままに江戸時代へとワープする、不思議な空間である。

 廟は、丸く大きな暮石を包み込むように、屋根付きの建物で覆われている。丁度、陽が傾きかけた頃だった。暮石の上方に、細川家の家紋「離れ九曜」が影絵のように見えた。更に目を凝らして見ると、何と欄間に透し彫りされた「離れ九曜」に太陽光が当たり、その形が暮石に映し出されていたのであった。

 太陽光の入射角は、朝と夕に、その暮石に「離れ九曜」の家紋が投影されるように設計されているのではないか。数百年前の和の建築技術の高さに、正直驚きの色を隠しきれない。・・・大した知恵であると。


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  • posted by Chikao Nishida at 2016/11/29 12:00 am

観光客で賑わう水前寺成趣園(3)

▼古今伝授の間
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 陽が傾きかけた古今伝授の間(水前寺成趣園)を撮影したのは初のこと。ホワイトバランスを晴天にして撮影したところ、普段よりもやや赤みがあり、マイルドな絵面となった。しかし、曇天であったために光の射し具合が思いの外弱いので、シャープに紅葉の美しい透過を写し出すことはできなかった。

 その他、何か面白い被写体はないかと歩き回っていると、奥の方にアオサギらしきものが見えたので、じわじわと静かに近寄り、3メートルほどの距離で覗き込むと、全く微動だにしない。オブジェなのかと首を傾げ、カメラの設定をちょっと弄った瞬間に、その首だけがグルッと回った。

 「生きているし!」と呟くと、その角度のままで、また動かない。左手より英国からの観光客が私の撮影終了を待っていたようで、「Go ahead, please!」と促すと、その女性もデジカメを取り出し、パントマイムを目の前で披露しているアオサギの撮影を始めた。成鳥ほど大きくない、このアオサギ。ただ、右足を痛めて、じっとしているのかも知れないと・・・。

 それから5分ほど我々が撮影しても、全く警戒しないアオサギ。撮影を終わると、やっと動き出し、古今伝授の間近くの岩へ向かって飛んで行った。菊池川、内田川、千田川などの鷺は警戒心が強く、人馴れしていないので、この距離での撮影は不可能だ。英国からの観光客も、動物園にでも来たかのような感覚で、恐竜の子孫を撮影して楽しげであった。]


▼古今伝授の間周辺の紅葉
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▼人馴れしているアオサギ
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  • posted by Chikao Nishida at 2016/11/28 12:10 am

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