2009/01/14
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その7
ストレスというものは、自分だけが感じているものではないので、時には、あなたがストレスに苦しんでいる人から相談を受ける事もあるでしょう。
そういう場合、気をつけなければいけないのは、自分自身そのストレスに苦しんでいるため、その人の苦しみがわかったような気がして、安易に「わかるわかる」「たいしたことないよ」「それだったらなぁ」などと返してしまう事です。
特に、死にたいほど苦しみ悩んでいる人にとって、そう簡単に片付けられてしまったら、「やっぱりわかってもらえないんだ」という絶望感を誘い、勇気を振り絞って開けようとした心の窓を閉ざしてしまう事にもなります。
こういう場合には、とにかく聴く事です。
何回も堂々巡りするかもしれません。
その話しを聞きながら、その人が感じている心の苦しみや悲しみ、つらさを聴く事です
アドバイスしようとする必要はありません。
何でも話せる安全な環境だよというシグナルを相手に与える事が重要なのです。
受け入れられたという安心感を実感したとき、はじめてあなたの言葉に耳を傾ける余裕ができるので、そういう場面が訪れるまで、じっと話しを受け止める必要があります。
ただし、話しを聴くという作業はものすごく疲れます。
連日連夜続いたら、いかにタフなあなたでも参ってしまうでしょう。
そういう時、話しを聴く専門家であるカウンセラーの存在を思い出して下さい。
大切な人を支える窓口は1つでなくてもいいのです。
■
登録2009/01/14 21:16:41 更新2009/01/14 21:16:41
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2009/01/13
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その6
ストレスを解消する上で、大きな存在の1つは恋人や夫、妻である事には違いありません。「逆にストレスだよ」などとおっしゃらずに少々おつきあい下さい。
カウンセリングをしていると,たまに「どうも最近倦怠期で・・・」「相手の嫌なところばかり見えて」というお話を伺う事があります。
そう言う場面でアドバイスする事はほとんどないのですが、個人的には色々と考えさせられる問題であります。
まず、愛って何? という問題に行き当たります。
子孫を残すための本能としての生殖活動という身体的なレベル
相手の存在によって自分が幸せになるという心理的なレベル
このレベルは恋愛という過程の中で経験しておられる事と思います。
しかし、その上には、
相手の存在の全てを認め、何も求めない
という精神的なレベルが存在しています。
そこには抱擁も、愛の言葉も必要不可欠なものではなく、欠点を含めた相手の存在そのものを愛おしく感じ、一緒に生きている、または一緒に生きた事を幸せと感じられる状態です。
「倦怠期」云々と悩んでいる人は、今,そのレベルに向かって一生懸命に模索している段階ではないかと、私は感じています。
■
登録2009/01/13 22:15:47 更新2009/01/13 22:15:47
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2009/01/11
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その5
自分にとって有害になるストレスをリセットする手段として,非日常的な出来事というのは確かに有効です。
「旅」というものも、かなり有効であると思います。
※うつの人には勧めないで下さい
旅と言っても外国に行ったり世界一周をしろと言っているわけではなく、普段は乗らないローカル線に乗って途中下車をしてみたり、港町にふらりと行って堤防で釣りをしているおじさんに声をかけてみたり、温泉まんじゅうを蒸かしているおばさんと世間話をしてみたり、そんな何気ない非日常の世界での出会いがストレスから心を解き放ってくれます。
出来る事なら夫婦でふらりと旅すれば最高でしょう。
お互いの今まで見えていなかった面を発見する事が出来るかもしれません。
■
登録2009/01/11 21:01:42 更新2009/01/11 21:01:42
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2009/01/09
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その4
人の持つ感情というものは、すなおにそのまま出せる状況にあれば、特に害になるものではありませんが、それを押し殺したままの状態で放置しておくと、本能が非常事態と勘違いして、さまざまな症状が出てきてしまう事があります。
人は色々な感情を行ったり来たりしながら生活しています。
しかし、それを素直に表現できない場面にしばしば遭遇します。
それは「男は泣いては行けない」といったジェンダー的なものであったり「世間体」などの社会的なものであったり様々ですが、「群れ」の一員としての生存方法を選択した人間の本能との葛藤を引き起こします。
例えば、「泣く」ことによって救援を求めるという本能と、「泣いてはいけない」という自分の持っている規範がぶつかって感情が混乱を起こし、悲しいという感情をなかったことにしてその場を収集しようとします。
感情は無かった事になって麻痺しても、本能は救援を求めており、それが身体にストレス反応を起こさせるのではないか、というのが私の説です
とすれば、いかに抑えつけた感情を、安全な場所で解放するか、という事がストレスから身を守る上で重要なのではないでしょうか
■
登録2009/01/09 21:54:39 更新2009/01/09 21:54:39
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2009/01/08
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その3
心がしんどいあなたに
あなたは今、谷底の卵の中で目を覚ましたところです。
まわりには、苦しさや悲しさ、辛さや腹立たしさと言った殻(から)が何重にも取り巻いています。
あなたは今、自分だけの力でその殻を破ろうとしています。
そして、ひび割れた殻から垣間見えている景色は、暗い谷底のものです。
空の上では、崖の上に生まれた仲間たちが気持ち良さそうに滑空しています。
あなたは何で自分ばかりこんな谷底にいるのだと嘆いているでしょう。
卵の殻を破る事がばからしく思えているかもしれません。
けれども
間もなく太陽の光は谷底にも射し込んできます。
あなたは地を這いずるものではなく、太陽に向かって羽ばたく羽根をもっている事に気がつくでしょう。
そして
谷底から、仲間が滑空している空より高く舞い上がるエネルギーは
その殻を苦しみながら破ることで生まれていた事に
空高く舞い上がってから
気が付く事でしょう
■
登録2009/01/08 20:05:31 更新2009/01/08 20:09:05
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2009/01/06
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その2
人はなぜ無くしたものにこだわるのでしょう。
例えば、恋愛をしているとき、目の焦点は相手に合っており、自分自身の眼球を意識してはいないと思います。
おいしそうな匂いをかいでいるときは鼻の存在よりも、それがどのような味であるか想像する方に意識が向かうでしょうし、美しい音楽を耳にしたとき、鼓膜ではなく、その音楽に意識が向かうでしょう。
何かに焦点が合っている時、それに全ての意識が向かっています。
焦点が何か意味を感じられるものに向けられている時には、全てがその意味に向かうので、ストレスもその意味へ向かって、困難を乗り越えるためのバネになってみたりします。例え他人から見て不幸だと思えるような状態にあっても、本人はそうは感じていません。
しかし、その意味を見失ったとき、次の意味が見つけられなければ、人はその苦しさから逃れるために身近に快楽を見つけるか、その苦しさの原因と思われる無くしたものに焦点が合ってしまいます。
そういうときの快楽は、どこか醒(さ)めていて、心の隅には罪悪感さえあるのが特徴です。
焦点が無いものに向かった場合、それは過去の出来事かもしれませんし,身体や心についた傷かもしれませんが、全てがそれに結びついて意味付けがなされ,例え他人から見て幸福じゃないかと思えるような状態にあっても、本人は苦しい・空しい・さびしいといった状態になっているのです。
■
登録2009/01/06 00:07:23 更新2009/01/06 00:07:23
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2009/01/05
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その1
同じストレスでも、人によって、状況によって受け止め方は異なるというお話をいたしました。
では、どうしたら出来るだけマイナスに受け止めず、人生を生きる上でのスパイスとしてストレスを活用して行くか、考えて行きたいと思います。
よく、「あの人は◯◯な人だから」と私達は無意識にラベル貼りをしています。
そして、そのラベルをフィルターにして見るため、その人がその行動を通して表現している意図と、周囲の人々の受け止め方にずれが出ていたりします。
◯◯のはずな人が△△の人のような行動をとって驚かされたりします。
人間はこんな人だとラベルを貼れるほど単純には出来ていませんし、違う行動をとろうと決心した瞬間に、他人がそうやって期待(良い意味でも,悪い意味でも)しているのを裏切る事が出来るのです。
人間は身体と心と精神が統合された存在であると私は考えています。
ゲシュタルト的に言えば、図と地が柔軟に展開できる統合された人格という事になるでしょう。
自分に何か欠けた部分がある場合、健康な時にはその欠けた部分を補うために残った部分をどう使うか、補えないのであれば欠けた部分があるという事を受け入れて、他に出来る事はないか探すという行動に出ます。
しかし、健康でない時には、自分の目はその欠けた部分にのみにしか目が行かず、全てはその欠けたマイナス要因に結びついて、他人の善意も悪意に、楽しい刺激もストレスにしか感じられなくなります。
満たされなかった過去に自分自身がとらわれていたり、いたずらに未来を恐れて動きがとれなくなったりします。
なぜ、人は欠けたもの,無くしたものにこだわってストレスを悪玉に変えてしまうのでしょうか。
そのあたりを考えて行きたいと思います
■
登録2009/01/05 00:00:16 更新2009/01/05 00:00:16
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2009/01/04
メンタルヘルス
ラジオ収録開始
PODCASTLIFEに新しいラジオ番組を持たせていただける事になり、収録が始まりました。タイトルは「心の小春日和」
寒い季節にぽっかりと暖かい日があるように、明日の寒さを乗り越えるための,ちょっとした心のよりどころになると良いなと思っております。
■
登録2009/01/04 18:09:45 更新2009/01/04 18:09:45
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プロフィール
産業カウンセラーは、心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を、自らの力で解決できるように援助することを主たる業務としています。
その仕事は、時代とともに変化してきました。創成期は高度成長時代の初期にあたり、地方から集団就職してくる若者の援助者として。高度成長時時代のピークには、OA革命に象徴される職場環境の激変の中における、メンタルヘルス対策の推進者として。そして現在は、リストラに苦しむ多くの人たちや、過度なストレスにより心身の不調をきたす人たちの良き理解者・援助者として活躍しています。
また、産業カウンセラーには、その学識、技能および素養によって段階があり、資格取得後も日々自己研鑽に励んでいます。
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