2009/01/09
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その4
人の持つ感情というものは、すなおにそのまま出せる状況にあれば、特に害になるものではありませんが、それを押し殺したままの状態で放置しておくと、本能が非常事態と勘違いして、さまざまな症状が出てきてしまう事があります。
人は色々な感情を行ったり来たりしながら生活しています。
しかし、それを素直に表現できない場面にしばしば遭遇します。
それは「男は泣いては行けない」といったジェンダー的なものであったり「世間体」などの社会的なものであったり様々ですが、「群れ」の一員としての生存方法を選択した人間の本能との葛藤を引き起こします。
例えば、「泣く」ことによって救援を求めるという本能と、「泣いてはいけない」という自分の持っている規範がぶつかって感情が混乱を起こし、悲しいという感情をなかったことにしてその場を収集しようとします。
感情は無かった事になって麻痺しても、本能は救援を求めており、それが身体にストレス反応を起こさせるのではないか、というのが私の説です
とすれば、いかに抑えつけた感情を、安全な場所で解放するか、という事がストレスから身を守る上で重要なのではないでしょうか
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登録2009/01/09 21:54:39 更新2009/01/09 21:54:39
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2009/01/08
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その3
心がしんどいあなたに
あなたは今、谷底の卵の中で目を覚ましたところです。
まわりには、苦しさや悲しさ、辛さや腹立たしさと言った殻(から)が何重にも取り巻いています。
あなたは今、自分だけの力でその殻を破ろうとしています。
そして、ひび割れた殻から垣間見えている景色は、暗い谷底のものです。
空の上では、崖の上に生まれた仲間たちが気持ち良さそうに滑空しています。
あなたは何で自分ばかりこんな谷底にいるのだと嘆いているでしょう。
卵の殻を破る事がばからしく思えているかもしれません。
けれども
間もなく太陽の光は谷底にも射し込んできます。
あなたは地を這いずるものではなく、太陽に向かって羽ばたく羽根をもっている事に気がつくでしょう。
そして
谷底から、仲間が滑空している空より高く舞い上がるエネルギーは
その殻を苦しみながら破ることで生まれていた事に
空高く舞い上がってから
気が付く事でしょう
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登録2009/01/08 20:05:31 更新2009/01/08 20:09:05
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2009/01/06
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その2
人はなぜ無くしたものにこだわるのでしょう。
例えば、恋愛をしているとき、目の焦点は相手に合っており、自分自身の眼球を意識してはいないと思います。
おいしそうな匂いをかいでいるときは鼻の存在よりも、それがどのような味であるか想像する方に意識が向かうでしょうし、美しい音楽を耳にしたとき、鼓膜ではなく、その音楽に意識が向かうでしょう。
何かに焦点が合っている時、それに全ての意識が向かっています。
焦点が何か意味を感じられるものに向けられている時には、全てがその意味に向かうので、ストレスもその意味へ向かって、困難を乗り越えるためのバネになってみたりします。例え他人から見て不幸だと思えるような状態にあっても、本人はそうは感じていません。
しかし、その意味を見失ったとき、次の意味が見つけられなければ、人はその苦しさから逃れるために身近に快楽を見つけるか、その苦しさの原因と思われる無くしたものに焦点が合ってしまいます。
そういうときの快楽は、どこか醒(さ)めていて、心の隅には罪悪感さえあるのが特徴です。
焦点が無いものに向かった場合、それは過去の出来事かもしれませんし,身体や心についた傷かもしれませんが、全てがそれに結びついて意味付けがなされ,例え他人から見て幸福じゃないかと思えるような状態にあっても、本人は苦しい・空しい・さびしいといった状態になっているのです。
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登録2009/01/06 00:07:23 更新2009/01/06 00:07:23
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2009/01/05
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その1
同じストレスでも、人によって、状況によって受け止め方は異なるというお話をいたしました。
では、どうしたら出来るだけマイナスに受け止めず、人生を生きる上でのスパイスとしてストレスを活用して行くか、考えて行きたいと思います。
よく、「あの人は◯◯な人だから」と私達は無意識にラベル貼りをしています。
そして、そのラベルをフィルターにして見るため、その人がその行動を通して表現している意図と、周囲の人々の受け止め方にずれが出ていたりします。
◯◯のはずな人が△△の人のような行動をとって驚かされたりします。
人間はこんな人だとラベルを貼れるほど単純には出来ていませんし、違う行動をとろうと決心した瞬間に、他人がそうやって期待(良い意味でも,悪い意味でも)しているのを裏切る事が出来るのです。
人間は身体と心と精神が統合された存在であると私は考えています。
ゲシュタルト的に言えば、図と地が柔軟に展開できる統合された人格という事になるでしょう。
自分に何か欠けた部分がある場合、健康な時にはその欠けた部分を補うために残った部分をどう使うか、補えないのであれば欠けた部分があるという事を受け入れて、他に出来る事はないか探すという行動に出ます。
しかし、健康でない時には、自分の目はその欠けた部分にのみにしか目が行かず、全てはその欠けたマイナス要因に結びついて、他人の善意も悪意に、楽しい刺激もストレスにしか感じられなくなります。
満たされなかった過去に自分自身がとらわれていたり、いたずらに未来を恐れて動きがとれなくなったりします。
なぜ、人は欠けたもの,無くしたものにこだわってストレスを悪玉に変えてしまうのでしょうか。
そのあたりを考えて行きたいと思います
■
登録2009/01/05 00:00:16 更新2009/01/05 00:00:16
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2009/01/04
メンタルヘルス
ラジオ収録開始
PODCASTLIFEに新しいラジオ番組を持たせていただける事になり、収録が始まりました。タイトルは「心の小春日和」
寒い季節にぽっかりと暖かい日があるように、明日の寒さを乗り越えるための,ちょっとした心のよりどころになると良いなと思っております。
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登録2009/01/04 18:09:45 更新2009/01/04 18:09:45
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2009/01/03
メンタルヘルス
ストレスってその10
それでは、少し、ストレスについて整理してみます。
(以下、セリエの説とは少々異なりますので、試験勉強中の方はテキストの方を重視して下さい)
ストレスの要因となるものには、温度や天候などの環境的なものや人間関係や仕事などの社会的なものがあり、それが個人の心理状態、特に自分自身が何に意味を見いだしているかという実存的な価値観との相互作用により、ストレス反応が引き起こされると私は考えています。
そして、それによって生み出されたさまざまな反応を分類して分析したのがフロイトの「防衛機制(ディフェンス・メカニズム)」なのではないかと思っています。
学術的な検証を意図してはいないので、防衛機制について細かくは述べませんが、防衛機制は欲求不満や葛藤(かっとう)による破局を予感したときの自己を防衛しようとする無意識の反応であり、逃避・抑圧・投影(投射)・同一視・反動形成・合理化(理屈付け)・補償・昇華・置き換え・摂取・抑制・退行・感情転移・知性化があります。
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登録2009/01/03 10:17:33 更新2009/01/03 10:17:33
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2009/01/02
メンタルヘルス
ストレスってその9
あれもしたくないけど、これもいやだというタイプの葛藤を起こす人が,なぜ危機に陥りやすいかというところを考えて行こうと思います。
人間が他の動物と大きく違うのは、本能から自由になれるという事です。
他の動物は、自分の種のライフサイクルに従って、食欲・性欲・睡眠欲に忠実に行動しています。もちろん満たされなければ欲求不満になりますが、満たされればそれで解決する問題です。
人間は見ず知らずの人のために自分の事を後回しにする事も出来ますし、復讐したい相手を許すという事が出来る人もいます。
そういう本能に反する行動は大変なストレスかと思うと、さにあらじ、結果としてすがすがしい気持ちになったりします。
これは、人間が意味を求めて生きる動物である事を意味しています。
苦しいのは自分の本能を満たせないからではなく、自分は何のために生きるのか、生きている意味がどこにあるのか見えないところに起因しているのです。
普通の人なら耐えられないような逆境にあって、生き生きと暮らし、あるいはすばらしいことを成し遂げたりと言った話しを耳にした事は一度はあると思います。
苦しいとつい自分の人生や環境を恨んだりしがちですが、自分ではどうしようもない、極限の環境にあっても、それでも自分が生きている意味があるのだと気がつく事が出来れば、その意味のために自分が取れる行動がまだまだあるのだという事に気がつきます。
さて、あれもいや、これもいやで何の行動もとれない人というのは、自分自身の中で意味に向かうべきエネルギーを「何もしないために」すり減らし、それが何の結果にも繋がらない事が自分でも(意識しているかどうかは別にして)分かっているので苦しいのです。
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登録2009/01/02 00:00:29 更新2009/01/02 00:00:29
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2009/01/01
ご挨拶
明けましておめでとうございます
皆様新年あけましておめでとうございます
。
無事に年神様をお迎えできましたでしょうか。
静岡でも今日は無事に日の出を迎え、穏やかな元日となっております。
私達は運命に翻弄される存在ではなく、どんな抗えない運命の中にあっても自分自身の行動を選択する自由を持っています。
どうせ飛べない鶏やドードー(絶滅した飛べない鳥:おいしいので乱獲されたらしい)なんだとあきらめる前に、太陽に向かって羽ばたいてみませんか。自分では気がつかなかった鷲や鷹の翼を持っているかもしれません。
皆様にとって、すばらしい年になりますように(^o^)
今朝の富士山です(^o^)
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登録2009/01/01 09:06:12 更新2009/01/01 10:36:37
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プロフィール
産業カウンセラーは、心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を、自らの力で解決できるように援助することを主たる業務としています。
その仕事は、時代とともに変化してきました。創成期は高度成長時代の初期にあたり、地方から集団就職してくる若者の援助者として。高度成長時時代のピークには、OA革命に象徴される職場環境の激変の中における、メンタルヘルス対策の推進者として。そして現在は、リストラに苦しむ多くの人たちや、過度なストレスにより心身の不調をきたす人たちの良き理解者・援助者として活躍しています。
また、産業カウンセラーには、その学識、技能および素養によって段階があり、資格取得後も日々自己研鑽に励んでいます。
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