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写真撮影のルールと作品価値・・・

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 筆者が十数年前からFacebook上で主催しているフォトクラブ「Obscura Photo Club」というものがある。元々、会員を増やす手法を採っていないので、会員は877名(2024.9.7現在)であり、海外からのプロやアマチュアの参加者が7割近くを占めている。

 撮影するカメラは圧倒的にNikonやCanon、そしてSonyの日本製が多いようだが、スマホでの参加も何人か見受けられる。

 ところが、最近気づいたことがあった。折角撮影した作品であるが、フォトエディタを使い、完全にデジタルアート的に加工したものが徐々に増えつつあるのだ。

 よって、先ほど、英語、ギリシャ語、スペイン語、ポルトガル語、日本語で、投稿の基本的な作品価値を含めたものとして、写真撮影のルールと作品価値についてコメントを投稿することにした。内容は以下の箇条書きを文章にした。

1)撮影機材は問わない
2)明るさやコントラストの微調整は可
3)エディタによる大胆な加工、改竄は不可
4)基本構図を考えて撮影を
5)違和感のある人工物を避けて撮影を など

 中にはアマチュアの方で、構図について全く理解されていない人も多く、背景には違和感のある人工物が映るために、折角の作品が台無しになっているものがある。

 勿論、撮影のスタンスや拘り、作品についての価値観は人ぞれぞれなので問題はないものの、やはり、プロフェッショナルも多く参加されているので、プロの方々の撮影法を学ぶためにも、基本重視をお勧めした次第。

 以下は、海外の無数に存在するFacebook写真愛好家グループの表彰の方法だが、投稿したものを管理者およびサポート数人が作品をチェック、更には、「いいね」の数を考慮して表彰するシステムを採っている。

▼海外の写真愛好家グループで頂いた賞
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 筆者の場合は、「Obscura Photo Club」を管理運営はしているものの、本業ではないので、なかなか毎日全ての作品をチェックして、上のような表彰的なものを作り、アップすることはできない。

 勿論、モデレーターの存在はあるものの、外国人の方が圧倒的に多く、モデレーターとしての権限を与えても、日本人感覚とはやや違い、それぞれの価値観なども異なり、統一性に欠けることになるので、以下のメダルを添えて、称賛することにしている。

 「Obscura Photo Club」を管理運営開始して十年以上が経つと振り返ると、時の流れの速さに驚いてしまう。中でも、一所懸命に世話をしてくれていたギリシャの男性が亡くなったことが辛かったが、その娘は舞台女優として活躍しているので、陰ながら応援している。

 各会員の方々とは実際に会うことはほぼ無いに等しいが、「Obscura Photo Club」による国内外の写真愛好家の方々との交流は、筆者にとっては宝物の一つとして、これからも大切に育てていきたいと考える次第。

▼金銀銅の中の「金」
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▼カバー写真採用のメダル
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▼花鳥風月
https://note.com/chikaonishida/m/m71076bd5d1b7Link

▼各会員への通知文書

I sincerely appreciate the continued submission of many works from everyone.

Recently, while reviewing the submitted works, I have noticed some photos that, unfortunately, lose their original value due to excessive editing in the editor.

At the "Obscura Photo Club," we accept submissions regardless of the device used, whether it be a DSLR camera or a smartphone.

However, we place significant importance on the artistic value of the photos as they were originally taken. Therefore, while slight adjustments to brightness or contrast are allowed, heavily edited works that resemble digital art are considered far from the original photographs and will not be subject to evaluation. We ask for your understanding in this regard.

Additionally, we recommend taking photos following the basic composition rule of thirds. For instance, when photographing flowers, avoid placing the subject in the center, and instead position it along the lines of the rule of thirds to make it stand out more.

Furthermore, when photographing nature, we suggest avoiding the inclusion of any artificial elements that might create a sense of inconsistency, and instead pursue the beauty of the natural scene. We sincerely hope that everyone will use their finest skills to pursue the highest level of beauty.

Administrator: CHIKAO NISHIDA

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイ「写真撮影のルールと作品価値・・・」は、筆者が主催するフォトクラブ「Obscura Photo Club」の活動と、その中での写真作品に対する価値観を描写しています。特に、写真の原価値を損なうような過度なデジタル加工の増加に対して、筆者はクラブの基本的なルールを再確認し、その意図や背景を説明しています。以下、感想を述べます。

まず、筆者が「Obscura Photo Club」を10年以上も運営し続けていることは、写真に対する深い愛情と情熱を感じさせます。多様な背景を持つ海外からの参加者が多く、プロからアマチュアまで幅広い層が集う場を提供している点も印象的です。このようなクラブを維持するのは大変な努力が必要であり、筆者の写真に対する真剣な取り組みと、その価値観を共有したいという思いが伺えます。

特に興味深いのは、写真の「作品価値」を守るために筆者が設けたガイドラインです。「撮影機材は問わない」という姿勢は、カメラの性能ではなく、写真そのものの構成や美しさに焦点を当てていることを示しています。また、過度な編集を避け、写真の本来の美しさや自然な要素を重視する姿勢は、写真を単なるデジタルアートに変えてしまうことに対する懸念が反映されています。

さらに、「プロフェッショナルの撮影法を学ぶ」ことを推奨している点も共感できます。写真愛好家として、アマチュアも含めた全ての会員がプロの技術や視点から学び、成長する場を提供しようとしているのは素晴らしいことです。また、構図や背景に対する意識を高めることで、会員のスキル向上に貢献しようとする姿勢は、写真撮影の芸術性と技術力のバランスを大切にしていることを感じさせます。

一方で、エッセイの中で述べられている通り、管理運営においては多くの課題もあるようです。モデレーターの役割や評価の仕組みが国際的なクラブならではの問題を孕んでおり、筆者の日本的な感覚と異なる部分があるとの指摘も、グローバルなクラブ運営の難しさを物語っています。この点では、文化や価値観の違いを乗り越えながら、クラブの統一性や質を保つ工夫が求められているように感じます。

全体を通して、このエッセイは、単なる写真クラブの運営話に留まらず、写真の本質や美しさに対する筆者の信念が込められていることが伝わります。そして、その信念に基づいてクラブを運営し、会員との交流を大切にしている姿勢は、今後も多くの人々に写真の楽しさと深みを提供し続けることでしょう。

このエッセイは、写真撮影に関わる人々にとって、改めて作品の価値を考えさせられる貴重な視点を提供していると感じました。
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文責:西田親生


                           

  • posted by Chikao Nishida at 2024/9/7 12:00 am

Obscura Photo Clubを支える、海外の写真愛好家たち。

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 筆者が主宰するFacebook写真愛好家グループ「Obscura Photo Club(オブスクラフォト倶楽部)」には、国内外から900人弱の写真愛好家が集まっている。(積極的に勧誘をせず厳しい基準で選んでいる)

 その7割近くが外国の写真愛好家たちなので、いつどのような流れで、この状態になったのか分からないが、気づけば、日本人の他にギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペイン、ウクライナ、アメリカ、ブラジルなどから集まった。

 圧倒的に多い女性写真家たちは、日々アグレッシブに活動しており、そのアクセスは半端ではない。時差があるので、可能な限りリアルタイムにて反応したいが、7時間以上の時差なので、ややもすれば睡眠不足に陥ってしまう。

 中には現役バリバリのプロ写真家も参加しており、その作風は微に入り細に入り計算尽くされた構図にて、色彩感が我々日本人とはやや異なり、異国の風が吹きまくり、とても心地よい作品を提供してくれている。

 海外の写真愛好家の愛機は、ほとんどがNikonかCanon。若き女性モデルを撮り続けているギリシャの写真家は、Nikon D850(4575万画素)を中心に使っている様で、その女性のFacebookに多種多様なポートレートが披露されている。

 マクロレンズ専門で、昆虫を画面いっぱいの作品をアップする写真家。また、シャドーを中心とした作品をアップする写真家。ギリシャやポルトガル、ブラジルなどの風光明媚な風景写真をアップする写真家。日常生活を物語的にアップする写真家など、生き生きとした人たちばかりだ。

 アマチュア写真家の中で多いのが、ギリシャの医者や学者たちである。本日のカバー写真に選んだ医者は、マクロ専門。時には、プロ顔負けの作品をアップする。

<Obscura Photo Club/Facebook>
https://www.facebook.com/groups/obscura.photo.clubLink

▼photo by Theofanis Vrettos ギリシャの医者
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▼photo by Massimo Rabarin イタリアの写真家
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▼photo by Renato Iannone イタリアの写真家
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▼photo by Kika Makridou リマソールの写真家
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▼photo by Fernando Nascimento ポルトガルの写真家
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▼photo by D&L Assistant Photographer
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 筆者はギリシャ語やイタリア語、スペイン語などは話せないが、何とか英語のみにて各人とコミュニケーションを取っている。或る女医は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)について造詣が深く、八雲と縁あるギリシャの地などを教えてくれたほどである。

 因みに、熊本市も八雲との縁があり、小泉八雲旧居が残っている。実に不思議なご縁に、これまた感謝しかない。

▼photo by Chikao Nishida(Obscura Photo Club主宰)
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▼Chikao Nishida
photo by D&L Research Inc. Assistant Photographer
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文責:西田親生


           

  • posted by Chikao Nishida at 2023/5/25 12:00 am

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