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クラフトマンシップに触れた1日

▼作業中の落合克典さん
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 朝から大事件。毎日、仕事用に使用していたメガネを踵で踏み割ってしまったのだ。メガネは、十数年ほど前から某店(2店舗)よりメガネを購入していたが、なかなかフィットするものがなく、気づけば、十数本ほど手元にある。しかし、視力が急変したり乱視が酷くなったりで、レンズ交換しても間に合わないような時期もあり、数が急増したのだった。

 よって、本日、車で1時間弱のところにある山鹿市(郷里)へ足を踏み入れて、60年の歴史(現在の場所では41年)を誇る、OCHIAI(宝石・メガネ オチアイ/代表 落合克典さん)の玄関を潜ったのである。

 実は、同氏とは1ヶ月ほど前に、たまたま立ち寄っていた食事処のカウンターで一緒となり、誘われて、山鹿の夜の街に繰り出したのだった。何十年ぶりかに夜の山鹿を歩くのは、すこぶる新鮮。「随分変わったものだ!」と言いつつ、ダンスホールを改装して造られた、オシャレなバーに足を運んだ。勿論、禁酒をして20年だが、ウィルキンソンの辛めのジンジャエールで我慢した。

 その時、同氏のメガネに対する「愛」の語りを聞いていたので、朝からの大パニックで、従来の2店舗よりも、瞬間的にOCHIAI(宝石・メガネ オチアイ)を選んだのだった。

 午後2時から2時半に到着する旨の連絡をして、壊れたメガネのレンズだけを持ち込むことに。その他、現在保有しているメガネの中から、フォーナインズやレスザンヒューマン、アラン・ミクリなどもお見せして、今後のメガネライフを変えるべく、相談することにしたのだった。

 先ずは、現在運転や会議などで使っているTony Same(多分、フォーナインズと分離したデザイナーが作ったメーカー)のパッドやヒンジの調子が悪かったので、その修繕を依頼。その間、同店に陳列してある、オシャレなメガネを物色していた。

 他社メーカーなので、同店に同じパッドはないものの、落合さんは工房にこもって、作業に傾注してしまった。話し掛けても、その集中力は次第次第に強まり、「難儀なことを頼んでしまったかな!?」と心配した。

 しかし、ある程度時間が経つと、Tony Sameのパッドは新しいものに取り付けられ、「アームパッドが腐食してネジ山がおかしくなってました。それと、あまり折りたたまないのではないですか?ヒンジが硬くなってて、これは、人間の関節みたいなもので、日々折りたたんで血行を良くしておかないと、固まってしまいます。」と、解りやすい言葉を使って、説明してくれた。

 それから、検眼を行い、現在の視力や乱視の度合いをチェックしてみた。悪化はしていないが、以前のメガネの設定が少々キツイ様で、逆に目が疲れる毎日を送っていたのだった。何度も何度も色んなチェックを繰り返し、現在の視力全体が把握できたのである。

 パッドの修繕の間に試着していたメガネ群。その中で、一つだけかなり良いフィット感のあるメガネ(最後の写真)を見つけたが、それは、訪問前に電話連絡した際に、同氏が「提案するメガネ!」だったらしい。流石に、フランス製のオシャレな色で、形もシンプル、視野もずっと広くなるメガネである。

 ちなみに、訪問前に同氏に申し上げておいたことは、「フロントのサイズは普通より幅広い!」とだけ伝えておいた。それを聞いていた同氏は、筆者が到着する前に、現在使用しているメガネのイメージを見て、2種のメガネを決めていた様だ。その中でも、試着した方のメガネを一押しと考えていたのであった。

 1時間半ほど話をしながらの修繕、検査、試着だったけれども、今までにないメガネのクラフトマンシップを感じたのである。メガネの歴史やそのデザインなどを語る、強烈な印象の同氏の拘りは、なかなかのもの。今まで世話になっていた眼鏡店には悪いけれども、1時間車で走ってでも依頼したくなる眼鏡店として、これからのメガネライフを楽しませていただこうと・・・。

▼OCHIAI(宝石・メガネ オチアイ)
代表 落合克典
〒861-0501 熊本県山鹿市山鹿1 温泉プラザ山鹿
TEL/FAX 0968-43-2840


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▼フランス製 J.F.REYのメガネ  http://www.jfrey.fr/frLink
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◎先見塾公式サイト
 http://www.senkenjyuku.com/Link

               

  • posted by Chikao Nishida at 2016/7/14 11:53 pm

心優しいラーメン屋さん

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 元々は熊本市内の屋台だった「さかえラーメン」。山鹿市に移し住み、温泉プラザ山鹿に店を構えて43年になると言う。初代は既に他界されたお母さんだが、現在は、その母のレシピを受け継ぎ、2代目のお母さんが店を切り盛りしている。

 初めて足を運び、「チャーシューにしようか、大盛りにしようか!?」と呟くと、「先ずは、普通のラーメンで如何ですか?」と、全く商売っ気のない言葉が返ってきた。

 テレビ番組などの取材は一切受けないと言うので、その理由を問えば、「番組の撮影に応対したり、急にお客様が来られても、店側のペースが乱れて、お客様にご迷惑を掛けるばかりですから・・・。」と、さらっと言い切った。

 ラーメンのスープは臭みがなく、結構さっぱりしているので、それを問えば、「豚の骨だけで、頭やその他鶏など入れていません。13時間ほどグツグツ煮込みますかね!?鶏を入れると、鶏の味が被ってしまうので・・・。ここは、あっさりしたものになっています。あとは野菜を入れますね。餃子の野菜なども全部包丁で刻んでいるので、食感が良いと思います!スープの味は、午後五時過ぎからが一番美味しいかと思いますよ!炒りニンニク入れますか?」と。

 帰り際、温泉プラザ山鹿のポイントカードに記録してもらう時に、「車で来られましたか?まだ1時間は経ってないかも知れませんが、1時間過ぎた時の無料カードをお渡ししておきますね。もし、今日1時間以内の滞在であっても、次回来られた時に使えますので、また来てください!」と。これまで温泉プラザ山鹿の店で沢山飲み食いしたけれども、こちらから申し出ることなく、初めて無料カードのことを言ってくれた。

 以前は温泉プラザ山鹿にはパチンコ店2店舗、その他スーパーなど大型店が犇めき合っていたものの、今は、シャッターが閉まったところが多くなり、閑古鳥が鳴いている。よって、同ラーメン店も当時の同プラザ隆盛期と比較すれば、お客が激減しているのは事実。しかしながら、以前からの常連客も足繁く通って来ると言う。地味に細々と経営しているが、真摯な心を忘れず、優しい心で真面目な職人を応援したくなるのが、客というものではなかろうか。


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◎如水美食研究会公式Facebookページ
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  • posted by Chikao Nishida at 2016/7/11 12:00 am

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