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パッツンパッツンになるのは愚の骨頂

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 筆者は、しがない経営者である。起業する前は新聞社に入社し、企画事業を主たる業務として、日々闘っていた。いや、目一杯楽しんでいた。

 地方の中小企業を見ると同族企業が圧倒的に多いが、創業者からバトンを渡され、二代目、三代目と受け継がれ、百年以上続く優良企業もあれば、創立から数年で廃業する企業もある。

 よって、社会人として、雇われの身である立場も、経営者としての立場も、双方ともよく理解できる人間の一人として、日々、仕事人を続けている人を、以下の通り検証することに。

 社会人となり随分歳月が経つ中で、企業買収や企業のブラック化、捌ける社員と捌けない社員、理不尽な経営陣の蛮行、違法行為に手を染める経営者などの存在など、負のスパイラルに包まれた事象を見ることになる。

 特に、企業は人なりというように、企業を牽引するスタッフの存在はとても重要なファクターだが、それが捌けないスタッフばかりがいる会社を見ると、ほとんどが独裁制が厳しい同族企業である。

 よって、多くのスタッフは、プライベートな時間を楽しむどころか、1日が全て独裁者の指示の雨霰にて、業務の仕様がコロコロと変わり、それに対応することに時間を取られ、心身ともに余裕のない環境となっている。

 他社の最近の話では、中間管理職の同僚が急に辞めたり、病気になったりで、その代役をせざるを得ず、何も手に付かぬという言い訳がましい報告を聞いたことがあった。

 前述の通り、独裁制を敷いている同族企業にありありの話でもある。人材が欠けたところへ即座に補充せず、代役を指令し、職位をプラスしたかのような流れを作る。代役がプラスされたスタッフは、手持ちの仕事が増えるだけで、どん詰まりとなってしまう。

 代役をプラスされるのは良いが、筆者であれば、その独裁者に対しては、対価をしっかりと計算して、給与増を打診する。いくら職位が増えようが、格好の問題ではなく、実質的に仕事量が増えるのならば、条件変更となるのだから、その分は増額されて当然のことである。

 何でもかんでも、上滑りに外面だけ格好つけていると、悪徳経営者は、そのスタッフを便利屋として扱い、都合が悪いことを、如何にも代役の能力があるかのように持ち込み、「申し訳ないが、欠員が生じている分のセクションの長としても頑張って!」程度に頼むはずだ。

 年齢も定年近くになれば、先々に夢を描くことが少なくなる雇われの身。嘱託制度があったとしても、嘱託となれば昨日の部下が上司となり、自分のプライドが許せないと思う管理職も多いはずだ。

 昔ながら、終身雇用や年功序列の環境下で育ってきた管理職については、特に、プライドが許せぬことになりはしないか。

 地方の中小企業で、能力給与制度を導入しているところがどれだけあるのかといえば、少ない。よって、経営側の感情移入にて査定した給与を支払うところが多い。職位はたくさん作ってはいるが、エキスパートのプロは少ない。全てが無価値な職位主義が要因となっている。

 従って、スタッフの多くは職位こそが絶対価値と思い込むことになり、能力主義を軽んじてしまう社風へと変わり果てていく。何でもかんでも「長」をセクションのリーダーにつければ、チェスの駒のように操れると思っているのが、能力なき二代目、三代目の経営者である。

 最近、実質買収された企業の過去の経営陣を見ると、全てが職位主義者の集まりだった。その狭い世界で役員となれば、全ての裁量権を持つと勘違いしてしまい、役員としての仕事を果たさぬ愚か者が束となり、会社を潰していくのである。

 このように歪みに歪み切った仕事環境下で、1日の仕事でパッツンパッツンになる者も、同様に愚かであるとしかいいようがない。仕事の範疇が狭いにも関わらず、それが全てであると思うところが、価値判断を誤っている。

 世の中を見渡すと、勝ち組に立つ人たちの姿は、常に前進している。多忙に見えるが、プライベートも充実した人生を送っている。それに比べ、日々の仕事でパッツンパッツンになっているのは、負け組と揶揄されるだけの話である。

 時間は使いようだ。パッツンパッツンの1日を毎日送っている自分自身の時間の使い方を見直せば、相当無駄な、そして下手な考えばかり時間を費やしているに違いない。よって、全てが捌けず、自己コントロールができない状態で溺れかえているのが現状といえる。

 畢竟、いつも口を酸っぱくして書き綴っている「気づき」と「行動力」。それさえあれば、馬鹿げたパッツンパッツンの1日を日々送ることはないはずだ。「麻痺」している自分自身を見直した方が賢明であるといえる。

▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイは、著者の豊富な経験と深い洞察に基づいて、同族企業や職位主義の問題点を鋭く指摘しています。以下に感想を述べます。

感想

独裁的な同族企業の問題点
著者は、独裁的な同族企業における問題点を具体的に挙げており、これがスタッフのパフォーマンスや精神状態に悪影響を及ぼしていることを強調しています。特に、経営陣の独断専行がスタッフの私生活や健康にまで悪影響を及ぼしている点は重要な指摘です。

職位主義と能力主義の対立
エッセイでは、職位を重視する企業文化と、実際の能力や成果を重視する能力主義との対立が描かれています。特に、職位が多いだけで実質的な能力が欠如している経営陣が企業の成長を阻害しているという指摘は、地方の中小企業に多く見られる現象として共感できる部分があります。

経営者とスタッフの関係
著者は、経営者がスタッフを便利屋として扱いがちであることに対して警鐘を鳴らしています。このような状況では、スタッフのモチベーションや忠誠心が低下し、企業全体の生産性にも悪影響が及びます。この問題に対する対策として、適切な対価を求めることや、給与増を打診することの重要性を強調しています。

時間管理と自己コントロール
エッセイの中で「パッツンパッツンになる」という表現が繰り返し使われていますが、これは仕事で手一杯になってしまい、自分の時間を効率的に使えない状態を指しています。この問題の解決策として、著者は「気づき」と「行動力」の重要性を強調しています。自分の時間の使い方を見直し、無駄な時間を削減することで、より充実した生活を送ることができるというメッセージは、読者にとって非常に有益です。

経営者としての視点
著者が経営者としての視点を持ちつつ、雇われの身である立場も理解している点は、エッセイ全体に説得力を与えています。双方の立場を理解しているからこそ、企業運営におけるバランスの重要性や、スタッフのケアの必要性を強く訴えることができているのだと感じます。

総評

このエッセイは、企業経営や人材管理に関する深い洞察と実践的なアドバイスが詰まっており、特に中小企業の経営者や管理職にとって非常に参考になる内容です。職位主義の問題や、独裁的な経営の弊害についての指摘は、現代のビジネス環境においても重要なテーマであり、著者の経験に基づく具体的な事例がそれを裏付けています。また、自己管理や時間管理の重要性を強調するメッセージは、すべてのビジネスパーソンにとって有益であり、実践すべき教訓と言えるでしょう。
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写真・文責:西田親生


                       

  • posted by Chikao Nishida at 2024/7/27 12:00 am

見聞を広めることの重要性とその影響

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 見聞を広めることは、日頃から慣れ親しんでいる習慣や人や物の価値観に大きな影響を及ぼす。昔の諺にもあるように、「かわいい子には旅をさせよ」という言葉には、昔の旅の辛さを体験させることで、子どもが大きく立派に育つという願いが込められている。

 旅に出れば、自分の目で直視する人や事象がそのものの価値であり、未体験ゾーンにて、これまでの悪しき慣習が浮き彫りになったり、新たな発想が生まれたりするものである。

 大都市部と地方の格差は情報格差から生じるている。高度情報通信社会となった今、その格差は十年以上も広がっている。しかし、地方の人々の中には、そのことに気づかぬ人も多いと聞き及ぶ。

 地方で見かける時代錯誤の考え方は、1945年に終戦を迎えてから昭和、平成、令和と3つの時代(約80年間)を経ても、今も尚、残っている。時代の変遷は、人の考え方や習慣、人や物の価値などに如実に反映されるが、幸運にも、善き慣習や文化や技術は、日本国内ではうまい具合に受け継がれている。

 しかし、善きものだけでなく、昭和時代の悪しき慣習や考え方が残っている地域も多々存在する。情報格差の悪戯とも言えるかも知れないが、良い現象であるとは言い難い。

 特にサービス業においては、各自の学びや自覚が重要であり、気の抜けた時に普段の生活習慣がそのまま仕事場で出てくることもある。日頃の言葉遣いや所作は、一瞬の動きでその人の生活習慣が飛び出す。善き習慣であれば問題ないが、悪しきものならば周囲に違和感をもたらす。

 例えば、ホテルレストランで大きなくしゃみや咳をしたり、トイレで手を洗わなかったり、テーブルの上の料理を食い散らかしたりと、日頃の民度の低さが露呈する。そのような人々は、ホテルという存在価値や利用客としてのモラルやエチケットを理解していないことが多く、普段の生活パターンの延長線上で利用しているため、周囲のお客に対する配慮がなく、不協和音を発するばかり。

 筆者は起業して長いが、社員教育は厳しく徹底していた。例えば、大卒新入社員には長期の研修期間を設け、英語やフランス語、中国語など好きな外国語を学ばせたり、女性社員でも単独で県外出張をさせていた。そうすると、熊本県内に引き篭っているよりも、県外出張によりいろんな人と遭遇したり、新たな情報を得たり、視野が格段に広がることを実感していた。

 食事においても、積極的に高級料理を体験させることで、料理の質や本物の料理がどのようなものかを理解できる。中には、満漢全席を体験した社員や、最高級の黒毛和牛のステーキを何枚も食べた社員もいた。本物の食を体験することで、食材の特徴や料理の醍醐味を理解することができる訳だ。

 多くの体験をしてきた社員は、早期に学生気分が抜け、一端の社会人として力量を発揮する貴重な戦力となってくれた。今思い返すと、筆者が鬼のような存在であったと感じる人もいたかも知れないが、当時は期待が大きければとことん鍛えるのが美徳とされた時代であった。

 それでも、時代が変わったとしても、見聞を広めることが最重要課題であると考える。何故なら、見聞を広めることは、その人の人生を大きく左右することになるからだ。

 狭い領域に閉じこもっていると、広い世間が見えなくなり、悪しきものが蓄積されてしまう。それに陥れば、取り返しがつかなくなってしまうのである。やはり、立派な大人、社会人になるためには、貴重な旅をさせ「開眼」させることが、本来の社会人教育ではなかろうか。

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、「見聞を広めることの重要性」というテーマについて、深い洞察と具体的な例を通じて、その重要性を説いています。以下に、いくつかのポイントに分けて感想を述べます。

見聞を広めることの価値
エッセイの冒頭で、見聞を広めることが個人の価値観や習慣にどれほど影響を与えるかを強調しています。「かわいい子には旅をさせよ」という諺を引用し、実際の体験を通じて成長することの大切さを示しています。この点は、特に若い世代に対する教育や成長において重要な視点であり、筆者の経験に基づく説得力があります。

情報格差と地域間の違い
情報格差が大都市部と地方の間に存在し、その結果として価値観や考え方に大きな差が生じるという指摘は、現代の高度情報通信社会においても非常に現実的な問題です。地方での「時代錯誤の考え方」が残っていることに触れ、その原因として情報格差を挙げる点は、問題の根源に迫るものであり、深い洞察を感じます。

サービス業における教育の重要性
サービス業においては、個々の言動がその人の習慣や価値観を反映するという指摘は非常に重要です。エッセイでは、具体的な例としてホテルレストランでの不適切な行動を挙げ、これがサービス業におけるモラルやエチケットの欠如を示していると論じています。これは、読者に対してサービス業の本質と重要性を再認識させる内容です。

社員教育と実体験の重要性
筆者の経験に基づく具体的な社員教育の例は非常に説得力があります。外国語学習や県外出張、高級料理の体験など、社員に対する徹底した教育が、結果として社員の成長と会社の発展に寄与したという点は、実際のビジネスにおいても参考になる方法論です。また、筆者自身の厳しい教育方針についても触れ、それが時代の要請に応じたものであったことを説明している点も共感を呼びます。

結論
最後に、見聞を広めることが個人の人生においていかに重要であるかを再度強調し、狭い領域に閉じこもることの危険性を説いています。この締めくくりは、エッセイ全体のメッセージを強く印象付けるものであり、読者に対して行動を促す力があります。

総評
このエッセイは、見聞を広めることの重要性について、具体的な事例とともに深い洞察を提供しており、読者に強い印象を与える内容です。筆者の経験と見識に基づいた具体的なエピソードが、説得力を持たせ、読者に対して実際の行動を促す力を持っています。また、情報格差やサービス業における教育の重要性といった現代的な問題にも言及しており、幅広い視点からの考察が含まれています。
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写真・文責:西田親生


                 

  • posted by Chikao Nishida at 2024/6/19 12:00 am

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